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パリ五輪に向けてもう負けは許されない大岩ジャパン

パリ五輪予選を兼ねるこのU23アジアカップ2024の大岩ジャパンは、グループステージ2連勝で決勝トーナメント進出が決定。
3戦目の相手は同じく2連勝で得失点差も同じ韓国なので、勝った方が首位通過となります(90分同点の場合はPK戦)、。
その首位通過は日本にとって、アジアナンバー1のプライドを賭けての戦いという意味でも大切なのですが、2位通過だと決勝T1回戦の相手が大会開催国のカタールになってしまうため、スタンドの盛り上がりと中東の笛の加味すると、かなり嫌な感じがします。
そのため専門家もファンも「カタールは避けたい。韓国戦は勝利にこだわるべきだ」というのが試合前の一致した意見でした。

ところが大岩剛監督にはその意識はさらさらなかったようで、4月22日のピッチに送り出したメンバーは2戦目から7人替えのターンオーバー。
しかもチームの軸である藤田譲瑠チマと松木玖生、エース格の細谷真大、2戦連続で好プレイを見せていたGKの小久保玲央ブライアンをベンチに座らせるという予想外のスタメン構成。
今大会は最低でもベスト4に進まないと五輪の可能性が消滅するため、決勝T1回戦(ベスト8)が最も大切な試合になりますから、そこでの対戦相手どうこうよりもチームのコンディションのピークをそこに持って行きたいというのが大岩監督の判断だったのでしょう。
2位通過の場合の対戦相手、インドネシアも今大会はかなりいいチームなので、1位通過にこだわって消耗するのも意味がないとも考えたのかもしれません。
そもそも「カタールを避けたい」という考え自体が消極的ですし、「アジアで優勝して五輪で金メダル」を目標とするチームには相応しくないですしね。

ちなみに韓国も決勝T1回戦重視といわんばかりに第2戦から10人を入れ替え。
さらに試合が始まると5バックの守備的布陣で構えるのですから、勝利へのこだわりはまったく見えません。
韓国は日本を一方的にライバル視しているので、日本を格上と見立てた戦術は国内で批判が起こりそうなのに、ファン・ソンホン監督はなかなか勇気があります。

前半の日本は韓国の守備的姿勢に面食らったのもあったでしょうし、怪我やカードや疲労を避けたいというのもあったのか、果敢な攻めはほとんど見られず、右WG平河悠が躍動してはいたものの、韓国の5バックを崩せず決定機といえる場面はほとんどありませんでした。
一方の韓国はカウンター狙いがさして機能せず、球際はラフプレイばかりという酷いチーム。
主力をベンチに温存していたこともあって強さはまったく感じられません。

後半も互いに選手交代はなく、立ち上がりは前半と同じような停滞状態。
しかし13分に韓国が2枚を替えて攻撃のギアを上げると、試合の様相が変わり出し、さらには17分に韓国が疲労の見えた2枚を替え、それに対応するように日本が18分に松木・藤田・佐藤恵允の3枚を投入したことで試合は一気に白熱します。

この大岩監督の後出しジャンケンはいい判断でした(試合後にとある評論家が批判していましたけど、それこそ悪い意味での後出しジャンケン)。
アンカー藤田が中盤を支え、それを担保にIH松木が積極果敢に攻め上がり、左WGの佐藤も攻守にエネルギッシュで、さらにはその影響を受けた右WGの藤尾翔太も生き生きとし始め、チャンスを幾度か作ります。
ただ、なかなかゴールに繋がらない。
とはいえ、韓国はへばってきていましたし、その攻撃を繰り返していればそのうち日本に点が入るだろう、そんな雰囲気になってたんです。

ところが、サッカーというのは恐ろしいものです。
28分、韓国が日本の最終ラインの裏を狙ったボールを入れてくると、それを高井幸大と相手19番が競り合って、高井が勝って日本ボールかと思われたものの、残念ながら相手CKに。
そしてその右CKのボールを韓国がファアに蹴ると、GK野澤大志ブランドンが飛び出しながらもまったくボールに触れないという凡ミス、しかもファアではなぜか日本が数的不利な上に身長のミスマッチも起きているという意味不明な守り方。
当然のように易々とヘディングシュートを決められて、韓国が先制。

選手間の声掛けの問題、GK野澤のコーチングと飛び出しの判断の問題が重なった酷すぎる失態でした。
まあ、この大事な1戦で正GK小久保ではなく野澤を起用した大岩監督に最も責任があるでしょうけど。

このビハインドに慌てた日本は32分にエース細谷と高精度の左足を持つ山本理仁を投入。
この交代もはっきりいって悪くなかったです。チャンスも明らかに増えましたし、決定機も3つ4つあったんじゃないでしょうか。
ただ、まったくゴールに繋がりません。
韓国が死に物狂いで守っていたのもありますけど、41分の細谷のヘディングシュートとかアディショナルタイムの佐藤のヘディングシュートとかは相手は関係ありません。自分自身の技術とメンタルの問題です。
彼らが決定機を外しまくっているのを見ながら、私は怒りを通り越して、心が虚無になっていました。

こうして試合は0-1のまま終了。
韓国が格上相手の常道を完遂しての勝利。
日本はよくある攻めあぐねてワンチャン決められて負けるという駄試合。

それにしてもUAE戦もそうでしたが、日本の決定力不足はまるで呪われているかのようです。
この韓国戦だって3点くらい入っていても不思議ではありませんでした。
試合後に佐藤恵允が「五輪出場権のこともあってプレッシャーを感じている」と語っていたように、チーム全体が少々固くなっているのかもしれませんが、次のカタール戦でもそんなことをいっていたらパリ五輪は逃げて行ってしまいます。

今大会の大岩ジャパンは飛び抜けたタレントはいないものの粒ぞろいで、チームとしての完成度が高く、優勝候補ナンバー1といえるでしょう。
この韓国戦でもスタッツは日本が完全に上回っていましたし、テレビで観ていた印象でも日本が明らかに強かったです。
しかし結果は負けです。我々は惨敗したんです。
グループステージだったので大会を去らずにすみましたけど、決勝T1回戦では負けは絶対に許されません。
スタッツや印象なんてどうでもいいんです。勝利以外は無価値なんです。

大岩ジャパンの面々も、五輪を逃した恥辱の世代になりたくないのだったら、ゴールを奪い、まずはカタールを粉砕するしかありません。
自分のなかの獣性を解放するのです。
獣は重圧など感じません。
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渡邊雄太はもっと評価されるべき

この2023-24シーズンの渡邊雄太は所属するサンズでなかなか出場機会に恵まれないなか、2月にトレードで古巣のグリズリーズに復帰すると、13日のペリカンズ戦で25分の出場時間を与えられ、そこで11得点・2リバウンド・1アシスト・2スティールを記録し、「自分でもやれたかなというのがあった。バスケができるのが楽しい、次の試合も頑張るぞと高揚した」という手応えを得ていたものの、次の試合前の5分前にコーチから呼び出され「この試合は出番ないよ」と伝えられると、大いに動揺し、ホテルに帰ったあとでひとり泣きじゃくったそうです。
そのことがメンタルに深い傷となった渡邊は「練習はできてもコートに出ると力が入らない謎の症状が出た」との理由で3月3日からは全試合を欠場し、そのままシーズンを終えることとなったというのですから残酷すぎます。
NBAという最高の舞台に賭ける渡邊の強い思い、それとは裏腹の周囲からの不当なまでの評価の低さ、そのミスマッチがどれだけ彼に絶望を与えたのか、凡夫の我々には想像もつきません。

そうしてNBAでの終わりを悟った29歳の渡邊雄太はこの4月20日のインスタライブと21日の帰国しての記者会見で、「小さい頃に夢見たNBA選手になれた。20代はどんな苦労をしてもアメリカでやり続けるつもりだった。最高で楽しい6年間だったことは間違いない」と納得した表情で語り、来季からは日本のBリーグでプレイしたい旨を公言しました。
すでに水面下では争奪戦が繰り広げられているといわれていますが、おそらくは資金力と人気のある強豪チームが獲得することでしょう。
ですから我が町の信州ブレイブウォリアーズに入団してくれることはまったく期待していません。
姨捨名月イエローのユニフォームに袖を通してくれることがあったら驚天動地です。

それにしてもNBAの6年間で213試合(平均出場時間13.3分)に出場し、1試合平均4.2得点、2.3リバウンドというのは確固たる足跡といっていいでしょう。
これを見て大したことないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はNBAの平均選手寿命は約4.5年なので、渡邊はそれを優に上回っているんです。
日本人初のNBA選手である田伏勇太の出場が1年11試合だということを考えれば、2人目のNBA選手である渡邊がどれだけ日本人選手の可能性を広げたか知れませんし、世界基準で見ても渡邊は立派にNBA生活を完遂したのです。

そもそもバスケットボールはこの地球上で4.5億人がプレイしているとされ、バレーボールと並んで世界一の競技人口を誇っていることを忘れてはなりません。
しかも国際バスケット連盟に所属している国は213に上り、この地球上に空白地帯は皆無であり、バスケは世界のどこでも親しまれているワールドワイドな人気スポーツなのです。
もちろんプロリーグも多くの国に存在します。
ただ、同じくワールドクラスの人気スポーツであるサッカーと違い、バスケのプロリーグは頂点であるNBA(北アメリカ)の市場規模が
突き抜けていて、世界中のすべての優れた選手はそこに憧れ、集う形となっています。

そしてそんなNBAの30チームには約450人しか所属できないんです。
世界の3億人くらいの男子選手が夢見ながらもたった450人ですぜ。
そこに所属するだけでもとんでもないのに、平均在籍年数以上の結果の残すというのは、本当に凄いことなのです。
ましてや渡邊はバスケ後進地域のアジア出身で、コミュニケーションや戦術理解に必要な英語が母国語でないというハンデを背負いながらの6年間なのです。
日本の高校を卒業後にアメリカの大学入学準備校を経てジョージ・ワシントン大学へ進学して活躍、それからNBAサマーリーグでも結果を残してツーウェイ契約、そこから評価を積み重ねていってついには正式契約を勝ち取ったという彼の成り上がりはそれだけでも極上のエンターテイメントです。

そんな渡邊雄太が来季はBリーグでプレイしてくれるというのですから私もいまから楽しみでなりません。
間違いなく敵としてやってくるでしょうけど、ホワイトリングでお待ちしています。
お手柔らかに!
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サッカーU23アジア最終予選、パリ五輪の先にマコトがある!

日本男子サッカーと五輪といえば、1968年のメキシコ大会で銅メダルを獲得するという快挙を成し遂げたものの、それが隆盛に繋がるわけでもなく、その後はアジア予選敗退を繰り返し、次に本選出場を果たしたのが1996年のアトランタ大会なのですから、その間、日本のサッカー関係者はなにをやっていたのか驚き呆れるばかりです。
しかし、93年にJリーグが発足すると、96年から2021年の東京五輪までのすべての大会に日本男子は出場を果たし、2度のベスト4、1度のベスト8と結果を残してきたのですから、その成長には驚嘆させれます。
いまでは五輪の男子サッカーは”出て当然”という日本での一般認識になっているだけではなく、今年2024年のパリ五輪を目指す大岩ジャパンも”メダル獲得”が期待されています。

そしてこの4月16日からいよいよ最終予選たる〈AFC U23アジアカップ2024カタール大会〉が開幕。
まずは16ヶ国が4グループに分かれて戦い、グループ2位までが決勝トーナメントに進出、そこで3位位内に入れば五輪出場が確定し、4位の国はアフリカ4位とのプレイオフに回るというレギュレーションです。
日本は組み分けでポット1に入った通り、実力的には五輪出場は十分に狙える位置にいますが、主力の何人かが所属する海外クラブから貸し出しを拒否されたため、その実力は確実に目減りしていて、それは大きな不安材料といえるでしょう。
A代表のアジアカップがそうだったように、なにか歯車が狂えばベスト8止まりもあるというのがアジアでの戦いです。
”4位以内がマスト”という条件をクリアするためにも、まずはグループステージを首位で通過すべきですし、そうなるとGS初戦の中国戦は本当に大切な試合になります。

ちなみに中国はポット4ですから、普通にやれば日本が勝利するはずですが、日本は戦力ダウンしていますし、初戦の緊張感、それに中国が奇襲めいた戦法をしかけてくる可能性を考えれば、簡単な試合になるはずがありません。
とにかく先制点を早いうちに獲って、流れをがっちり掴むことが肝要です。
そんな緊張感で私は試合をテレビで観ていたのですが、始まってみると明らかに日本の方が優れていて、サイドから何度かいい攻撃を仕掛けて行くと、7分に山田楓喜からの鮮やかなクロスを松木玖生がきっちり決めて日本先制。
この段階で私は日本の一方的勝利を確信しました。私でなくても多くのみなさんが同じように思ったことでしょう。
GS 首位通過には得失点差も大事になるので大量得点に期待!

などと興奮していたのも束の間、前半15分の日本のCK、DFの西尾隆矢が上がってきて競り合うも日本はゴールならず、プレイが止まったところで、西尾が相手10番を肘打ち。
ちょっかいをかけてきた相手を振り払うような形でしたけど、肘が相手の首に入り、相手がもんどりうって倒れたため、VARチェックにが入ります。
私も「レッドまではいかないだろうけどイエローはありそう」などと思っていたら、主審の提示は真っ赤なカード。
日本は残りの75分を10人で戦うことになってしまいました。

それにしても、レッドの判定は厳しいとはいえ、はっきりいってこの大一番では絶対にやってはいけない行為でした。
この試合でチームメイトを疲弊させるだけではなく、西尾は3試合の出場停止が予想されますから、その間の過密日程でのターンオーバーでも役に立ちませんし、さらには最も大事な準々決勝の出場もできないというのは最悪といってもいい状況です。
西尾には猛省の上、準決勝以降で死に物狂いで奮闘することでチームとファン・サポーターの信頼を取り戻して欲しいものです。
若者には過ちを犯してもそれを取り返すチャンスがあるのです。

そうして楽勝ムードから一転して窮地に陥ったU23日本代表ですが、キャプテン・藤田譲瑠チマを中心にさして慌てることなく、プレイを続行します。
むろんピンチはありました。それもけっこうな数。
しかしそこに立ちふさがったのはGK小久保玲央ブライアン。
長い手を使った巧みなセービング、クレバーなポジション取りは、さすが若くしてポルトガルの強豪ベンフィカに所属しているだけのことはあります。後半立ち上がりの1対1を止めた場面なんて、小久保のスキンヘッドが神々しくすらありました。
私はテレビを前に拝みっぱなしでした。
小久保は今後、ビルドアップやフィードのレベルが上がってくればA代表の正GKもあるとかと思います。

そんな小久保の活躍もあって、後半は日本の4-4-1のブロックが安定し始め、序盤の中国の圧力を凌いだあとは、なんとなく守り切れそうな雰囲気になってきました。
J1所属の選手が多いせいか、みな本当に落ち着いていましたし、大人でした。子供は西尾だけだったようです。
なかでも特に藤田譲瑠チマがよかった。
技術があって、視野が広くて、クレバーで、試合の流れが読めて、まさにチームの大黒柱でした。
表情が常にしれっとしているのも、味方には頼もしく、相手には不気味でしょうね。

そうして後半途中から中国が心身ともにスタミナ切れを起こすと、日本には再三カウンターのチャンスがあったものの、途中交代の選手の出来が悪く、決め切れなかったのは少々残念でした。
その後半のなかで、カンターのなかでの無駄走りも含め、松木玖生が最後までエネルギー全開で走っていたのが印象的です。
彼もまた攻守に置いてこのチームの大黒柱ですよね。

西尾がピッチを去った前半17分から本当に長い長い試合でしたし、アディショナルタイムの6分もじれったいほど遅々として進みませんでしたけど、ようやくゲームセットの笛。
日本は1-0の勝利で最低目標はクリアしました。
得失点のことを考えると不満ですが、残り2試合勝てばいいいだけです。
この厳しい試合で勝負強さを強制的に学ばされた日本の若者たちならやってのけられます。

今年の五輪はパリ大会ですから、出場すれば欧州各クラブのスカウトの目にも止まりやすいでしょうし、欧州を目指している選手たちも、欧州でやっていてさらのステップアップしたい選手たちも、自分の未来と日本サッカーのために必ずやパリへの切符を掴んでくれることでしょう。
この試合でも全員からいい意味でのエゴを感じました。
大岩ジャパンは戦う集団になっています。

17日に今季限りでの引退を発表した長谷部誠のような素晴らしいサッカー人生を築くためにも、頑張れ!U23日本代表!
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国体廃止は早計過ぎる

国民体育大会といえば1946年から続く国民的なイベントですが、2000年頃から”肥大化による自治体の負担増”がいわれ始め、競技数の上限を定めたり、一部競技の日程をずらしたりといった対応をしてきてはいたものの、費用が下がる気配もなく、いよいよ限界に達してきたのか、昨2023年11月の全国知事会でその存続について見直しを検討することが決議され、それが政府にも通達されたことで、国体に関する議論が表沙汰になってきました。
そしてその流れのなか、この24年4月8日、全国知事会の会長でもある宮城県の村井嘉浩知事が「廃止もひとつの考え方ではないか」と発言したのを受けて、各地の知事も意見を表明し始め、そこでは村井知事に賛同する声もあれば、縮小して続けるべきだという声もあって、今後知事会として改革案をまとめる方針のようです。
どちらにしろ「これまで通りではダメ」というのが共通認識なので、国体にはなんらかの変化が出てくることでしょう。

私も個人的には現行のままの国体には賛同できません。
スポーツ庁のHPに「広く国民の間にスポーツを普及し国民の体力向上を図るとともに、地域スポーツの振興と地域文化の発展に寄与すること目的として、国民体育大会が毎年開催されています。」と書かれていますが、いまの日本を見ると、各地に官民のスポーツ施設やスポーツイベントが充実していることはもちろん、ネット等でスポーツ関連の情報も得やすくなっていて、国民ひとりひとりが自分で体を鍛えることは容易になっていますし、地域のスポーツ文化にしてもJリーグやBリーグが十分にそれを担っていて、国体の存在意義がかなり希薄になっているのは事実です。
むろん、それを1年ごとに各都道府県の持ち回りで平均200億円もかけて開催するのはどう考えても費用対効果が低いといわざるを得ません。
加えて国体向けの施設も、大会のときだけ県の面子が立てばいいという考えで、長く使っていこうという意識が低く、辺鄙なところに建ててしまって、あとで負の遺産となることも多いので、それも問題だと思います。

とはいえ、私は国体の廃止することには絶対に反対の立場です。
国体の開催には上記の理由の他に、天皇皇后両陛下の前で国民の健康で闊達な姿を見せるという本質的な意義があるのです。
国体はいわば国民の大運動会です。
学校の運動会が保護者や地域のみなさんに子供たちの元気な姿を見せるのと同じ理由です。
両陛下は国民にとっての父上母上なのですから、運動会を止めてはなりません。
(※国体には男女の総合優勝県に天皇杯と皇后杯が下賜されています。)

そんな私が推奨したいのはブロック開催案です。
3~5くらいの都道府県の共催で行えば費用負担も抑えることができますし、むしろその方が持ち回りの年数も短くなるので国民にとっても国体がずっと身近になるというものです。
ちなみに私は長野県に住んでいるのですが、冬季国体は開催地が限られているため、10年おきくらいに長野県にやってくるのでありがたみが薄いくらいになっています。
実は第1回の国体は近畿国体と銘打って京都・大阪・兵庫・奈良・滋賀の共催でしたし、第7回は福島・宮城・山形の東北3県大会、第8回は四国大会でしたから、ブロック開催には前例があり、それを復活させることにはなんの問題もないはずなんです。

また、ブロック開催になれば長らく問題になっている国体開催県の勝利至上主義もかなり解消されます。
2004年までは居住地か勤務先がある都道府県での参加だったものが、05年からの〈ふるさと選手制度〉の導入で、卒業した中学高校のある都道府県からも出場できるようになったため、開催県が助っ人として所縁がある有力選手を口説き落とすのが常態化し、さらには大会ごとに色んな都道府県から出場する”ジプシー選手・傭兵選手”なるものが生まれてしまったのですから、これはさすがに行きすぎです。
国体は競技会ではなくあくまで運動会のはずですからね。

さらに出場資格でいうと”国籍条件”も杜撰すぎます。
国体は日本国民のためのものであるはずが、いつの間にか外国籍の学生や永住権を持つ外国籍の成人もしれっと出場できるようになっていることをどれだけのひとがご存じでしょう?
国民体育大会の国民は”日本国民”のことですから、さすがにこれはおかしいです。

とはいえ、私も排外主義者ではありませんから、天皇陛下と日本に敬意を払うことのできる外国人の参加も制限付き(各都道府県何人まで)で認めてもいいかとも思っています。
学生も二重国籍を持つ未成年者はまだ国籍選択前のひともいることから、未成年者に限っては外国籍も許していいんじゃないでしょうか。
ただし、日本国籍取得(帰化)の要件に「5年以上日本に住所を有すること」とあることを考えれば、外国人の国体出場も5年以上の居住を要件にすべきです。
いまだと学生は「1年以上在籍」で国体に出場可能なのですから、さすがにこれは緩すぎます。

とにかく、日本国民の大運動会として、筋の通った形で国体を存続させて欲しいというのが私の考えです。
海外には国体のような全国的なスポーツイベントはありませんし、日本独特の文化をそう簡単に手放してはなりません。
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プロフィール

かつしき

Author:かつしき
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