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開拓者、本田圭佑

「集大成」という位置づけの2018W杯ロシア大会をベスト8という結果で終え、「清々しい」という潔い言葉で代表生活を締めくくった本田圭佑ですが、その後の方向性については明言せず、ちょっと迷っている様子だったのは彼にしては珍しいことだったと思います。
しかし、8月2日のインターネットテレビ局の番組で「東京五輪を目指したい」といって現役続行を宣言してからの動きはまさに一気呵成でした。
6日にはオーストラリア・Aリーグのメルボルン・ビクトリーへの入団が決まったことが報じられ、290万ドルの1年契約というのは「メルボルン史上最大の契約」とのことで大きな話題となりました。
日本のビッグネームが全盛期に近い年齢でAリーグでプレイするのは本田が初めてになりますから大いに興味がそそられますし、今後のAリーグでの日本人選手の評価が左右されるのは間違いないので、本田にはぜひ活躍して欲しいところです。

そうして本田の18-19シーズンが決定したかに思われましたが、これだけで終わらないのがケイスケ・ホンダでした。
今日12日、本田が姿を現したのはカンボジア。
そこでなんと、カンボジア代表のゼネラルマネージャーに就任し、実質的な代表監督としてチームを率いることが発表されたんです(2年契約。メルボリン側も了承済みとのこと)。
現役を続けながら代表監督をするというのは本人もいっていた通り「世界で初めて」のはずですし、これは本当に驚きのニュースでした。
ちなみに、カンボジア代表といえば、日本代表はロシアW杯アジア2次予選で対戦しています。
なので、次のW杯予選でも日本代表が本田監督のカンボジア代表と戦う可能性があるわけですし、ということは、本田圭佑の”代表引退”も確定したといっていいでしょう。
代表引退試合は、カンボジア代表を日本に招いて、前半はサムライブルーの本田選手、後半はスーツとサングラスの本田監督といいうのも面白いかもしれません。

記者会見での本田は「カンボジアサッカーのスタイルを作ってゆくこと」と「サッカー以外のカンボジアの素晴らしいところを世界に伝えてゆ「くこと」が自分の使命だと語り、長期に渡ってカンボジアサッカーのみならずカンボジアという国と歩んでゆく決意を表明していました。
志しの高さが本田らしいですよね。
本田は昨年からアフリカで貧しい子供たちを支援する活動をしたり、W杯期間中も「発展途上国で貧困生活をしている人達ってW杯って観れてるんかな?」とツイートしたりしていましたから、カンボジア代表に行きついたのも必然なのかもしれません。
彼が常々語っていた「サッカーで世界を変える」という言葉をついに実行に移そうというのでしょう。

私はこの本田のチャレンジに本当にワクワクしています。
ただし、「サッカーで世界を変える」というのはあくまで高い理想としてです。
凡人たる私が期待するのは、”日本人監督の可能性”という狭い範囲の話です。
これまで日本人が海外の代表チームを率いるというのはほとんどありませんし、あっても日本サッカー協会からの派遣みたいな形で、”教えてあげる”という姿勢でした。
そのため、派遣される監督も、学校やクラブユースなどで育成の経験を積んだ、割と年齢が高いひとが多かったわけです。
しかし、本田の場合は30代での初監督ですし、カンボジアに貢献すると同時に、自分自身のキャリアアップ(社会的地位やビジネス的な意味でも)にも繋げたいという考えがあるのは間違いありません。一緒に成長するwin-winの関係といったところでしょう。

そういう本田が監督として結果を出せば、アジアでの日本人監督の評価もまた高まるはずです。
日本サッカーの成長というのは、代表の成績やJリーグの盛り上がり、そして海外で活躍する選手の数がその指標として語られるところですけど、海外の代表やクラブを率いる日本人監督の数も忘れてはなりません。
日本でも、海外で揉まれた後に母国の代表監督になるというワールドスタンダードが確立されるべきです。
本田圭佑がその道を切り開くことに期待します!

世界の前に、まずは日本を変えてくれ!
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交流が不可能な国がある

参院竹下派(平成研究会)が「総裁選を消化試合にしてはならない」といって支持を打ち出したのを受ける形で、今日8月10日(2018年)、石破茂元幹事長(元平成研)が9月の自民党総裁選への立候補を表明しました。
これで石破氏は50票前後の議員票を獲得できる見込みとのことですが、3選を目指す安倍晋三総理はすでに250票は固めているとのことなので、まさに消化試合ですね。
(※地方票で石破氏が上回ったとしても勝ち目なし。)

記者会見での石破氏はいつものまどろっこしい口調で立候補理由を語っていましたが、、「格差是正」や「地方重視」というのは地方票を狙ったアピールにしか聞こえませんし、「政治と行政の信頼回復」というキャッチフレーズもまるで野党のようでした。
これでは勝てるはずもありません。
安倍総理を倒すための尖った主張もなく、今回の立候補も”次の総裁選に向けての布石”という意味でしかないのでしょう。

そんな石破氏ですが、7日の記者とのやり取りのなかで、「日米同盟を基軸としつつも、中国・韓国、アジアの国々に配意してきたのが平成研(竹下派)の政策の伝統ではないか。私も以前、平成研で政策を担当したことがあるが、そういうものだと思う」といって、安倍政権批判ともいえる、かなり尖ったことをいっているんですよね。
私はその平成研の姿勢が中韓を増長させ、いまの東アジアの混乱を招いていると考えていますし、その”失策”を手柄のように語る石破氏もどうかしていると思いますけど、安倍総理との対立軸として、立候補会見でも同じことをいえばよかったのではないでしょうか?
党内での反発を予想して日和見したとしたら、ちょっと情けないですよね。

ただ、韓国との関係でいえば、安倍内閣も生ぬるいところがあって、今日10日、河野太郎外務大臣が出席するなかで、〈第1回・日韓文化・人的交流推進に向けた有識者会合〉なるものを開いているんです。
これは日韓の有識者が集まって未来志向で意見を交換する会合とのとのことですが、今回は”文化交流”をテーマにしていたそうです。
まあこういうことをするのも悪いことじゃないでしょうねえ、たぶん。
ただ、同じ日、韓国では政府が〈日本軍慰安婦問題研究所〉とやらを立ち上げると発表をしているんです。
「国内外の慰安婦問題に関連する史料を集めてデータベース化する」のが目的とのことですが、その史料とやらは”自称慰安婦によるなんの裏付けもない証言”が主体となるのは間違いありませんし、ようするに”真偽不明の証言”を既成事実化し、日本バッシングの材料にするための組織といっていいでしょう。
これは明らかに〈日韓合意〉の「最終的かつ不可逆的に」に違反するものです。
このように、いくら日本が未来志向といったって、韓国は自己都合の歴史修正主義をやめないのですから、韓国と一緒に前を向くことは不可能なのです。

また、文化交流でいえば、韓国には〈日本の大衆文化の流入を制限する法令〉があることを忘れてはなりません。
これは第二次大戦後、日本から独立した韓国が自国の文化を守るための法令として運用し(反民族行為処罰法)、日本の書籍やレコード・CDの販売、映画の上映やドラマの放送は長らく韓国内で規制されてきました。
98年から段階的に解放されてきているとはいえ、いまだに日本語が地上波放送で禁止されているなど、自由になっていないというのが現状です。
コンサートやCD販売は解禁されているものの、日本人歌手は韓国のテレビで宣伝もできないのですから、積極的に進出しようとも思わないでしょうし、ドラマやアニメの地上波放送が禁止されているため、その主題歌やグッズはもちろん、そこに映し出される衣食住に関わる文化・経済面の波及効果もないわけですから、韓国では商売になりません。
逆に、韓国の大衆文化はなんの制限もなく日本にガンガン入ってきていますよね。
攻めを考えればいいだけなのですから、韓国側からすると日本市場は美味しくてしかたないはずです。
これは本当に不公平で不平等ですし、一方通行は交流でもなんでもありません。
〈日韓文化・人的交流推進に向けた有識者会合〉も、まずは韓国における日本文化の全面解禁を求めるのが筋なのではないでしょうか。

私は”韓国に甘いこと”が安倍総理の弱点だと思っていますから、自民党総裁選でも韓国に対してより公正な姿勢で臨む候補者が現れてくれるのを期待しているんですけどね…。
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”山根明”はまだまだいるのではないか

この夏、メディアの寵児(玩具)として大活躍していた日本ボクシング連盟の山根明会長ですが、今日8月8日(2018年)、ついにその職を辞する会見を開きました。
先月末にアマチュアボクシング有志による告発が行われてから山根会長は一貫して「辞任はない」としていましたが、「嫁に勧められた」との理由で、本意ではないままにボクシング界を去るようです。
会見は記者との質疑応答もなく5分ほどで終わり、涙をためたような表情からも無念の思いは明らかでした。
(※「辞任を決意した」と語ったものの、それが会長職だけなのか、理事も含めたすべての役職なのかは不明。)

ただ、もちろん、常識的にいえば、この山根会長の態度は理解に苦しむものです。
告発状に並べられた罪状は、背任・横領疑惑、八百長疑惑、パワハラ疑惑など12項目あったわけですが、そのうちのひとつである助成金の不正流用について、山根会長はそれを指示したことを認めているんです。
過去に同じような不正流用事件が柔道連盟であったときは、上村春樹会長はしぶしぶながら辞任していましたし(指示はしておらず)、そもそも不正流用というのは検察が入る案件なのですから、辞めるのが当たり前なんです。
それなのに辞める気がさらさらなかった山根会長の考え方はアウトローそのものといっていいでしょう。

そして、実は今回、山根会長が辞任に至った最大の理由がそのアウトローだったんです。
一連の騒動がよりきな臭くなったのは、テレビ出演した山根会長が「暴力団の元組長から、引退しないと過去をバラすと脅されている」と語ったのが発端で、山根会長はその過去について週刊誌に「幼い頃に韓国から密航してきたこと」とあっけらかんと暴露したものの、”過去”はそれだけではありませんでした。
”元組長”によると、「半世紀以上の交友関係で、山根は元ヤクザ。わしの弟分として6・7年ヤクザをしていた」というのですから驚きです。しかも山根会長がボクシング連盟の会長に登りつめてゆく過程でも、「自分(元組長)の影響力があった」というのですから穏やかではありません。

これに対し、山根会長は元組長との長年の親交は認めたものの、「盃はもらっていない」などと”元ヤクザ”は否定していましたけど、スポーツ庁やJOC(日本オリンピック委員会)は反社会勢力との交友を問題視し、鈴木大地長官は「事実であれば一刻も早く辞めるべきだ」(6日)と語り、竹田恒和会長も「事実ならば辞任は当然」(7日)と追い打ちをかけていました。
そういう流れのなか、ボクシング連盟の”山根派”だった理事たち20人が”山根切り”へと舵を切り、”解任”が見えてきたところで、山根会長はその前に”辞任”を選んだというわけです。

ちなみに、いまのアマチュアボクシングは世界的にも審判のあり方や組織のガバナンスが問題になっていて、IOC(国際オリンピック委員会)はボクシング競技を五輪から追放することも示唆しています。
そんななかでの今回の〈山根問題〉ですから、下手をするとその追放の引き金になりかねませんし、そうでなくとも東京五輪に日本ボクシングだけが参加できないという可能性もあるので、スポーツ庁もJOCもボクシング連盟も問題処理を加速させたのでしょう。

これで一連の騒動も終息に向かうことは間違いありませんが、”山根切り”だけで終わらせて本当にいいのでしょうか?
長年に渡って山根会長の専横を許していたボクシング連盟に自浄作用があるとは思えませんし、新たな権力闘争を産む可能性が高いような気がしてなりません。
また、権力が一部に集中しやすいガバナンスの問題や、助成金不正受給というのは、ボクシングだけではなく過去にも色んな連盟でありましたし、これは日本のアマチュアスポーツ全体の問題です。これまでのような対症療法ではまた同じような騒動が起こるだけです。
スポーツ庁が主導して根本治療すべきでしょう。個々の組織に任せておいてはいけません。

そして、もうひとつ問題にしなくてはならないのが山根明会長の経歴です。
このひとは自らも密航者であることを認め、盃は受けたかどうかわからないものの、若い頃は暴力団とかなり近しい生業をしたいたわけですよね?
それなのになぜ日本国籍を取得できたのか本当に疑問です。
帰化条件のひとつである〈素行が善良であること〉が完全に見落とされていたとしか思えません。
しかもそういう人物が暴力団を背景に、そしておそらく朝鮮半島系ならではの押しの強さもあって、ボクシング連盟での地位を駆け上がると同時に、日本における社会的地位や財産を作っていったわけですから、空恐ろしさを感じます。

もちろん、これはボクシング界だけの話ではありません。
戦後、朝鮮半島では貧困や差別や弾圧があって、そこから逃れるために数十万というひとびとが日本に密航してきたわけですから、あらゆる分野に”山根明”が存在していると考えるのが普通です。
ひょっとするとみなさんの周りにも第2第3の”山根明”がいるかもしれません。
それにどう対処してゆくかは日本全体の課題でしょうね。
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怒りと皮肉

8月というのは日本人にとって特別な月にあたり、色んな感情が渦巻くわけですけど、8月6日に私の多くの部分を支配するのは”怒り”です。
アメリカは原子爆弾などという非人道的な兵器をよりにもよって30万以上のひとが住む市街地によくも落としてくれたものだ、戦争をしているとはいえ絶対に許されることではない、まさに人類に対する犯罪だ、未来永劫消えはしない、慰霊碑の「過ちは繰返しませぬから」は英語で刻むべきだ。
私は価値観も趣向もアメリカ寄りですから、普段は間違いなく親米ですけど、8月だけはどうにもなりません。
そしてもうひとつの怒り矛先は太平洋戦争当時の日本政府と日本軍です。
”敵に本土を自由に空襲される”などというのは、もう負けが確定しているといっていい状況です。近くに同盟国もないんですから逆転のしようがありません。
戦争というのはやむを得ず始まってしまうこともありますから、私は日本がアメリカとの戦争を選択したことを頭ごなしに否定はしませんが、戦争の進め方・戦争の終わらせ方に関しては全否定します。”引き分けに持ち込む”とか、”傷の浅い負け方をする”とかいう賢い戦略を取るべきでした。
それが出来なかった日本政府と軍、そして官僚組織に心底絶望しています。”過ちを繰り返さない”よう我々は常に過去を検証するべきです。

ちょっと文章が乱暴になっているような気がしますが、8月はお盆を過ぎるくらいまでは自分でもなんだか気が立って仕方ありません。怒りを皮肉に変えて文章を書くことも困難です。
今日6日もニュースを見ていてイライラしたのは、〈核兵器禁止条約〉に関する報道です。
日本のマスコミのみなさんは「日本政府もこの条約を批准すべき」というニュアンスで伝えていますけど、私にはこの条約の価値がまったくわかりません。
この条約が掲げる「核兵器の開発、実験、製造、備蓄、移譲、使用及び威嚇としての使用の禁止ならびにその廃絶」という理想はもちろん素晴らしいものがあります。世界中の国がこれを批准したら核兵器はこの地球上からなくなるに違いありません。
…しかし、仮に1ヶ国でも批准しなかったらどうなるでしょう?
その国が世界でひとりだけ核兵器を持つ、というのは世界のパワーバランスを完全に崩壊させます。
それがもたらす不安や混乱の大きさは計り知れないといっていいでしょう。
わかりやすい例としては、北朝鮮は16年に行われた核兵器禁止条約制定決議では賛成票を投じましたけど、その後自分たちの核開発が進むと条約から背を向けたんです。
核保有国やその核の傘にいる国にとって、この条約は無価値で無意味だということです。

現在、この条約を批准しているのはすべて”核を持たない、核に守られていない国々”です。
つまり、核兵器禁止条約というのは、持たざる国から持つ国への「捨てろ捨てろ」のシュプレヒコールにすぎないのです。
そして残念ながら、どのような問題においても、持っている側が持たない側の言葉によって、持っているものを廃棄することはありません。
現実的に行われるのは、持っているグループのなかで、持っている量を減らしてゆこう、いずれはなくそう、という話し合いがなされることだけです。

核兵器禁止条約は、その採択を主導した〈ICAN〉(核兵器廃絶国際キャンペーン)という団体が17年のノーベル平和賞をもらったことで正義のイメージが強まり、マスコミはそれを振りかざし続けていますけど、”核兵器とノーベル賞”といえば、「核なき世界を目指す」というスピーチしただけで平和賞をもらい、実際はなにもしなかったオバマ元大統領(核弾頭廃棄数歴代最低)というひとがいるくらい意味がありません。
ちなみに、平和賞を選考する〈ノルウェー・ノーベル委員会〉の選考委員はノルウェー国会が指名することになっていますけど、そのノルウェー自体(NATO加盟)が核禁止条約を批准していないんですぜ。
そのノルウェーでICANのひとたちを囲む華やかな授賞式と晩餐会が催されるというのは皮肉たっぷりの喜劇のようです。
馬鹿馬鹿しく笑えませんけどね。
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夏の甲子園、無理を通した1世紀

今年2018年の夏の甲子園大会は100周年記念ということもあって、今日8月5日の開会式でも、臨席された皇太子殿下からお言葉があったり、開幕試合の始球式を”5打席連続敬遠”の松井秀喜さんが務めるなど、とても華やかな雰囲気だったようです。
殿下が「1世紀に渡り、青少年の夢を育み、国民の大きな関心を集めてきた高校野球が果たしてきた役割には大きなものがあります」とおっしゃられていたように、甲子園大会は日本の夏の風物詩として定着し、長らく日本人を楽しませてきただけに、一定の年代以上の方にはある種の感慨があるのではないでしょうか。

…ただ、その甲子園大会といっても、高校の部活の1大会に過ぎないということを忘れてはなりません。
特に中継を担っているNHKはそれを肝に命じて欲しいものです。
地方大会でどこの高校が代表に決まったというのを”全国ニュース”で伝えるのもやり過ぎですし、開会式前日に「そのリハーサルが行われました」と報じるなどは異常としかいいようがありません。
また、毎年大会前に宣伝として行っている”甲子園特番”も、今年は3日・4日と連夜で放送していましたけど、公共放送が自分が中継する番組の宣伝をこんなに力を入れて行うというのは、その立場を逸脱しているといっていいでしょう。
公共放送ならばもっと他に伝えるべきことがあるはずです。今年は異常気象なのですから、やるのなら”熱中症特番”が適切です。

その熱中症でいえば、昨日のリハーサルではプラカードを持つ女子高生6名が熱中症で救護室に運ばれたそうですし、今日の開会式でも応援の生徒や観客合わせて17人が救護室に送られたそうです。
高校野球連盟は(高野連)では アルプススタンドにミストを噴出する散水機を3台ずつ用意し、球場内外にも大型扇風機やミスト扇風機を多数設置するという対策を行うとのことですけど、猛暑日が続くという予報のなか、それがどれだけ高校生や観客を守ってくれるのかは未知数といっていいでしょう。
青山学院陸上部の原晋監督が「開催時期をお盆後に繰り下げ、試合も朝と夜にすべき」という提言をしていましたけど、私もそれに賛成です。

そもそもなぜ一番暑い時期の、一番暑い時間帯に、屋外で約2時間という長いゲームをやらねばならないのでしょうか(試合展開によっては4時間を超えることも)。
同じ時期に開催され、同じように暑さ対策が問題になるサッカーのインターハイでは、今年は試合時間を40分→35分ハーフに短縮するといった工夫をしているのに、高校野球では試合形式はまったくいじりませんしね。
長い試合時間が悪影響を及ぼすのは、選手に対してよりも応援の生徒や学校関係者の方です。夏の甲子園のスタンドの暑さというのは言語に絶するものがあります。一度体験すれば「二度とゴメン」という感想しか持たないはずです。
暑さ対策も、選手たちは鍛えているので耐えられるかもしれませんが、応援の生徒や学校関係者はたまったものじゃありません。
しかも甲子園の応援って半ば”強制”ですからね。
(※東スポのアンケートでは抽選会に来た代表校キャプテン50人のうち47人が「ドームではなく甲子園でやるべき」と答えたそうです。)
いまだに日本の高校は、”甲子園がなによりも優先される”という価値観に毒されているところが多いのか、吹奏楽部が自分たちの大会をキャンセルして甲子園に馳せ参じたり、教職員が”自腹”での引率を強要されるブラック労働が平然と存在しているのです。

いうまでもなく、そういう問題を伝えるのがメディアの責任です。
賑やかしが報道の中心になっているNHKはどうかしていると思いますし、西東京大会決勝で先発した投手が試合後に熱中症で倒れて救急車で搬送されるというショッキングなニュースを報じなかった『朝日新聞』(夏の甲子園大会主催)などは報道機関として失格の烙印が押されて当然です。

繰り返しますが、夏の甲子園は特別なものではありません。高校の部活のひとつの大会にすぎないのです。
国民の関心度の指標であるテレビ視聴率でも、NHKや民放や新聞各紙がスクラムを組んで囃したてているにも関わらず、ここ数年の平均は8%前後ですし、決勝も10~15%くらいです。
日本テレビだけが応援する冬の高校サッカー選手権はこの半分くらいですけど、似たような条件ならばもっと率を稼ぐんじゃないでしょうか。

”なにか尊きものの”ように感じられる夏の甲子園の地位や価値というのは、高野連・NHK・朝日新聞という”問題隠しの三悪人”が作った虚構そのものなのです。
誰もその犠牲になる必要はありません。
野球を好きな生徒がプレイし、野球を好きなひとが応援する、そういう自然な形を取り戻しましょう。
サッカーやバスケやバレーはそうやっているじゃないですか。
”なにか尊きもの”という錯覚が消えれば、そこに無理はなくなります。
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プロフィール

かつしき

Author:かつしき
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