バンクーバー五輪閉幕
14日目くらいからフィギュアのことばかりを書いていて、他競技が疎かになっていましたが、観るには観ていましたし、かなり熱を上げて応援してもいました(特に長野県ゆかりの選手たちを)。
そして五輪も最終盤、やってくれましたね、スケート女子たちが。
凄まじい接戦の末の銀メダル!
ひょっとしたら今大会で最も興奮した瞬間かもしれませんし、もっとも悔しかった瞬間かもしれません。
まあ、しかし、相手のドイツも敵ながらあっぱれ。
準決勝ではフリージンガーが最終コーナーで腰をかばうような動きをして、倒れこみ、這うようにして執念のすべりこみで決勝まで上がってきたんですからね。
体はその前からきつかったはず。個人種目ならば途中リタイアしていたかもしれません。
けれどもこれはチームパシュート。仲間のためにも自分の体がどうなろうとゴールだけはしたわけです。あれは本当に凄まじかった…。
結果、体を痛めたであろうフリージンガーは決勝には出てこられませんでした。
「これはチャンス…」と思った日本人も多かったはず(しかたないっすよね)。
新メンバーでは力そのものも落ちるでしょうし、チームワークもいまひとつのはず。
けれども、ドイツは強かった。
きっと走れなかったフリージンガーへの思いもこめた激走だったに違いありません。ここは素直に相手を称えましょう。
(フリージンガーは女王様気質でドイツ人からは批難を浴びることもありましたけど、これで評価が見直されることでしょうね。)
しかし、私もメダル予想はしていましたけど、田畑さん(ダイチ)の首にメダルが下げられたのを見て、なんだか胸が熱くなってきました。長くやってきた甲斐がありましたね。
そして、穂積さん(ダイチ)。今大会でも3000mと5000mで入賞を果たすも、「メダルを獲らなきゃ意味がない」と言い放ったときの顔が忘れられません。マイナー競技の選手らしいギラギラした目つきが大好きです。
小平さん(相沢病院)。本当に長野県にメダルを持ち帰ってきてくれるのですね。めちゃくちゃ楽しみに待っています。やっぱりスターになりましたね。
同じ日にあった女子クラシカル30kmで石田正子さん(JR北海道)が5位入賞。クロカンではアジアで過去最高順位ですから、これも快挙。
日本代表は終わりよければ、という感じでバンクーバー五輪をしめくくることができました。
あとはみなさん、閉会式やバンクーバーの町でも楽しんで元気に帰ってきてください。
大会終了後、IOCのジャック・ロゲ会長は、「バンクーバー市の熱い思いと積極的な参加で素晴らしい雰囲気になった」と総括していましたが、実際は近年稀に見る問題山積オリンピックだったと思います。
ソリ競技での傷ましい死亡事故、雪不足によるスキー競技場のコンディション不良、雨による日程の遅れ、スピードスケートのときの機械の不備、大きなものでもこれだけありました(競技ではありませんがシャトルバスの運転手さんが過労死したという件も)。
報道や、現地にいった人の声(ブログ等)によると、バンクーバーはとにかくカナダ一色、自分の国の選手が勝ちさえすればいいという姿勢が目立っていたそうです。競技場の観客の様子からもそれは推して知ることができました。
ホスト意識はどこへやら、です。
国威発揚五輪なんて、いつの時代の話ですかね?カナダは先進国の一つだと思っていましたが…。
また、オリンピックでは常々問題になるのが、ドーピングと不正ジャッジ。
ドーピングはまだ大きなものは見つかっていませんが、最新のそれは検査にも時間がかかるので、まだ「クリーン」だとは言い切れないでしょう(北京での室伏の繰上げ銅メダルがいい例)。
不正ジャッジに関してですが、ロゲ会長は特にフィギュアを例に出し、「現行ルールに基づけば、正しく採点されていたと思う。採点自体には問題はなかった」と話をしていました。何も問題がなかったら、俎上に載せる必要もありませんよね。トリノのときにはありませんでしたし。たぶん、クレームや疑問の声が大きいのでしょう。
それにしても日本のTV放送で行われているフィギュアスケートに関する報道は何かが狂っているとしかいいようがありません。なぜ、外国選手の卑怯な行いをどこまでも擁護しているのでしょう?
2002W杯の際、韓国の試合のときばかり頻発する不可解判定によって敗退したイタリアやスペインのメディアが、「アグレッシブに攻めてきた韓国の迫力に負けて我々の代表は敗退した。ジャッジも公平だった」といいましたか?
自分たちの誇りある代表を正当な視点から擁護し、不可解なジャッジをどこまでも糾弾したではありませんか。
(FIFAも誤審疑惑を認めるような態度をとっため、現在ではあの大会の韓国はイカサマだったという前提で語られています。)
翻って日本のメディアです。彼らはすでに日本人のためのものとは思えませんし、、正義や公正の側にも立っていません。今後は国民がチェックを厳しくし、またメディアをきちんと取り締まれるような政治家を選挙で選ばなくてはならないでしょう。
まあ、いますぐすべきは「TVを観ない。観てもアホな番組のスポンサーをしている企業の商品は買わない」くらいしかないですね。
とのかくヘンテコなオリンピックでした。
競技場のコンディションが悪かったせいか、これといった記録も、また、すごいパフォーマンスもあまり観ることができませんでしたしね。(シモン・アマンやショーン・ホワイトは凄かったです。)
そんなおかしな大会でも、日本選手たちは持てる限りの力で健闘したと思います。
メダル数、入賞者数にしても、大方の予想の範囲だったんじゃないでしょうか。
これがいまの日本の実力ですから、あとはそれを底上げしてゆくしかないです。
これほど我々を楽しませ、また元気づけてくれるスポーツに、国民全体としてどれくらいの援助ができるのか、きちんと考えるべきときにきていると思います。
そして五輪も最終盤、やってくれましたね、スケート女子たちが。
凄まじい接戦の末の銀メダル!
ひょっとしたら今大会で最も興奮した瞬間かもしれませんし、もっとも悔しかった瞬間かもしれません。
まあ、しかし、相手のドイツも敵ながらあっぱれ。
準決勝ではフリージンガーが最終コーナーで腰をかばうような動きをして、倒れこみ、這うようにして執念のすべりこみで決勝まで上がってきたんですからね。
体はその前からきつかったはず。個人種目ならば途中リタイアしていたかもしれません。
けれどもこれはチームパシュート。仲間のためにも自分の体がどうなろうとゴールだけはしたわけです。あれは本当に凄まじかった…。
結果、体を痛めたであろうフリージンガーは決勝には出てこられませんでした。
「これはチャンス…」と思った日本人も多かったはず(しかたないっすよね)。
新メンバーでは力そのものも落ちるでしょうし、チームワークもいまひとつのはず。
けれども、ドイツは強かった。
きっと走れなかったフリージンガーへの思いもこめた激走だったに違いありません。ここは素直に相手を称えましょう。
(フリージンガーは女王様気質でドイツ人からは批難を浴びることもありましたけど、これで評価が見直されることでしょうね。)
しかし、私もメダル予想はしていましたけど、田畑さん(ダイチ)の首にメダルが下げられたのを見て、なんだか胸が熱くなってきました。長くやってきた甲斐がありましたね。
そして、穂積さん(ダイチ)。今大会でも3000mと5000mで入賞を果たすも、「メダルを獲らなきゃ意味がない」と言い放ったときの顔が忘れられません。マイナー競技の選手らしいギラギラした目つきが大好きです。
小平さん(相沢病院)。本当に長野県にメダルを持ち帰ってきてくれるのですね。めちゃくちゃ楽しみに待っています。やっぱりスターになりましたね。
同じ日にあった女子クラシカル30kmで石田正子さん(JR北海道)が5位入賞。クロカンではアジアで過去最高順位ですから、これも快挙。
日本代表は終わりよければ、という感じでバンクーバー五輪をしめくくることができました。
あとはみなさん、閉会式やバンクーバーの町でも楽しんで元気に帰ってきてください。
大会終了後、IOCのジャック・ロゲ会長は、「バンクーバー市の熱い思いと積極的な参加で素晴らしい雰囲気になった」と総括していましたが、実際は近年稀に見る問題山積オリンピックだったと思います。
ソリ競技での傷ましい死亡事故、雪不足によるスキー競技場のコンディション不良、雨による日程の遅れ、スピードスケートのときの機械の不備、大きなものでもこれだけありました(競技ではありませんがシャトルバスの運転手さんが過労死したという件も)。
報道や、現地にいった人の声(ブログ等)によると、バンクーバーはとにかくカナダ一色、自分の国の選手が勝ちさえすればいいという姿勢が目立っていたそうです。競技場の観客の様子からもそれは推して知ることができました。
ホスト意識はどこへやら、です。
国威発揚五輪なんて、いつの時代の話ですかね?カナダは先進国の一つだと思っていましたが…。
また、オリンピックでは常々問題になるのが、ドーピングと不正ジャッジ。
ドーピングはまだ大きなものは見つかっていませんが、最新のそれは検査にも時間がかかるので、まだ「クリーン」だとは言い切れないでしょう(北京での室伏の繰上げ銅メダルがいい例)。
不正ジャッジに関してですが、ロゲ会長は特にフィギュアを例に出し、「現行ルールに基づけば、正しく採点されていたと思う。採点自体には問題はなかった」と話をしていました。何も問題がなかったら、俎上に載せる必要もありませんよね。トリノのときにはありませんでしたし。たぶん、クレームや疑問の声が大きいのでしょう。
それにしても日本のTV放送で行われているフィギュアスケートに関する報道は何かが狂っているとしかいいようがありません。なぜ、外国選手の卑怯な行いをどこまでも擁護しているのでしょう?
2002W杯の際、韓国の試合のときばかり頻発する不可解判定によって敗退したイタリアやスペインのメディアが、「アグレッシブに攻めてきた韓国の迫力に負けて我々の代表は敗退した。ジャッジも公平だった」といいましたか?
自分たちの誇りある代表を正当な視点から擁護し、不可解なジャッジをどこまでも糾弾したではありませんか。
(FIFAも誤審疑惑を認めるような態度をとっため、現在ではあの大会の韓国はイカサマだったという前提で語られています。)
翻って日本のメディアです。彼らはすでに日本人のためのものとは思えませんし、、正義や公正の側にも立っていません。今後は国民がチェックを厳しくし、またメディアをきちんと取り締まれるような政治家を選挙で選ばなくてはならないでしょう。
まあ、いますぐすべきは「TVを観ない。観てもアホな番組のスポンサーをしている企業の商品は買わない」くらいしかないですね。
とのかくヘンテコなオリンピックでした。
競技場のコンディションが悪かったせいか、これといった記録も、また、すごいパフォーマンスもあまり観ることができませんでしたしね。(シモン・アマンやショーン・ホワイトは凄かったです。)
そんなおかしな大会でも、日本選手たちは持てる限りの力で健闘したと思います。
メダル数、入賞者数にしても、大方の予想の範囲だったんじゃないでしょうか。
これがいまの日本の実力ですから、あとはそれを底上げしてゆくしかないです。
これほど我々を楽しませ、また元気づけてくれるスポーツに、国民全体としてどれくらいの援助ができるのか、きちんと考えるべきときにきていると思います。

スポンサーサイト