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令和元年5月場所、歴史的なトランプ杯

平幕優勝は「上位との対戦がない」ことを理由に、それを好まない相撲ファンもいますけれども、14日目の大関・豪栄道との相撲を見る限り、朝乃山(西前頭8枚目)は賜杯を抱くに相応しい実力を持っているといっていいでしょう。
立ち合いは豪栄道の踏み込みが鋭く、右差し左上手を許した朝乃山が不利に見えたものの、思い切りよく先に攻めることで豪栄道に後手を踏ませ、得意の左上手を取ったことで豪栄道の逆襲をしのぎ、最後は見事に寄り切って勝利を収めました。
大関と胸が合う相撲を取って完勝したのですから、文句のつけようがありません。

この次の取り組みで横綱・鶴竜が栃ノ心の変化に対応できずに敗れたことで、朝乃山の初優勝が決定。
令和最初の初場所で25歳の若武者が爽快な番狂わせを演じてくれました。
「大器」といわれながらも伸び悩んでいた朝乃山ですが、新時代を引っ張る力士のひとりになってくれそうです。
優勝、おめでとう!
(※栃ノ心は13日目に”疑惑の判定”で大関復帰の10勝目を逃していただけに、注文相撲でも会場は大盛り上がり。珍しい光景でした。)

そして今日の千秋楽は、安倍晋三総理夫妻に案内されたトランプ大統領夫妻が来場。
現役アメリカ大統領が大相撲を観戦するのは初めてということで、歴史的な一日となりました。
役力士の取り組みとなる最後の5番だけの観戦でしたけど、午後5時前に総理と大統領が入ってきたときの異様な雰囲気はちょっと記憶にありません。
警護は物々しいのに、観客はそれを一切気にする様子もなくスマホで写真を撮りまくり、なかなか興奮が静まらず、「座ってください」とアナウンスが入るなんて、初めてのことだったと思います。
天覧のときはお行儀良くしている相撲ファンたちも、ここぞとばかりにハメを外したのでしょう。

そこからの5番はどれも真っ向勝負で、力士たちも気合が入っていましたけど、トランプ大統領は相撲のルールがわかっているのかわかっていないのか、ポカンとした顔で土俵を眺めていました。
相撲は最も試合時間の短い格闘技だけに、仕切りも含め、その独特の間合いに慣れるのは時間が必要かもしれません。

もっとも、トランプ大統領の目的は観戦ではなく、表彰式だったのか、朝乃山にアメリカ大統領杯を渡すときは満面の笑顔でした。
表彰状の読み上げの際も「Reiwa One」としっかり入れ、自分が長い大相撲の歴史の一部になったことにご満悦といったところでしょう。
大相撲にも箔がつきましたし、Win-Winの一日でした。

こういうのは来てくれることに意味があります。
楽しんだかどうかではありません。
それは今回のトランプ大統領の来日にもいえることです。
首脳会談はするものの、”共同声明を出さない”ことが事前に明らかになっていたため、一部メディアや野党議員、有識者は「無意味だ!」と批判していますが、新しい時代の最初の国賓としてアメリカ大統領を迎えることそのものに意味があるんです。
現在のアメリカ中心の世界秩序を支えているのはいうまでもなく米英同盟(NATO)と日米同盟(太平洋同盟)です。
アメリカに対抗している国々は、これが少しでも緩むことを期待しています。
日本が民主党政権、アメリカがオバマ政権だった頃のことを思い出せば、その危険性はすぐにわかります。

いまの日本は、アメリカのグループに所属するのが最善の選択肢です。
令和も強固な日米同盟を維持せねばなりません。
アメリカの太刀持ち・露払いと揶揄されても、自分が横綱になるつもりがないのならば、そのポジションで十分なのです。
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栃ノ心のかかと。こういうときは流れと軍配を大切にすべき

令和最初の本場所となる5月場所は、12日目が終わった段階で、2敗に横綱・鶴竜と平幕・朝乃山が並び、3敗で関脇・栃ノ心が追うという展開。優勝争いはこの3人に絞られたといっていいでしょう。
そして今日13日目の注目は、栃ノ心と朝乃山の直接対決。
この勝敗は優勝争いを大きく左右すると同時に、先場所大関陥落した栃ノ心にすれば大関復帰の”10勝目”をかけた大一番。昨日一昨日と平幕に連敗しているだけに、これ以上の足踏みは精神的にもかなり厳しい。

立ち合いは、低く当たった朝乃山の踏み込みが鋭く、栃ノ心は受ける形となり、そのまま土俵際まで押し込まれたものの、ぎりぎりのところで叩き込んでの逆転!
栃ノ心は軽く拳を握り、安堵の表情を浮かべていました。
昨日、一昨日は緊張でガチガチになって、そのまま土俵を割っていましたけど、今日は執念を見せましたね。
場所が終わったわけではありませんが、「おめでとう!」といいたいです。

ただ、その喜びに水をかけるように、土俵下から物言いがついたことで、栃ノ心の顔は強張り、場内も騒然。
テレビで流されるスローVTRを観ると、押し込まれた際の栃ノ心の右かかとがわずかに土俵を割ったように見えたので、これだと審判も確認をしないわけにはゆきません。
しかし、どうやらVTRだと”ついていない”様子。
テレビ解説をしていた、朝乃山の師匠である高砂親方(朝潮)も、「軍配通りじゃないでしょうか」といって、潔く公平な姿勢を見せていました。
おそらく、テレビ視聴者も栃ノ心の勝ちだと思ったはずです。

ところが、審判団の審議が長い。
5分、6分と経過してゆきます。
”出た、出ない”の話ですから、ビデオ室からの示唆や俵の外の蛇の目(砂)の乱れですぐに判断できるはずなのに、この一番ではとにかく長い。
5人の審判がなにやら話し込んでいる様子から、かなりもめていることだけはわかりました。

そして、長い協議が終わり、阿武松審判長のマイクから発せられたのは、「行司差し違えで朝乃山の勝ちとします」という驚くべき裁定。
栃ノ心は呆然とした表情で花道を下がり、それを見守る会場はなんともいえない雰囲気に。

そのあとの結びで鶴竜が不覚を取ったことで、2敗は朝乃山のみとなり、早ければ明日にも朝乃山の初優勝が決まるという状況となり、この”疑惑の一番”はより重みを持つことになりました。
当然、マスメディアやネットでも大いに話題となり、映像や画像の検証がなされることとなりましたが、かなり微妙ながら、”蛇の目が乱れていない”ことから、「誤審ではないか」という意見が優勢のようです。

取組後の報道(ベースボールマガジン社)によると、5人の審判のうち、放駒審判(玉乃島)と湊審判(湊富士)が「かかとがついたのが見えた」と主張し、他の審判は角度的によく見えなかったとのことで、
その2人の意見に従って阿武松審判長が最終決断をしたようです。
相撲規則では、物言いの際は審判の多数決によって判断すると定められていますが、”見えてない審判”は決議への不参加を表明できますから、”見えた”という2人の意見が尊重されたのでしょう。
ビデオ室も映像が微妙過ぎて、はっきりとした判断を送れなかったようです。

大相撲には〈取り直し〉というルールがあるので、今回のような場合にはそうしてもいいように思われますが、取り直しは”同体”、つまり同時に土俵を割ったり、同時に土に着いたりしたときにしか用いないので、”土俵を割ったか割っていないかよく見えなかった”というのは取り直しの要件にはならないんです。
だからこそ今回、6分も審議をすることになったのでしょう。

この一番くらい微妙だと人間の目では正確に判断できないでしょうし、ビデオだって角度や距離の問題がありますから、完全に正しいとはいいきれません。
蛇の目だって、本当にすれすれだったら、乱れているかどうかもよくわかりませんよね。
土俵にはセンサーがついているわけではないので、もうお手上げです。

私は、こういうときは観ているひとの”納得感”を大切にすべきだと思います。
相撲の流れと、それを裁いた行事の軍配を尊重すればいいんです。
今回だって「軍配通り、栃ノ心の勝ち」にすれば、文句をいうひとはほとんどいなかったはずです。
大相撲は興行なのですから、審判にも”丸く収める”という感覚が必要です。

栃ノ心9勝止まり、朝乃山初優勝となれば、”歴史的誤審”として長く語られることになってしまいますぜ。
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新大関・貴景勝の休場と再出場に思う

この5月場所は、記念すべき令和最初の本場所。
先場所優勝の横綱・白鵬が休場ということもあって、注目が集まったのは”新大関”貴景勝。
22歳の若武者が新時代を切り開いてゆく姿を、誰もが期待しました。

しかし、残念なことに、初日から2勝1敗で迎えた4日目、御嶽海を寄り切って3勝目となった貴景勝でしたが、右膝を痛がる様子を見せ、次の日から休場。
力士、しかも突き押しを得意とする貴景勝にすれば”膝”は生命線ですから、無理をせず治すという判断は間違っていません。
”大関と膝”でいえば、琴欧州や把瑠都、照ノ富士は、横綱昇進も期待されていたのに、その怪我に苦しみ、思うような成績が収められませんでした。
大相撲には「土俵の怪我は土俵の砂で治せ」(初代・若乃花)という格言がありますけど、それで治せる怪我と治せない怪我があることを、我々は知らねばなりません。
貴景勝はあと10年は現役を続けるでしょうし、いまは我慢のときです。

…なんて私も思っていたんですけど、6日目ごろから再出場の噂が聞こえ始めると、7日目には正式にそれが決まり、昨日の中日8日目には本当に出てきました。
新大関の場所でいきなり負け越したくないというのはわかりますが、「右膝関節内側側副靱帯損傷で3週間の加療」というのは、あまり性質のいい怪我ではないはずです。
報道では実践的な稽古はしておらず、ほとんどぶっつけ本番とのことでした。

そして、右膝を分厚いテーピングでぐるぐる巻きにし、見るからに痛々しい貴景勝は、応援と心配の声が鳴り響くなか、碧山の変化に対応できず、立ち合いでばったり。
”足が出ていない”という感じでした。
これで3勝3敗3休。内容から見ても勝ち越しはかなり厳しそう。
(また休場するみたいです。)

それにしても、貴景勝が痛々しいのももちろん、相手の碧山も取りにくそうで、本当に可哀想でした。
力士というはどこかに怪我を抱えているのが当たり前ですから、相手の状態を気にして相撲を取ることなどないといいますが、大きな怪我の診断が公表され、テーピングでガチガチに固めている相手ともなれば、同情心も沸くというものです。
大相撲の力士は敵同士と同時に、稽古仲間・興行仲間でもあるわけですからね。
また、観客や視聴者だって、見るからに大きな怪我をしている力士が出てきたら、勝負に集中できません。
相撲としたら、面白くないわけです。

過去には貴乃花の鬼の形相優勝、稀勢の里の新横綱場所優勝、御嶽海の休場・再出場からの勝ち越しなど、「痛みに耐えてよくがんばった!」という大相撲名シーンがいくつかありますけど、こういうのは”純粋な勝負”としては疑問を残します。
相撲には”相手”がいることを忘れてはなりません。
大怪我をしている仲間に思い切った相撲が取れる力士は少ないでしょうし、実際に思い切った相撲を取れば「非情なやつ」という誹りを受ける可能性もあるのですから、たまったものではないはずです。

大相撲の場合、力士本人が「出たい」といえば、それはなかなか止められるものではありませんし、師匠がそれを許可してしまえば、相撲協会がそれを拒否することもできません。
それがいまのルールです。
加えて、大相撲には”休むよりも出て負ける方がいい”という不文律があり、黒星の方が番付が落ちにくいので、力士も無理して出る方を好みます。
相撲協会も取り組み数が減らない方がありがたいのでしょう。

しかし、他の格闘系スポーツ興行に目を移すと、ボクシングや総合格闘技などでは、試合前の医師による身体検査が義務付けられていて、そこで「試合をするに堪えられない」と診断されれば、出場ができないことになっています。
これはいわゆる”リング禍”と防ぐことと、勝負の公平性・面白さを担保するためです(合法賭博の対象になっていることもあるため)。
つまり、”選手とファンのため”といっていいでしょう。
この観点が大相撲には抜けています。
興行優先はあまりにも前時代的です。

せっかく新時代が始まったのですから、大相撲でも”土俵に堪えらる力士”だけを土俵に上げるべきです。
”無気力相撲”を処罰・注意する規定はあるのですから、酷い怪我で相撲にならない力士には休場勧告をすればいいのです。
そこで難しいのは、大相撲の場合、出場せねば番付が下がる(待遇・給与が下がる)という伝統的なルールがあることですが、それには下げ止まりのセイフティーネットを設けたり(連続休場で序の口まで下がったりしないように)、復帰場所で勝ち越したら大きく番付が戻るような仕組みにしたらいいのです。

いま必要なのは”力士とファンのため”の制度です。
公益財団法人ならば、それを導入する責任があります。
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平成最後の本場所は、割れんばかりの三本締め

大相撲は好角家だった昭和天皇によって”国技”たる格を与えられ、いまでも今上陛下や皇族方からの特段のご高配を賜っているだけに、この”平成最後の本場所”はその歴史のなかでも最も重要な場所のひとつとなりました。
だからこそ、その特別な場所で横綱・白鵬が優勝したのは必然だったのかもしれません。
この大横綱は大相撲の記録のほとんどを塗り替えた”生きる伝説”というだけではなく、自ら「平成に育てられた」と語り、平成23年の技量審査場所の折に陛下から頂いた”ねぎらいとお祝いの書簡”を生涯の宝物にしているというのですから、力士の鑑といえる心持ちです。

しかし、この平成31年大阪場所を全勝で制した見返りに、白鵬は右腕を大きく痛めてしまいました。
本人は右上腕の筋断裂を示唆しており、その状態によっては”新時代の最初の場所”たる来場所の出場が難しくなることでしょうし、ひょっとすると今後の相撲人生を左右するような大怪我の可能性もあります。
今場所で前人未踏、いや後人も踏み入ることばないような”42回目の優勝”を遂げた大横綱ですが、平成と共にその時代が終わってしまうのか、快方を祈るしかありません。

そして、平成最後の場所から一夜明けた今日、恒例の横綱審議員会による場所の総括が行われました。
私は平成が育てた大横綱が、全勝優勝で平成を締めくくったことを、言葉を尽くして賞賛するかと思いましたけど、彼ら・彼女らの口から出たのは下らない苦言でした。
どうやら白鵬が優勝インタビューの最後に観客を促し、三本締めをしたのが気に食わなかったようで、「優勝した横綱とはいえ、一力士がやれる立場にあるのか。違和感を覚える委員が多かった」(矢野弘典委員長)とのことです。

白鵬は以前、同じような経緯で万歳三唱をして苦言を呈されたこともありましたけど、彼がどうしてこういうことを場内でやりたがるのかというと、インタビューのなかにもあったように、後援会との優勝撮影会や場所後のパーティーでやることを「お客さんと一緒にやりたい」ということなのでしょう。
そして、テレビを通して全国・全世界のみなさんと喜びを分かち合いたいということなのだと思います。
横審のみなさんは違和感を覚えたようですが、私はこの横綱の”相撲を愛する仲間と一緒”という態度には、とても好感が持てます。
多くの相撲ファンが同じ気持ちなのではないでしょうか?
そうでなければ場内の観客が一緒になって割れんばかりの三本締めになるはずがありません。
素晴らしい光景だったではありませんか。
「大相撲の発展とみなさまのご健康を祈念して」という白鵬の掛け声も日本人以上に日本人らしかったと思います。

むろん、優勝インタビューでなにをしてもいいというわけではありませんから、それ相応の節度は必要です。
相撲は競技であると同時に伝統文化でもありますから、そこはやはり”先例主義”というのが大切になります。
”型を守る”ということです。
しかし、伝統というのは永遠に型が変わらないものでもありません。
あらゆる伝統行事・伝統芸能・伝統文化というのは、実は長い時間をかけて少しずつ変化しているものなんです。
大相撲だって、屋外から屋内になり、その後は四本柱がなくなったのは有名です。

ようするに、現代でも生き延びている伝統というのは、その時代時代の当事者が勇気を持って”時代に合わせる決断”を下してきた歴史があるんです。
そしてまた大事なのは、その決断を同時代のひとびとが受け入れたかどうかです。
”時代に合わせる”というのは、”同時代人の価値観に合わせる”ということでもあるんです。
いまを生きる人間が、自分たちが”良いと思ったもの”を後世に残す。
その積み重ねが伝統なんです。

平成の大相撲は人気も競技レベルも高いものだった反面、賭博や八百長問題という陰も残しました。
賜杯が争われなかった技量審査場所の際などは、存亡の危機だったと思います。
そういう平成が終わるいまだからこそ、大相撲ファンも当事者意識を持つべきです。
横綱審議委員会や理事会、相撲メディアだけに任せていたら、大相撲の未来はありません。
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追記:まだゴタゴタしているので更新頻度や文章量が少なくなると思います。4月からは頑張りますのでご容赦を。

平成最後の本場所に見直すべきこと

相撲を愛する昭和天皇によって国技の最高峰へと育てられた大相撲にとって、元号という区切りは、なにより大切なもののひとつであることはいうまでもありません。
この平成31年大阪場所は”平成最後の本場所”になることが確定していますから、この場所で活躍することはまさに時代に名を刻むことになります。
上位陣もその意識があるのか、珍しく誰も休場せず、白熱の戦いが予想されています。

優勝争いを引っ張るのは、おそらく横綱・白鵬と関脇・貴景勝。
白鵬の復活優勝なるか、はたまた貴景勝が大関昇進を優勝で飾るのか。
そして、忘れてはいけない元号の区切りでいえば、”平成生まれ”の最高番付にいる大関・髙安の悲願の初優勝にも注目したいところです。

そんな感じで期待が高まるなか迎えた今日3月10日の初日、貴景勝が素晴らしい内容で勝利を収めると、三大関(豪栄道・髙安・栃ノ心)も珍しく揃って白星を挙げるという締まった内容で、そのまま上位陣は盤石かと思われましたけど、結び前で波乱が。

横綱・鶴竜に挑むのは小結・御嶽海。
御嶽海は先場所からの左足の怪我が長引いて、場所前は関取との申し合いが出来なかったという不安な情報。
しかし、先場所も途中休場から再出場し、白鵬を撃破するなどして勝ち越すという離れ業をやってのけた御嶽海は、いい意味でも悪い意味でもなにをするかわからないところがあります。
いや、むしろ「不利」といわれたときほど強い、それがミラクル御嶽海。
この鶴竜戦でも押し込まれ、いなされ、態勢を崩すも、やや攻め急いだ鶴竜の突きをヒラリとかわすと、一気の逆襲で送り出し!
勝利インタビューでも、今場所の目標を聞かれ、「怪我をしないこと」という渾身のギャグ。
もうすでに怪我をしていますよね!

結びでは白鵬が余裕の内容で新小結・北勝富士を退ける上々のスタート。
平成最後の本場所は充実した15日間になりそうです。

そんななか、この初日では、復活を期す2人の力士にも注目が集まりました。
ひとりは2年半ぶりに幕内に戻ってきた豊ノ島。
3年前の大阪場所では関脇だった豊ノ島ですが、その年の名古屋場所の前にアキレス腱断裂の大怪我をすると、そこから連続休場を挟んで、転げ落ちるように番付が下がり、2年間幕下で過ごすことになってしまいました。
1983年生まれという年齢を考えれば、引退してもおかしくはありませんでしたけど、よく粘って復活してきたものです。
豊ノ島の不屈の姿勢にはただただ敬服します。
初日は白星でしたし、このまま勝ち越しが見たいですね!

そしてもうひとりは元大関の照ノ富士。
豊ノ島の番付の下がり方もあっという間でしたけど、照ノ富士はそれ以上の急落でした。
2年前は大阪場所・夏場所と優勝争いをした大関が、両膝の怪我や糖尿病の影響で休場を繰り返すと、そこからあれよあれよという間に番付を落とし、5場所ぶりとなるこの大阪場所ではなんと”序二段”ですぜ。
大関経験者が幕下以下で相撲を取るのは、史上初だそうです。
(※番付は、幕内→十両→幕下→三段目→序二段→序の口。)

西序二段48枚目となった照ノ富士は、相手がまだ駆け出しの力士(18歳の若野口)だけに、余裕で勝っていましたけど、動きはまだまだ本調子にはほど遠く、復活まではまだまだ時間がかかりそう。
本当はもうちょっと休みたいのだと思いますけど、休めば休むだけ番付が下がってしまうので、仕方なく出てきたのでしょう。

これは怪我をしたときの豊ノ島などにもいえますけど、番付が下がるのが嫌で、無理やり出場して怪我を悪化させるという力士は本当に多いです。
しかし、こんな馬鹿馬鹿しいことってありません。
実績のある力士というのは、しっかり休んでコンディションを整えれば、やっぱり強いんです。
そういう力士に下の方で相撲をさせたって意味がありません。
アマチュアで活躍した新人を〈幕下付出〉でデビューさせるという制度があるのですから、一定の実績がある力士が怪我で番付を下げたときだって、セイフティネットを設け、ある程度の番付から再スタートさせればいいんです。
そうすれば、怪我をじっくり治すことができるはずです。

力士というのは、協会にとっても相撲ファンにとっても財産なんです。
それを大切に扱わなくてどうするというのです。
元号が変わるのを機会に、ぜひ制度を見直すべきです。
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プロフィール

かつしき

Author:かつしき
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