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パリ五輪に向けてもう負けは許されない大岩ジャパン

パリ五輪予選を兼ねるこのU23アジアカップ2024の大岩ジャパンは、グループステージ2連勝で決勝トーナメント進出が決定。
3戦目の相手は同じく2連勝で得失点差も同じ韓国なので、勝った方が首位通過となります(90分同点の場合はPK戦)、。
その首位通過は日本にとって、アジアナンバー1のプライドを賭けての戦いという意味でも大切なのですが、2位通過だと決勝T1回戦の相手が大会開催国のカタールになってしまうため、スタンドの盛り上がりと中東の笛の加味すると、かなり嫌な感じがします。
そのため専門家もファンも「カタールは避けたい。韓国戦は勝利にこだわるべきだ」というのが試合前の一致した意見でした。

ところが大岩剛監督にはその意識はさらさらなかったようで、4月22日のピッチに送り出したメンバーは2戦目から7人替えのターンオーバー。
しかもチームの軸である藤田譲瑠チマと松木玖生、エース格の細谷真大、2戦連続で好プレイを見せていたGKの小久保玲央ブライアンをベンチに座らせるという予想外のスタメン構成。
今大会は最低でもベスト4に進まないと五輪の可能性が消滅するため、決勝T1回戦(ベスト8)が最も大切な試合になりますから、そこでの対戦相手どうこうよりもチームのコンディションのピークをそこに持って行きたいというのが大岩監督の判断だったのでしょう。
2位通過の場合の対戦相手、インドネシアも今大会はかなりいいチームなので、1位通過にこだわって消耗するのも意味がないとも考えたのかもしれません。
そもそも「カタールを避けたい」という考え自体が消極的ですし、「アジアで優勝して五輪で金メダル」を目標とするチームには相応しくないですしね。

ちなみに韓国も決勝T1回戦重視といわんばかりに第2戦から10人を入れ替え。
さらに試合が始まると5バックの守備的布陣で構えるのですから、勝利へのこだわりはまったく見えません。
韓国は日本を一方的にライバル視しているので、日本を格上と見立てた戦術は国内で批判が起こりそうなのに、ファン・ソンホン監督はなかなか勇気があります。

前半の日本は韓国の守備的姿勢に面食らったのもあったでしょうし、怪我やカードや疲労を避けたいというのもあったのか、果敢な攻めはほとんど見られず、右WG平河悠が躍動してはいたものの、韓国の5バックを崩せず決定機といえる場面はほとんどありませんでした。
一方の韓国はカウンター狙いがさして機能せず、球際はラフプレイばかりという酷いチーム。
主力をベンチに温存していたこともあって強さはまったく感じられません。

後半も互いに選手交代はなく、立ち上がりは前半と同じような停滞状態。
しかし13分に韓国が2枚を替えて攻撃のギアを上げると、試合の様相が変わり出し、さらには17分に韓国が疲労の見えた2枚を替え、それに対応するように日本が18分に松木・藤田・佐藤恵允の3枚を投入したことで試合は一気に白熱します。

この大岩監督の後出しジャンケンはいい判断でした(試合後にとある評論家が批判していましたけど、それこそ悪い意味での後出しジャンケン)。
アンカー藤田が中盤を支え、それを担保にIH松木が積極果敢に攻め上がり、左WGの佐藤も攻守にエネルギッシュで、さらにはその影響を受けた右WGの藤尾翔太も生き生きとし始め、チャンスを幾度か作ります。
ただ、なかなかゴールに繋がらない。
とはいえ、韓国はへばってきていましたし、その攻撃を繰り返していればそのうち日本に点が入るだろう、そんな雰囲気になってたんです。

ところが、サッカーというのは恐ろしいものです。
28分、韓国が日本の最終ラインの裏を狙ったボールを入れてくると、それを高井幸大と相手19番が競り合って、高井が勝って日本ボールかと思われたものの、残念ながら相手CKに。
そしてその右CKのボールを韓国がファアに蹴ると、GK野澤大志ブランドンが飛び出しながらもまったくボールに触れないという凡ミス、しかもファアではなぜか日本が数的不利な上に身長のミスマッチも起きているという意味不明な守り方。
当然のように易々とヘディングシュートを決められて、韓国が先制。

選手間の声掛けの問題、GK野澤のコーチングと飛び出しの判断の問題が重なった酷すぎる失態でした。
まあ、この大事な1戦で正GK小久保ではなく野澤を起用した大岩監督に最も責任があるでしょうけど。

このビハインドに慌てた日本は32分にエース細谷と高精度の左足を持つ山本理仁を投入。
この交代もはっきりいって悪くなかったです。チャンスも明らかに増えましたし、決定機も3つ4つあったんじゃないでしょうか。
ただ、まったくゴールに繋がりません。
韓国が死に物狂いで守っていたのもありますけど、41分の細谷のヘディングシュートとかアディショナルタイムの佐藤のヘディングシュートとかは相手は関係ありません。自分自身の技術とメンタルの問題です。
彼らが決定機を外しまくっているのを見ながら、私は怒りを通り越して、心が虚無になっていました。

こうして試合は0-1のまま終了。
韓国が格上相手の常道を完遂しての勝利。
日本はよくある攻めあぐねてワンチャン決められて負けるという駄試合。

それにしてもUAE戦もそうでしたが、日本の決定力不足はまるで呪われているかのようです。
この韓国戦だって3点くらい入っていても不思議ではありませんでした。
試合後に佐藤恵允が「五輪出場権のこともあってプレッシャーを感じている」と語っていたように、チーム全体が少々固くなっているのかもしれませんが、次のカタール戦でもそんなことをいっていたらパリ五輪は逃げて行ってしまいます。

今大会の大岩ジャパンは飛び抜けたタレントはいないものの粒ぞろいで、チームとしての完成度が高く、優勝候補ナンバー1といえるでしょう。
この韓国戦でもスタッツは日本が完全に上回っていましたし、テレビで観ていた印象でも日本が明らかに強かったです。
しかし結果は負けです。我々は惨敗したんです。
グループステージだったので大会を去らずにすみましたけど、決勝T1回戦では負けは絶対に許されません。
スタッツや印象なんてどうでもいいんです。勝利以外は無価値なんです。

大岩ジャパンの面々も、五輪を逃した恥辱の世代になりたくないのだったら、ゴールを奪い、まずはカタールを粉砕するしかありません。
自分のなかの獣性を解放するのです。
獣は重圧など感じません。
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サッカーU23アジア最終予選、パリ五輪の先にマコトがある!

日本男子サッカーと五輪といえば、1968年のメキシコ大会で銅メダルを獲得するという快挙を成し遂げたものの、それが隆盛に繋がるわけでもなく、その後はアジア予選敗退を繰り返し、次に本選出場を果たしたのが1996年のアトランタ大会なのですから、その間、日本のサッカー関係者はなにをやっていたのか驚き呆れるばかりです。
しかし、93年にJリーグが発足すると、96年から2021年の東京五輪までのすべての大会に日本男子は出場を果たし、2度のベスト4、1度のベスト8と結果を残してきたのですから、その成長には驚嘆させれます。
いまでは五輪の男子サッカーは”出て当然”という日本での一般認識になっているだけではなく、今年2024年のパリ五輪を目指す大岩ジャパンも”メダル獲得”が期待されています。

そしてこの4月16日からいよいよ最終予選たる〈AFC U23アジアカップ2024カタール大会〉が開幕。
まずは16ヶ国が4グループに分かれて戦い、グループ2位までが決勝トーナメントに進出、そこで3位位内に入れば五輪出場が確定し、4位の国はアフリカ4位とのプレイオフに回るというレギュレーションです。
日本は組み分けでポット1に入った通り、実力的には五輪出場は十分に狙える位置にいますが、主力の何人かが所属する海外クラブから貸し出しを拒否されたため、その実力は確実に目減りしていて、それは大きな不安材料といえるでしょう。
A代表のアジアカップがそうだったように、なにか歯車が狂えばベスト8止まりもあるというのがアジアでの戦いです。
”4位以内がマスト”という条件をクリアするためにも、まずはグループステージを首位で通過すべきですし、そうなるとGS初戦の中国戦は本当に大切な試合になります。

ちなみに中国はポット4ですから、普通にやれば日本が勝利するはずですが、日本は戦力ダウンしていますし、初戦の緊張感、それに中国が奇襲めいた戦法をしかけてくる可能性を考えれば、簡単な試合になるはずがありません。
とにかく先制点を早いうちに獲って、流れをがっちり掴むことが肝要です。
そんな緊張感で私は試合をテレビで観ていたのですが、始まってみると明らかに日本の方が優れていて、サイドから何度かいい攻撃を仕掛けて行くと、7分に山田楓喜からの鮮やかなクロスを松木玖生がきっちり決めて日本先制。
この段階で私は日本の一方的勝利を確信しました。私でなくても多くのみなさんが同じように思ったことでしょう。
GS 首位通過には得失点差も大事になるので大量得点に期待!

などと興奮していたのも束の間、前半15分の日本のCK、DFの西尾隆矢が上がってきて競り合うも日本はゴールならず、プレイが止まったところで、西尾が相手10番を肘打ち。
ちょっかいをかけてきた相手を振り払うような形でしたけど、肘が相手の首に入り、相手がもんどりうって倒れたため、VARチェックにが入ります。
私も「レッドまではいかないだろうけどイエローはありそう」などと思っていたら、主審の提示は真っ赤なカード。
日本は残りの75分を10人で戦うことになってしまいました。

それにしても、レッドの判定は厳しいとはいえ、はっきりいってこの大一番では絶対にやってはいけない行為でした。
この試合でチームメイトを疲弊させるだけではなく、西尾は3試合の出場停止が予想されますから、その間の過密日程でのターンオーバーでも役に立ちませんし、さらには最も大事な準々決勝の出場もできないというのは最悪といってもいい状況です。
西尾には猛省の上、準決勝以降で死に物狂いで奮闘することでチームとファン・サポーターの信頼を取り戻して欲しいものです。
若者には過ちを犯してもそれを取り返すチャンスがあるのです。

そうして楽勝ムードから一転して窮地に陥ったU23日本代表ですが、キャプテン・藤田譲瑠チマを中心にさして慌てることなく、プレイを続行します。
むろんピンチはありました。それもけっこうな数。
しかしそこに立ちふさがったのはGK小久保玲央ブライアン。
長い手を使った巧みなセービング、クレバーなポジション取りは、さすが若くしてポルトガルの強豪ベンフィカに所属しているだけのことはあります。後半立ち上がりの1対1を止めた場面なんて、小久保のスキンヘッドが神々しくすらありました。
私はテレビを前に拝みっぱなしでした。
小久保は今後、ビルドアップやフィードのレベルが上がってくればA代表の正GKもあるとかと思います。

そんな小久保の活躍もあって、後半は日本の4-4-1のブロックが安定し始め、序盤の中国の圧力を凌いだあとは、なんとなく守り切れそうな雰囲気になってきました。
J1所属の選手が多いせいか、みな本当に落ち着いていましたし、大人でした。子供は西尾だけだったようです。
なかでも特に藤田譲瑠チマがよかった。
技術があって、視野が広くて、クレバーで、試合の流れが読めて、まさにチームの大黒柱でした。
表情が常にしれっとしているのも、味方には頼もしく、相手には不気味でしょうね。

そうして後半途中から中国が心身ともにスタミナ切れを起こすと、日本には再三カウンターのチャンスがあったものの、途中交代の選手の出来が悪く、決め切れなかったのは少々残念でした。
その後半のなかで、カンターのなかでの無駄走りも含め、松木玖生が最後までエネルギー全開で走っていたのが印象的です。
彼もまた攻守に置いてこのチームの大黒柱ですよね。

西尾がピッチを去った前半17分から本当に長い長い試合でしたし、アディショナルタイムの6分もじれったいほど遅々として進みませんでしたけど、ようやくゲームセットの笛。
日本は1-0の勝利で最低目標はクリアしました。
得失点のことを考えると不満ですが、残り2試合勝てばいいいだけです。
この厳しい試合で勝負強さを強制的に学ばされた日本の若者たちならやってのけられます。

今年の五輪はパリ大会ですから、出場すれば欧州各クラブのスカウトの目にも止まりやすいでしょうし、欧州を目指している選手たちも、欧州でやっていてさらのステップアップしたい選手たちも、自分の未来と日本サッカーのために必ずやパリへの切符を掴んでくれることでしょう。
この試合でも全員からいい意味でのエゴを感じました。
大岩ジャパンは戦う集団になっています。

17日に今季限りでの引退を発表した長谷部誠のような素晴らしいサッカー人生を築くためにも、頑張れ!U23日本代表!
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北中米2次予選、北朝鮮とは二度と試合をしたくない

3月21日(2024年)に行われた北中米W杯2次予選・北朝鮮戦は開始わずか2分に田中碧のゴールで先制し、前半からゴールラッシュになるかと思いきや、その後は国立競技場に魔物でも住んでいたのか、決定機がことごとく外れて前半は1-0のまま終了。
すると後半、北朝鮮は選手を入れ替えて一気にギアを上げてくると、立ち上がりにビッグチャンスを作って日本をヒヤリとさせ、そこからもラフな肉弾戦によって日本を押し込んでボールをガンガン蹴ってきます。
これはまさにアジア杯で日本を破ったイラクとイランの戦術そのもの。
日本のファンからしたらあのときの嫌な記憶が蘇ります。

しかしあの経験があったからこそ選手たちはさほどバタバタせずに北の攻撃を弾き返し、さらに後半29分に堂安律→谷口彰悟にして2CBから3CBに変更すると守備の安定感が跳ね上がり、右SBを菅原由勢→パワー系の橋岡大樹にしたことで北を大いに苦しめてやりました。
橋岡はルートン・タウンでのプレイが自信になったのか、1ランク上の選手になっていますよね。

上手く行かない北朝鮮は焦りからイエローカードを連発したことで、この試合の退場と今後の試合の出場停止がちらついたのか(北も目標はW杯出場)、ラフプレイも落ち着いてきて、終盤はすっかり日本のペース。
選手たちに怪我がなくて本当によかった。
ただ、攻撃の方では浅野拓磨(後半29分←南野拓実)や前田大然のスピードでなんどかチャンスを作ったものの、どうしてもゴールに結びつかず1-0のままタイムアップ。
”勝ち点3”という最低目標をクリアしたのは評価すべきですが、”W杯優勝を目指す国”ならこの日の北朝鮮くらいの相手には3点以上獲ってすんなり勝たなければなりません。

そうならなかった要因は大きくいって2つ。
ひとつは伊東純也と三笘薫という森保ジャパンが自慢とする両翼が不在だったこと。
彼らはサイドに張って、ボールを受けて縦にしかけることができるわけですが、この日WGに入った堂安と前田には残念ながらそれはできません。
そのせいで攻撃が単調になったり、中央に選手が入りすぎるという現象が起きたことで北朝鮮の対応が楽になってしまいました。
伊東と三笘のようなワールドクラスの代わりを発掘するのは簡単ではないので、2人がいなくても点が獲れる仕組みをコーチたちがなんとか捻り出して欲しいものです。

もうひとつの要因はおそらく選手たちの”怪我をしたくない”という意識だと思います。
欧州でもJリーグでもシーズン中ですから、自分では「激しく行こう!」といいきかせていても当然そうなってしまうものです。
しかも北朝鮮はややプレイを落としても勝てそうな相手ですしね。
ところがそんなメンタルだと試合の流れを掴むことができなくなってくるのがサッカーなんですよね…。

それがよくわかるのが日本のアウェイ北朝鮮戦の2分2敗という成績です。
ランキングでは日本がずっと上位なのに結果はまるで逆になっています。
アウェイの北朝鮮戦だと相手選手のモチベーションが狂ったように上がるだけではなく、ラフプレイもさらに激しさを増し、それを抑止してくれるはずの主審が金王朝の陰に怯えて笛を吹かない可能性を考えると、とても真正面から戦えません。
さらにいえば、そもそも北朝鮮は現在進行形で日本人を拉致したままの国であり、周辺地域を脅かす核・ミサイルの開発を推し進めている国なのですから、そこに日本の宝であるサムライブルーが乗り込むなんて恐ろしすぎます。
26日に予定されている北朝鮮での試合なんて日本サッカー協会のみならず日本政府としても拒否すべき案件ですよ。

…なんて思っていたら、北朝鮮の方から「日本で溶レン菌(人食い球菌)が流行している」というのを理由に北での試合をキャンセルしてきたんです。
代替地を探すとのことでしたが、あまりにも唐突でびっくりしました。
東京で溶レン菌の感染報告が数十人出ているのは事実ではあるものの、日本代表選手の大半は外国でプレイしていますし、日本のサポーターは外務省から渡航自粛要請が出ていることもあって渡航するひとはほとんどいないはずですから、おかしな話ですよね。
まあ、日本としては北に行かなくて済むのは渡りに船なので否やはないですけど。

そして22日になるとアジアサッカー連盟の方から「試合の中止」が正式に発表されました。
代替地が見つからなかったようですが、急すぎますし当然です。
おそらく日本の不戦勝という形になるでしょう。
北朝鮮は2月の女子五輪最終予選でも開催地を突如としてサウジアラビアに変更して我らがなでしこジャパンに大迷惑をかけるなど、スポーツの国際関係においてあってはならないマナー違反を繰り返していますし、アジアサッカー連盟はなんらかの処罰を下すべきです。
我々はもう付き合いきれません。

日本に住む北朝鮮籍の若者たちもそういう祖国の態度を見て、なにかに気づいてください。
傍若無人に他国に迷惑をかけまくっている国がまともなはずがありません。
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なでしこジャパン、北朝鮮撃破でパリ五輪決定!

”山下の1ミリ”もあってなんとか1点リードで迎えた後半31分、RWBの清水梨紗が巧みに相手をかわしてからピンポイントクロス、それを藤野あおばがしっかり頭で決めて2-0!
「これでパリ五輪が見えた!」と勝利を確信した私はテレビを観ながら思いっきり飛び跳ねて両太ももが肉離れになりそうでしたけど、この追加点はショートカウンターからなでしこらしい連携がはまって本当に美しかったです。
(※GK山下杏也加いわく、ボールの3分の2くらいしかラインを超えていなかったのでノーゴールの確信があったそうです。)

ところがその興奮の余韻を打ち消すように36分、北朝鮮もショートカウンターから日本の最終ラインの裏にパスを通し、CB高橋はなとGK山下杏也加の守備が中途半端になったところに、22番が簡単にゴール。
これが1点差の状況ならば高橋も激しくアタックしたでしょうし、山下も高橋ごと吹っ飛ばすようにボールにチャレンジしたはずですから、この失点は2-0ならではの隙といっていいでしょう。

ただ、そこからの日本は気合を入れ直して守備にほころびが見えませんでしたし、北朝鮮がロングボールを蹴ってきても高さでは優位性があったため、的確に弾き返していたのも安心材料でした。
願わくばカウンターで止めを刺して欲しいところでしたけど、宮澤ひなたと遠藤純を怪我で欠いたこの日のなでしこにはちょっと難しかったです。
この2選手に加え、猶本光も大怪我で選出されておらず、この最終予選の日本は本当に緊急事態でした。
そんななか、左WBにサプライズ起用されたWEリーガー北川ひかるが大いに貢献するのですから日本女子サッカーの層は厚いですし、WEリーグもそれだけレベルが高いということです。

そうしてじれったい5分のアディショナルタイムが終わり、歓喜のゲームセット。
前半26分に高橋はなのゴールで先制してからの時間の進みの遅かったこと。
画面に表示されている時計が壊れているんじゃないかと思うくらいでしたけど、五輪がかかった大一番の緊張感は半端なかったです。
キャプテン熊谷紗希が試合後のインタビューで「正直、ほっとした…」と心の声を吐露していましたけど、日本のサッカーファン・関係者はみんな同じ気持ちだったと思います。
8年前のリオ五輪を逃したあとの女子サッカーの人気低迷を考えれば、選手たちにかかっていた重圧がどれほどのものだったかは推して知るべしです。
本当になでしこたちはよくやってくれました。
ありがとう、そして、おめでとう!

ちなみにパリ五輪の女子サッカーに出場できるのはわずか12ヶ国。
男子の16ヶ国でも狭き門なのに、女子はそれからマイナス4なのですからどれけ厳しい争いなのかわかるというものです。
アジア枠も男子の3.5に対し、女子は2しかありません。
しかも女子サッカーは五輪もフル代表ですし、W杯よりも五輪を重視する向きがありますから、世界各国の本気度も凄まじいものがあります。
北朝鮮の選手たちが敗退後にこの世の終わりのようにがっくりとうなだれ、監督が記者会見で号泣していたのがその証左です。
ちょうど同じ日程で行われていた欧州予選(女子ネーションズリーグ)でも似たような光景が繰り広げられていて、私もなんともいえない気持ちになりました。
そういう敗者たちの涙の上に栄光の舞台があるということです。
(欧州女王で23W杯2位のイングランドとW杯3位のスウェーデンが予選落ちなのですから欧州予選は厳しすぎます。)

池田太監督率いるなでしこジャパンはそこに立つ権利を得たわけですから、五輪本番では輝くようなプレイと死に物狂いの勝利への執念を同時に見せて欲しいものです。
いまの女子サッカーは欧州各国のレベルがうなぎ昇りで、今回の五輪はフランス・パリでの開催ということもあって彼女たちの席巻が予想され、日本には難しい大会になるのはわかりきっていますが、我らがなでしこは逆境でこそ美しく咲く花なのです。
それに、パリは完全アウェイというわけではありません。
パリはいわずと知れた花の都であり、花の名を愛称にしているチームは我らがなでしこジャパンだけなのですからね。
咲き誇れ、なでしこたち!
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森保監督が板倉を見守ったように我々が森保監督を見守ってはならない。

前半を上手いこと1-0で折り返すことができたし、後半は手堅く守ってカウンターという形を取れば追加点もそう難しくはないだろう。となれば交代カードが大切。特にコンディションがかなり悪そうな上にイエローカードをもらっていた板倉滉はハーフタイムで交代だろう。残すなら3バックか…。

2月3日に行われた2024アジアカップ準々決勝イラン戦、地上波中継もあった試合を応援していた多くのサッカーファンはそんな感じで考えていたと思うんですけど、後半開始の日本はメンバー交代なし。
イランも前半と変わらぬメンバーだったものの、戦術を切り替えてきて、完全にロングボール主体。不安定な板倉のところを狙ってガンガン蹴り込んできます。

日本は後半の立ち上がりに久保建英(トップ下)の精度の高いクロスを上田絢世(1トップ)がヘッドで大きく外したり、前田大然(左WG)の好守備からパスを繋いでの久保の右足シュートが曲がり切らなかったりとチャンスはあったものの、そこを決め切れないでいると、
10分にGK鈴木彩艶のゴールキックが中盤の相手に渡ると、そこから縦パス、それをアズムンが冨安健洋を上手く捌いて裏へと流すと、板倉が易々とモヘビに背後を取られてのゴール。
GK鈴木もこれを防ぐのはちょっと厳しかったです。

その後もイランは「味をしめた」(試合後久保)ようにロングボールやロングスローを徹底し、日本はサンドバック状態に。
にも関わらず森保一監督は選手交代もフォーメーション変更もせずに放置するのですからまるで残虐ショー。
この日は左SBに本職が左CBの伊藤洋輝をスタメン起用していて、3バックへの可変も森保監督の念頭にあるかと思われましたが、まったくなかったようです。
しかも22分に森保監督が切ったカードは前田→三笘薫、久保→南野拓実。
守備にまったく手当をしないことに多くにひとは唖然としたんじゃないでしょうか。
ベンチには町田浩樹や谷口彰悟が座ったままです。

しかもそれまでフォアチェックで貢献していた前田がいなくなったことでイランのロングボールの起点がさらに楽になり、日本は最終ラインが下がっていたのでそこと前線を繋ぐ役目の久保がいなくなったことで前後は完全に分断されました。
三笘でカウンターを狙うのだったら前田を下げるのではなく上田の代わりにトップに入れて上田を下げ、右WGの堂安律を下げてそこに久保を配するべきでした。これは結果論ではなく合理的思考です。

そうして日本は殴られっぱなしで攻撃の糸口もなく、「DF陣はよくあそこまで耐えてくれたなというのが印象」(試合後守田英正)というなか、アディショナルタイム残り1分というところでなんでもないクロスボールを板倉が目測を誤ってヘッドを空振りしたあと、混乱したようなスライディングから相手の足を引っかけてのPK判定。
日本はこれを豪快に決められて万事休す。
イラン選手が優勝したように大騒ぎするなか、選手たちはピッチにがっくりと崩れ落ちます。
私も泣きそうでした。いや泣いていたかも、もう記憶が定かじゃありません。記憶が欠損しそうなほどの無残な敗戦でした。
こんな酷い試合はいつ以来でしょう?
19アジアカップの決勝カタール戦よりは確実に惨い、個人的には06W杯のオージー戦と同じくらいのショックを受けています。

そんな惨敗から24時間ほどが経ち、専門家やメディアが色んな敗因分析をしていますけど、簡単にいえば森保監督の采配の問題です。
試合中に修正ができない、戦術を選手にまかせっぱなしにするという森保監督の悪い部分が濃縮した試合でした。
大不調の板倉を最後まで引っ張ったことについて森保監督は「イランの攻撃はアジアのなかでトップで世界基準ですが、どんな調子でも止められるようにレベルアップして欲しい」というとんでもない要求をしていましたけど、いくらなんでもこれは無責任すぎます。
対する板倉は「こんなに自分自身でゲームを壊すことは今までなかった。それを勝たないといけない状況でやった。代表のピッチに立つ資格はない」という自分をとことん責めるコメントと残しているのですから聞いているこっちも胸が痛みました。
森保監督はこの大会を修行の場やW杯の試験場(ターンオーバー等)とでも考えていたのかもしれませんが、素直に優勝を目指して戦うなかで色々と学んで行くというのが常道ではないでしょうか。
日本国民も日本のサッカーファンもそれを求めていたはずです。

しかも森保監督自身は学びと成長を放棄しているようにも見えるのですから、我々は呆れるばかりです。
森保ジャパンはもう5年も続いてきているというのに、上記した森保監督の悪い部分はなかなか修正されず、このイラン戦後に守田が「試合中に外(ベンチ)からこうした方がいいとか、チームとしてこういうことを徹底しようというのが欲しい。そうれがないと選手は頭がパンクしそうになる。外からの指示がないまま試合展開を握られるということがゼロじゃないし、この大会でも少なからずあった」
と漏らしていたのはまさに今大会の総括でした。
ちなみに”アジアカップでの2敗”は35年ぶり、そのときはまだJリーグは始まっていないのですから、日本のサッカーが近代化してからの成績では過去最低なわけです。
いまの日本は”史上最強”なはずのに結果は過去最低だったんです。
それの事実を森保監督には真摯に受け止めてもらいたいものです。

そんな惨敗の結果、一部では”森保監督の解任論”も囁かれていますが、森保監督はチーム作りやモチベーターとしては素晴らしい手腕を発揮していますし、昨年などはAマッチで勝ちまくっていましたからそれが大勢となることはないはずです。
私も解任までは求めません。
ただ、優秀な戦術コーチをどこかから雇ってきて欲しいというのが切なる願いです。
いまのままでは自分たちの実力を出し切れずに負ける選手が不憫でなりません。

2026W杯は出場枠も多く、日本の予選通過は確実視されていますから、W杯本番まで森保監督の首が涼しくなることはないといっていいでしょう。
ですから、”いま”森保監督の足りない部分を強く指摘し、それを補うためのなんらかの施策を打たねば、26年W杯で今回のような悲劇が起きる可能性を排除できないわけです。
サッカー協会はなにもしそうにないので、有識者やファンが声を上げるしかありません。
今大会の惨敗を糧にしなければならないんです。
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