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アジア2次予選で感じたサッカーの力

昨日(2019年10月10日)、埼玉スタジアムで行われたサッカーW杯アジア2予選の日本×モンゴルは、その実力差から6-0という予想通りの大差に終わり、ゲームの方もこれといって見所のないものでしたけど、日本とモンゴルのA代表が初めて公式に試合をしたという意味では歴史的な出来事でした。
実はモンゴルは、アジア2次予選に進出してきたのも今回が初めてで、彼らはいま歴史を作っている最中なんです。
スタジアムで観戦した元横綱・朝青龍も、「日本は幕内、モンゴルが三段目。そのモンゴルがW杯予選で日本と戦うというのは夢のようなこと。勝ち負けは関係ない」と感激した様子で語っていました。
朝青龍といえばサッカーのイメージも強いですから、なかなか深い言葉ですね。

モンゴル代表の躍進の背景にあるのは国内プロリーグの盛り上がりのようですし、そこに投資できるモンゴルの経済成長が大きいのはいうまでもありません(90年から民主化)。
実業家としての顔を持つ朝青龍も来年にはサッカークラブのオーナーになるとのことです。
また、モンゴルリーグでは外国人枠でプレイする日本人選手もけっこういるらしく、朝青龍はときおりご飯をおごっていることですから、「横綱、ごっちゃんです!」。

そうなると、気が早い話、アジアチャンピオンズリーグでの対戦はもちろん、Jリーグでモンゴル人選手が見たくなってきますよね。
日本とモンゴルは、モンゴル人力士たちの影響もあり、親しい関係が築かれていますが、サッカーによってそれがより深まるかもしれません。
東アジアにおける日本の友好国は台湾とモンゴルだけなので、大事にしたいものです。

また、このアジア2次予選では、他にもスポーツの力を見せつける大きな出来事がありました。
なんと、イランで40年ぶりに女性のサッカー観戦(代表試合のみ)が許されたんです。
きっかけは、この9月に起きた悲しい事件です。
テヘランにあるチームの熱烈サポーターだった女性が男装をしてスタジアムに入ろうとしたところ、入場チェックで引っかかり、〈女性の服装規則を破り、公共の秩序を侮辱した罪〉という理不尽な罪状で逮捕・起訴されてしまったんですけど、その女性は抗議の意味を込めて裁判所まで焼身自殺を遂げたんです。
このことを重く見た国際サッカー連盟(FIFA)が、イランサッカー協会に強く働きかけ、3500人という制限付きながら、女性の観戦が認められたというわけです。

その試合のイランの対戦相手だったカンボジアは、実質的な監督を本田圭佑が務めていて、本田は試合前にイラン人女性と一緒に写真に映り、女性たちの観戦の自由を支持し、反対の声もあるなか、スタジアムに足を運ぶ女性たちの「勇気を称える」と述べていました。
本田もまたサッカーが世界をいい方向に導くと信じている人間のひとりですね。
本当にカッコいい態度でした。
試合はイランが16-0でカンボジアを粉砕していましたけど…。

脱西欧を謳いながらプロサッカーリーグが存続し、サッカー人気も高いイランに、私は少なからぬ矛盾を感じます。
簡単にいえば、男の身勝手でしょうか。
いま、イランは国際社会から孤立してしまっていますけど、それを救うのは女性かもしれませんね。
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チョウ監督のパワハラ問題

去年2018年のスポーツ界は、”パワハラの当たり年”と呼んでもいいくらい色んなことがありましたけど(パワハラではない事案も含め)、今年もまだそれは終わっていないようです。
8月に浮上した湘南ベルマーレのチョウ・キジェ監督のパワハラ疑惑に対し、今日10月4日、Jリーグはそれを事実だと認め、制裁を科す決定を発表しました。
チェ監督のハラスメントにより、出勤ができなくなったスタッフがいたり、移籍せざるを得なくなった選手がいたことを重く受け取めたわけです。

会見を行ったJリーグの村井満チェアマンらが語った内容は、選手やスタッフを精神的・肉体的に追い詰めるまさにパワハラですし、”指導”の域を超えたものだったといっていいでしょう。
村井チェアマンはこれを「不法行為及び暴行罪になり得る不適切な行為」とまで断罪していました。
Jリーグの理念のひとつである「豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与」とはまったく相いれないものだけに、厳しい判断は当然です。

ならば、”罰”もかなり重いものになる、そう誰もが確信したと思うんですけど、Jリーグが下したそれは、チョウ監督にはけん責と5試合の出場資格停止、湘南ベルマーレにはけん責と200万円の罰金。
チョウ監督はすでに出場自粛を5試合しているため、それでこの制裁は課されたことになり、次から指揮を執っていいそうですし、罰金200万円って、サポーターのコントロールが出来なかったときと同じ額なんですけど…。
厳しいんだか甘いんだかわからない裁定でした。

ただ、個人的にいわせてもらえれば、私はチョウ監督のコーチングも”あり”なんじゃないかと思ってます。
欧州の有名監督でも軍隊式だの熱血漢だのといって、パワハラめいたコーチングをするひともいますし、サッカーみたいな闘争心が要る競技では、それは完全に排除できません。
もちろん、それはあくまで選手に対してですし、チョウ監督のようにスタッフの人格や存在を傷つけるのはいただけません。
また、選手に対してであっても、その選手がその激しいコーチングに納得しているかどうかも重要でしょう。

ちなみに、湘南ベルマーレは早い段階からチョウ監督の擁護に回り、パワハラを問題視する姿勢はまったく見せませんでした。
自粛させるだけで解雇しなかったのもそのせいでしょう(本人は辞めたがっているようにも)。
つまり、湘南ベルマーレは自分たちのクラブは”パワハラ容認”だと高らかに宣言したわけです。
それならそれで”あり”でしょう。
もっとも、湘南と関わろうとする選手やスタッフはそれを覚悟せねばなりませんし、サポーターはクラブの方針を受け入れるかどうかを判断せねばなりませんけどね。
私は人権をないがしろにしてまで強くなろうというクラブに興味津々です。
湘南の経営権を持っているのはあの〈RIZAP〉ですし、やはり結果にコミットすることが大事なのでしょう。

そうそう、”人権”でいえば、神奈川県と神奈川県人権啓発活動ネットワーク協議会は、以前から湘南ベルマーレと連携して啓発活動を行っていますけど、この9月29日のホームでの試合でも合同イベントが催されていました。
パワハラ疑惑の真っただ中だというのに、冗談みたいなことしますよね。
マスコットキャラの人KENまもる君が、被害にあった選手やスタッフは守ってくれるショーでもやれば面白そうですけど、もちろんそんなことはありませんでした。
神奈川県が守りたがっている人権って、一般の日本人のそれではなく、”特定のひとたち”のそれでしょうから、まもる君も今回のパワハラは見て見ぬふりをしたのでしょう。

問題を起こした監督の国籍が日本で、被害を受けたスタッフや選手が”特定のひとたち”だったら、どえらい騒ぎになっていたはずです。
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安部裕葵、FCバルセロナへ

サッカーでA代表まで上り詰める選手というのは、その多くが高校生年代くらいまでに頭角を現し、U17に選ばれるのはもちろん、ユースや高校サッカーである程度の結果を残しているものです。
特に”才能”が重要とされる前線の選手になればなおさらです。
「遅咲き」(年代別はU23から)といわれる岡崎慎司だって、強豪校で1年生からレギュラーに入っています。

そんななか、高校まではまったくといっていいほど無名だったのに、強豪・鹿島アントラーズに入団した2年目にJリーグベストヤングプレイヤー賞に選ばれ、クラブW杯で輝いたこともあって、この6月(2019年)のコパ・アメリカでA代表入りした安部裕葵は、まさに異質な存在です。
本人が「普通の高校生だった」と振り返るように、プロのスカウトからもまったく注目されておらず、インターハイでにわかに活躍したところを、別の選手に振られたアントラーズがその代わりに獲得したというのですから笑い話のようです。

そして、その安部裕葵が、今度はあのFCバルセロナに移籍するというのです。
Bチームへの所属となり、当面はスペイン3部でのプレイになるとのことですが、200万ユーロの移籍金と25万ユーロの年俸というのですから、バルセロナだって伊達や酔狂で獲ったのではなく、安部の成長に期待しているのは明らかです。
A代表にまでなった選手が3部リーグというのはどうなのか、という意見もあるなかで、安部自身は「身の丈にあったクラブではなく、より高い環境でのチャレンジを選んだ」とのことのようです。
アントラーズに入ったことすら信じられないくらいで、「失うものはなにもない」というのですから、その覚悟は本物です。

安部の20歳(99年1月生まれ)という年齢は、バルサBでは決して若くはありません。
トップチームに上がれる確率もほぼゼロですし(ここ数年まったくといっていいほどいません)、現実的にはバルサメソッドでの成長と3部での活躍をもって、欧州中堅クラブへの移籍というのが目標になるのだと思います。
私などはそれでも十分な成功だと思います。
正直、安部のプレイを見ていると、バルサどころか、それだって難しいはずです。
安部は攻撃の選手ですが、欧州クラブでそのポジションを掴みとるのは並大抵ではありません。

しかし、安部本人はあくまでトップ昇格が念頭にあるようです。
その動機といってはなんですが、驚くことにバルサ側はサイドバック転向を提案しているというのです。
記者対応した安部もジョルディ・アルバやダニエウ・アウベスといったバルサ所属・元所属の攻撃的SBの名前を挙げていました。
安部のスピードやスタミナはSB向きといえばそうなのでしょうし、バルサのSBに必要不可欠な攻撃センスも持っているのでしょうけど、守備のスキルとかSBとしてのポジショニングや戦術眼などはまったくの未知数です。

もちろん、そんなふうに”いじられたら”、攻めの選手としての能力だっておかしくなりかねず、「失うものはない」といっても、これまでのキャリアが台無しになりかねません。なにせA代表にも選ばれているんです。
それでも安部は、目を輝かせながら、その提案を”新たな可能性”として前向きに語っているんです。
どんだけポジティブなんだ!

この安部のメンタルの背景には、彼の個性や育った環境があるのでしょうけど、それに加えてどうやら”本田圭佑”の存在があるようです。
安部が中学時代に所属していた地域クラブが、その途中から本田が経営するサッカースクール〈S.T.FC〉の参加となり、安部も本田本人からの薫陶を受け、「とにかく夢をもって、それを周りにいって、逃げ道をなくす」という本田の言葉を大切にしているというのですから、影響は大きいかもしれません。

本田圭佑といえば、自らを「下手くそ」と笑いながらも日本代表でレジェンド級の実績を残し、クラブでもオランダ2部でMVP、UEFAチャンピオンズリーグでの印象的なFK、ACミランでの背番号10など、実力以上の経歴を築いてきた選手です。
本田のはったりの利いた生き様は、彼の生まれた難波のド根性といってもいいでしょう。
それを継承しているとすれば、安部裕葵も想像を超えた活躍をしてくれるかもしれません。

安部は東京生まれのしゅっとしたイケメンですけどね!
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2019W杯、なでしこジャパンの面々を書き留める(後)

(続きです。)
8岩渕真奈
今大会のチームMVPはこの岩渕真奈か杉田妃和かで迷うひとが多いでしょうけど、私は1G1Aの岩渕を推したいと思います。
彼女の鋭い仕掛けは明らかに敵に脅威を与えていましたし、味方には勇気を与えていました。
日本が誇るワールドクラスの名手であることを証明した大会でした。
右膝の状態を維持して、今後もチームを引っ張っていって欲しいものです。

9菅澤優衣香
年々着実に進歩し、28歳の円熟期を迎えた菅澤は、4試合すべてに出場し、攻撃の柱として奮闘してくれました。
屈強の海外DFと競り合い、ときには潰れ、ときにはスペースを作るといったタスクをこなせる選手はいまの日本には菅澤と永里優季(召集されていない)くらいしかいません。
惜しむらくは決定力不足ですね。4試合でPKの1得点だけというのは寂しすぎました。

11小林里歌子
アンダーの世界大会での活躍から将来を嘱望されながら、怪我に泣かされ、なかなかA代表での地位を確立できずいた21歳ですが、このW杯での代表入りは、ある意味サプライズだったと思います。高倉麻子監督の期待の表れといっていいでしょう。
しかし、GS2試合目のスコットランド戦で右MFとして先発したものの、なにもできずに後半17分での交代となり、その後はピッチに立つことはありませんでした。
本人もかなり悔しい大会となったことでしょう。奮起を待ちたいと思います。

12南萌華
初戦のアルゼンチン戦でCBとして先発し、可もなく不可もないようなプレイで試合を終えたものの(相手がほとんど攻めてこず)、
高倉監督にはなにか物足りなかったのか、その後はレギュラーを市瀬菜々に譲る形に。
熊谷紗希と市瀬のCBコンビが安定していたので、おそらく高倉監督は南を”熊谷の控え”という位置づけにしたのでしょう。
170cmを超える身長としっかりした体格を持つだけではなく、アンダー世代ではキャプテンシーも発揮していた南は間違いなく熊谷の後継者です。
今大会でもうちょっと経験を積めたら良かったんですけどね…。

13長谷川唯
攻撃の軸として期待されながらも、負傷もあって、出場時間も限られ、決勝Tオランダ戦での美しいゴール以外は存在感を発揮することができませんでした。
天才的な選手ではありますが、攻守ともにプレイが軽く、たとえ状態が万全でもチームへの貢献度がどこまで高いかよくわからないところがあるので、”攻撃力”をより先鋭化させて不動の地位を築いて欲しいものです。

14籾木結花
怪我から復帰し、ギリギリでの代表入りとなったこともあり、今大会はオランダ戦の後半27分からのみの出場だったものの、正確なプレイと得意の左足で輝きを放っていました。今後は右MFの一番手になるかもしれませんね。
身長は150cm強くらいしかありませんけど、身体が分厚く、当たりにも強いので、外国勢相手にも戦えます。

17三浦成美
昨年からボランチのレギュラーを獲ったといっていい21歳は、今大会も4試合に出場し(3試合フル)、中盤にエネルギーを与えていました。杉田妃和とのボランチコンビはなでしこの軸といっていいでしょう。
オランダ戦では、攻撃でも積極性を見せ、後半37分にPAに突貫していったシーンは印象的でした。
今後は杉田ともどもミドルシュートの意識を高めて欲しいものです。そうしたらもう敵はもうお手上げです。

19遠藤純
長谷川の負傷もあって、2試合先発・1試合途中出場した19歳は、持ち前のフィジカルでチームにストロングポイントを与えていました。
攻守のディエルで外国勢に引けを取らないどころか、打ち負かすこともあるというのは、なでしこではほとんどいなかったタイプの選手なので、見ていて頼もしさすら感じました。
ただ、経験不足からか、判断や連携の部分でチームから浮いてしまい、実力を発揮できなかったという印象です。
今後はどんどん使って成長を促したいですよね。間違いなく大器です。

20横山久美
私の応援する長野パルセイロからの参戦となった”よこちゃん”横山久美はアルゼンチン戦とイングランド戦に先発するも、得点に絡むことなく途中交代。
ベスト16・オランダ戦の点が欲しい時間帯でも交代カードとして起用がなかったことからも、高倉監督からの信頼はかなり低下していたことがわかります。
17年夏にドイツに移籍し、結果を残せないまま翌18年に日本に戻ってからも、以前ほどの煌めきが見られず、壁に当たっているような状態です。
私が思うに、横山のプレイは日本のサッカー・なでしこリーグのサッカーに適合し過ぎてしまっているのではないでしょうか。
イングランド戦のFKが象徴的で、ゴール右上に蹴ったシュートが相手GKにセーブされたわけなんですけど、あれはなでしこリーグなら100%入っているはずです。
日本人のGKは簡単にぶち抜けるミドルが、世界相手には簡単なシュートになってしまうんです。
パルセイロの本田美登里監督からは「男子の堂安律のようにお尻の筋肉で蹴ったらどうか」とアドバイスをもらっているみたいですけど、当面の課題はキック力ですね。
仕掛けに関してももう少し瞬発力を高めねばなりませんし、ここもお尻の筋肉は役に立ちそうです。
がんばれ、よこちゃん!

22清水梨紗
左サイドバックのレギュラーとして定着した清水は、このW杯でも安定したプレイを維持し、4試合フル出場。
もはやチームに欠かせない戦力になっています。
しかし、だからこそ攻撃面でもう一歩二歩貢献して欲しい。
格下のアルゼンチン戦以外は、相手陣内に深く侵入するケースがほとんど見られませんでした。
強豪相手だと守備に忙殺されるとはいえ、なでしこの攻撃はSBの貢献がなければ、なかなか厚みが出てきません。

というわけで、振り返ると悔しさがこみ上げてくる2019女子W杯ですが、これも来年の東京五輪へのステップだと思って我慢することにしましょう。
平均24歳という若返った編成のなかで、欧州女王のオランダと互角以上に戦えたのですから、そこはチームとしての自信になったはずですしね。
その東京五輪へは各選手とも”絶対に出たい”という気持ちを燃やしていると思うので、それが成長の燃料になることを期待しています。
この大会でもワクワク感だけは残しました。
みなさん、本当にお疲れさまでした!
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2019W杯、なでしこジャパンの面々を書き留める(前)

不運なPK判定によるベスト16での敗退となったなでしこジャパンの2019W杯。
昨日6月27日に帰国したなかで、高倉麻子監督は欧州女子サッカーの活性化に「日本は置いて行かれる」との危機感を示し、来年の東京五輪に向けて気を引き締めていました。
GSでの不甲斐ない戦いの連続により、一部では”解任論”も流れていた高倉監督ですが、決勝トーナメントのオランダ戦で好ゲームを展開したことで、どうやら続投のようですね。
まあここまで来たら高倉監督自身が育てた若手たちと一蓮托生で突っ走ってもらうしかありません。

このW杯でのなでしこジャパンは平均年齢24歳という若いチームで、明らかに来年を見据えたメンバー選考でした。
ある意味W杯を練習台にしたのですから、東京五輪では”メダル”は至上命令といっていいでしょう。
そのメダルの可能性でいうと、このW杯では若手たちも確かな成長を見せていましたし、大いに期待してもいいと思います。
我々もそう期待して、なでしこリーグや代表戦を応援し、彼女たちに力を送ろうではありませんか。
そんなわけで、あとあと振り返るために、このW杯での代表チームの面々を覚書程度に残しておくことにします。
私の主観ですので、失礼があってもご容赦を。

18GK山下 杏也加(※追記:番号は18番でした。すみません)
4試合すべてにフル出場し、正GKの座をがっちり掴んだ彼女、欠点らしいところはハイボールの処理くらいで、シュートへの反応の良さと足元の技術は、すでに歴代ナンバー1といってもいいでしょう。
しかし、残念ながら強豪国のGKに比べると、まだまだ実力が1段2段落ちるのもまた事実。
その差を埋めるためにも、彼女にはぜひ海外挑戦して欲しいと思っています。GKの成長はやはり環境です。

3鮫島彩
チーム最年長の32歳(6月16日)でありながら全4試合にフル出場し、類まれなスタミナと積極性で暴れまくった鮫島さんには本当に頭が下がります。東京五輪も元東京電力女子サッカー部員として、東北のひとたちを元気づけるプレイを披露してくれるに違いありません。
問題は、この鮫島彩を脅かす若手がいないことです!

4キャプテン熊谷紗希
オランダ戦の不運なハンドによって悔し涙を流した彼女ですが、試合後は前向きなコメントを出していたので少しほっとしました。大舞台でのミスというのは心に大きな傷を残すこともありますからね…。
いうまでもなく、熊谷はなでしこジャパンになくてはならない選手です。サイズ・技術・経験という三拍子が揃ったディフェンダーは他に見当たりませんし、彼女がいない代表を想像すると気が遠くなります。後継者が出現するまで、ずっと日本の最終ラインに立っていて欲しいです。
そんなキャプテン熊谷ですが、今回は若いチームということもあって、”自分が引っ張らなくちゃ”という意識が空回りしていた印象です。初戦のアルゼンチン戦で若手がガチガチだったので余計にそうなってしまったかもしれませんね。
若手たちもこの4試合でずいぶん成長しましたし、今後は熊谷ももうちょっと自分のプレイに集中できることでしょう。
東京五輪も頼みますぜ!

5市瀬菜々
2試合目のスコットランド戦からCBで起用された21歳の市瀬は、巧みなカバーリングを見せ(横パスのミスもありましたけど)、
残りの試合もレギュラーとして出場することになりました。
身体が小さく、身体能力もさして高くない彼女が、読みや気持ちの強さでイングランドやオランダの屈強なストライカーたちと張り合ってゆく姿は熱いものがありました。
日々の刻々の鍛錬や自問自答が見えてくるようなドラマを感じました。
フィジカル面からいえば、代表に入り続けるのは難しいと思いますけど、それでも彼女なら食らいついてゆくような気がします。

6杉田妃和
なでしこの未来を担う存在であるボランチの杉田は、初戦ではじれったいほど消極的だったものの、次の試合からは開き直ったように大胆なプレイを披露し、完全にチームの心臓として機能していました。相方の三浦成美が肺だとすれば本当にいいコンビです。日本が世界に誇るダブルボランチです。
今後はよりリーダーシップを発揮し、なでしこの”顔”になることを期待しています。
技術が高く、常にエレガントにプレイしつつも、ここぞというときに刃を抜く彼女は、本当に魅力的な選手ですし、いずれは世界でも人気を獲得すると思います。
ヨーロッパのクラブからのオファーも届いているはず。

8中島依美
「ここ数年のなでしこのエースは誰か?」といえば、間違いなくこの中島依美ですけど、チームが思うような成績を挙げられず、どことなく地味な印象なのは否めませんが、今大会でも爪痕を残すことなく終わってしまいました。
しかし、彼女の安定したパフォーマンスはチームに対して、計算通りの貢献をしていることも忘れてはなりません。戦術的にはとても貴重です。
しかし、籾木結花の台頭でポジションは盤石ではありません。”エース”がそれをどう守るのか、今後に注目しましょう。
(続きます。)
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かつしき

Author:かつしき
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