ウクライナに対する不可解な無関心と無責任
キーウ攻略を一旦諦めたロシア軍は3月末(2022年)から戦力をウクライナ東部に集中させ始め、一気にドネツク州とルハンシク州を掌握することで”勝利宣言”するのではないかと見られています。
この戦争前にロシアは両州の一部をドネツク共和国・ルガンスク人民共和国として国家承認し、「そこの親ロシア派住民がウクライナから攻撃されている」という世界が眉に唾する理由で侵略を開始しましたから、両州を確保すれば停戦をするきっかけになるわけです。
しかし国の一部を切り取られるウクライナ側からすれば、これを簡単に許せるはずもなく、徹底抗戦の構えを崩していません。
そんななかでウクライナ国防省から出てきたが「ロシアはウクライナの朝鮮半島化を狙っている」という言葉でした。
ロシアは自国に接するウクライナ東部に傀儡国家を作り、そこを西側との緩衝地帯にしようとしているのですから、確かに朝鮮半島の状況とよく似ています。
(※朝鮮半島は独立する際に米ソの密約で2つに分かれたという違いはあります。)
国家と民族が他国の都合で2つに分断されるという悲劇でしかありません。
朝鮮半島を見ればわかるように、一度分断されてしまえば簡単にもとには戻らないんです。
しかも地域が不安定化し、長期に渡って国家と国民を苦しめる要因にもなります。
最悪の事態としては分断された国家間での戦争も考えられ、ウクライナとしてはそんな未来を受け入れられるはずもありません。
だからこ強い危機感を持ち、断固として抗っているのでしょう。
朝鮮半島のようにはなりたくない!ということです。
そんな思いがあったのか、4月11日に韓国の国会で行われたゼレンスキー大統領のオンライン演説でも朝鮮戦争の話が出たようです。
朝鮮戦争で北朝鮮から侵略を受けた韓国は西側の国々の支援でそれを追い払ったのですから、ゼレンスキー大統領としては親近感を持って韓国側に話しかけたはずです。
ところが韓国は冷淡でした。
まず、自分たちからゼレンスキー大統領の演説を依頼したにも関わらず講堂はがらがら。
全国会議員の2割ほどにあたる50人しかいなかったそうです。
他国ではすべて満員で演説後にはスタンディングオベーションが起きていましたから、かなり異常です。
韓国政府はウクライナ側から求められていた軍事支援も完全拒否しましたし、ゼレンスキー大統領の徒労感も半端なかったことでしょう。
まあ、そもそも韓国は対ロ制裁にも消極的で、アメリカに尻を叩かれて渋々それに加わったくらいですし、ゼレンスキー大統領もあまり期待していなかったでしょうけど…。
ちなみに韓国では政府や国会だけではなく、国民もウクライナにはあまり関心がないといいます。
我々のような第三者からすると、韓国は自分と似たような状況にあるウクライナに同情し、国民の間でも厚い支援の輪が広がってゆくのかと思いますけど、そうなじゃないのは本当に意外です。
ウクライナと韓国は政治も経済も関係がかなり希薄なので対岸の火事という認識なのかもしれませんが、国際社会を俯瞰して見れば、隣家の火事だと思うんですけどね。
また、穿った見方をすると、韓国の大企業はみなロシア市場からの撤退を渋っていますし、ウクライナよりもロシアと仲良くしている方が得になるというのが韓国人の本音なのかもしれません。
いずれにしろ、韓国のウクライナへの無関心は西側の有力国としては相応しくない態度です。
自国の国際社会での立ち位置は見えているとは思えません。
その俯瞰でいえば、韓国とは雀と鷹くらいの差があるのが北朝鮮です。
3月の末に大陸間弾道ミサイルの実験をしたかと思えば、地下核実験再開の兆候を隠そうともしていません。
米ソとの口約束で核兵器を放棄したウクライナを反面教師に、自分たちの進むべき道を邁進しているのでしょう
地域と国際社会からすると危険極まりないキム王朝ですが、生き残るために必死なことだけはわかります。
そのために世界での立ち位置を常に探っているわけです。
朝鮮半島の2ヶ国は、分断されて長い年月が経つと国家も国民もまったくの別ものになるという見本ですが、”国際社会から浮いてしまう”という共通点を持っているのは、やはり同じ民族ということなのでしょうか。
ウクライナが巧みに国際社会を味方につけているのとは対照的です。

この戦争前にロシアは両州の一部をドネツク共和国・ルガンスク人民共和国として国家承認し、「そこの親ロシア派住民がウクライナから攻撃されている」という世界が眉に唾する理由で侵略を開始しましたから、両州を確保すれば停戦をするきっかけになるわけです。
しかし国の一部を切り取られるウクライナ側からすれば、これを簡単に許せるはずもなく、徹底抗戦の構えを崩していません。
そんななかでウクライナ国防省から出てきたが「ロシアはウクライナの朝鮮半島化を狙っている」という言葉でした。
ロシアは自国に接するウクライナ東部に傀儡国家を作り、そこを西側との緩衝地帯にしようとしているのですから、確かに朝鮮半島の状況とよく似ています。
(※朝鮮半島は独立する際に米ソの密約で2つに分かれたという違いはあります。)
国家と民族が他国の都合で2つに分断されるという悲劇でしかありません。
朝鮮半島を見ればわかるように、一度分断されてしまえば簡単にもとには戻らないんです。
しかも地域が不安定化し、長期に渡って国家と国民を苦しめる要因にもなります。
最悪の事態としては分断された国家間での戦争も考えられ、ウクライナとしてはそんな未来を受け入れられるはずもありません。
だからこ強い危機感を持ち、断固として抗っているのでしょう。
朝鮮半島のようにはなりたくない!ということです。
そんな思いがあったのか、4月11日に韓国の国会で行われたゼレンスキー大統領のオンライン演説でも朝鮮戦争の話が出たようです。
朝鮮戦争で北朝鮮から侵略を受けた韓国は西側の国々の支援でそれを追い払ったのですから、ゼレンスキー大統領としては親近感を持って韓国側に話しかけたはずです。
ところが韓国は冷淡でした。
まず、自分たちからゼレンスキー大統領の演説を依頼したにも関わらず講堂はがらがら。
全国会議員の2割ほどにあたる50人しかいなかったそうです。
他国ではすべて満員で演説後にはスタンディングオベーションが起きていましたから、かなり異常です。
韓国政府はウクライナ側から求められていた軍事支援も完全拒否しましたし、ゼレンスキー大統領の徒労感も半端なかったことでしょう。
まあ、そもそも韓国は対ロ制裁にも消極的で、アメリカに尻を叩かれて渋々それに加わったくらいですし、ゼレンスキー大統領もあまり期待していなかったでしょうけど…。
ちなみに韓国では政府や国会だけではなく、国民もウクライナにはあまり関心がないといいます。
我々のような第三者からすると、韓国は自分と似たような状況にあるウクライナに同情し、国民の間でも厚い支援の輪が広がってゆくのかと思いますけど、そうなじゃないのは本当に意外です。
ウクライナと韓国は政治も経済も関係がかなり希薄なので対岸の火事という認識なのかもしれませんが、国際社会を俯瞰して見れば、隣家の火事だと思うんですけどね。
また、穿った見方をすると、韓国の大企業はみなロシア市場からの撤退を渋っていますし、ウクライナよりもロシアと仲良くしている方が得になるというのが韓国人の本音なのかもしれません。
いずれにしろ、韓国のウクライナへの無関心は西側の有力国としては相応しくない態度です。
自国の国際社会での立ち位置は見えているとは思えません。
その俯瞰でいえば、韓国とは雀と鷹くらいの差があるのが北朝鮮です。
3月の末に大陸間弾道ミサイルの実験をしたかと思えば、地下核実験再開の兆候を隠そうともしていません。
米ソとの口約束で核兵器を放棄したウクライナを反面教師に、自分たちの進むべき道を邁進しているのでしょう
地域と国際社会からすると危険極まりないキム王朝ですが、生き残るために必死なことだけはわかります。
そのために世界での立ち位置を常に探っているわけです。
朝鮮半島の2ヶ国は、分断されて長い年月が経つと国家も国民もまったくの別ものになるという見本ですが、”国際社会から浮いてしまう”という共通点を持っているのは、やはり同じ民族ということなのでしょうか。
ウクライナが巧みに国際社会を味方につけているのとは対照的です。


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