日本代表、W杯へ王手

バーレーンを相手に最終予選ホーム初勝利挙げ、日本代表はいよいよW杯出場に大手をかけました。六月の三連戦で一つ勝てばいい、というわけです。勝ち点の関係もありますからひょっとすると引き分け一つでもOKなのかもしれませんね。
報道によると岡田監督は近々、南アフリカのキャンプ候補地を視察するためにスタッフを派遣するそうです。ちょっと気が早いようにも思われますが、それだけ出場が鉄板ということなのでしょう。なんだかぬるい最終予選でしたね…。

というわけで今後の日本代表の戦いは予選突破という観点ではなく、W杯でどれだけ出きるか、その試金石の意味合いが強くなります。というか、すでにバーレーン戦でも解説のセルジオ越後氏はその観点で話をしていましたね。「こんなんじゃまたW杯に出ただけで終わりだ」といつもの調子で怒っていました。

アテネオリンピックのとき、あるスポーツジャーナリストがいっていましたが(誰だったかは失念)、「その競技の代表にとって大事なのはメダルの色や数ではなく、決勝進出者や入賞者の人数だ」そうです。これを聞いたとき私はとても納得がゆきました。国内でのその競技のレベルを上げてゆけば結果は自ずとついてくる(メダルも)、ということなのでしょう。
北京オリンピックではそれを忘れずに観戦していたところ、前回アテネだけではなくここ数年で結果を出し続けている競泳はやはり決勝進出者や入賞者が多かったです。獲得メダルはアテネに比べて減りましたが、今後も期待は持続するでしょうね。
同じくアテネのとき大活躍だった競技に柔道がありますが、メダルの数だけではなく、準決勝や準々決勝まで勝ち上がる選手数がかなり減ってしまいました。これはかなり厳しい、ということですか…。

と、話は長くなりましたが、サッカーにおける得点も上記の理論に則しているのではないでしょうか?相手ディフェンスを崩した回数、枠に飛んだシュートの本数、それがあってからの得点、というわけです。

バーレーン戦の前半終了間近にアナウンサーが搾り出すように叫んでいました。「ボールはほとんど日本が保持しているのに、シュートが枠に飛ばない!」と。多分これは観ている人すべての嘆きだったはずです。
今の代表はオシムジャパンの結成当初、アジア杯くらいのときに似ている気がします。同時にあのボールを回しているだけでシュートを打たないイライラ感も思い出します。
けれどもオシムジャパンのときのイライラ感は試合後や試合前のオシム監督の言葉を聞いていると癒されたものです。オシム監督はとにかくリスクにチャレンジしないチーム、選手に厳しかったですから。選手もそれにこたえ、少しずつ成長していっていました。思いもかけない不運で完成を見ることはありませんでしたが…。

私は岡田監督のサッカーが嫌いというわけではありませんし、結果もきちんと出しているわけですからそれなりに認めなければならない、とわかっているのですが、どうも心から受け入れられません。その理由は岡田監督の記者会見その他のコメントにあります。
簡単にいえばオシム監督は「もっと、もっと!」で、岡田監督は「まあ、こんなもん」って感じですから。
バーレーンとの試合後も今後に向けての手ごたえと選手への感謝しか述べていませんでした。

オシム監督のころの選手はみな代表に定着したくて、結果を出したくて、とても飢えた感じがありました。むろん現在の代表は予選も佳境に入った成熟したチームですから、選手があまりがっついていても困りますが、かといってあんまり落ち着いていてもサポーターがわいわい騒げません。

その昔、ドーハのころは熱かったですね、いつだってギラギラしていました。W杯出場に選手も協会もサポーターも飢えていたせいでしょうけど。今の代表はその渇望を失っている、もしくは薄れさせてしまった、という他ないと思います。レギュレーションの関係もあって以前よりずっと予選が楽になったことも一つの要因だとは思いますが。

だからオシム監督は言葉と態度で選手をいじめ、その内側にあるギラギラしたものを掘り起こそうとしていたのかもしれません。岡田監督は「W杯ベスト4で世界を驚かせる」という大目標で選手の尻を叩こうとしているようですが、あまりにも現実味がなく、選手がどう思っているのか心配です(TVで中沢の特番があったのですが、そこで彼は大真面目にベスト4を目指すと語っていました。さすが主将!)。

でも、現場の人たちだけを責めることはできませんよね。日本全体としてサッカーに関する渇望が薄れていますから。Jリーグのチーム誘致だったり、W杯開催地への立候補だったり、自治体も昔は熱かったものです。
高度成長期が終わり、観る側、応援する側が日本のサッカーに何を求めていいかわからなくなっているというのが現状ではないでしょうか。W杯出場、GL突破、ベスト4、はたまた世界一なのか…。

私は強いていえば「W杯に出場し、GLの三試合で内容のある試合をすること」を望んでいます。岡田監督の言葉を借りれば、そこで「世界を驚かせたい」です。欧州とも南米とも違う、日本はこんなサッカーをするんだぞ!って感じで。GL突破だとかの結果はあまり考えていません。「決勝進出者や入賞者の数が大事」と同じことだと思うからです。欲しいのは一度の結果ではなく、世界のサッカー界における日本の確たる立場ですから。
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