2010スケートカナダ女子シングル

2010スケートカナダ女子シングルの映像を観た雑感をざっくりと。

我が道を行く、村主章枝さん。
SPではコンビネーションジャンプのミス、それにPCSが伸びずに8位(TSS48.17、TES24.85、PCS23.32)でFSを迎えた村主さん。妖艶なベリーダンスで逆襲を狙いましたが、FSでもクリーンなジャンプが3Tくらいという不調。動きも重たく、”村主ワールド”を展開するにも体がついてきませんでした。
FSの得点も伸びず(TSS84.67、TES38.54、PCS47.13)、合計得点も132.84。
フィジカル面で何か問題があるのでしょうか、今季は茨のシーズンになりそうです。

おっとりスケーター、今井遙さん。
今季からシニアに本格参戦の17歳(93年8月31日生まれ)。
NHK杯ではなく、異国人には冷たいカナダでのデビューですけど、頑張って欲しいところ。
ところがそんな私の心配はまったくの杞憂。
SPではクリーンな3Lo+2T、3F、それにイーグルからの見事な2A、姿形の整ったスピン、ちゃきちゃきしたステップシークエンスで、堂々たる出来栄え!52.52(TES28.18、PCS24.34)というスコア以上の煌めきがありました。
6位発進のFSでも3Loの失敗以外はほぼノーミス。後半、見るからにバテていましたけど、それでもジャンプはきちんと決めてくるんですから、おっとりとした顔の下にはかなりの根性が隠されていそうです。
FSは102.02(TES55.71、PCS47.31、減点1)、合計は154.54。
体力面を強化(もしくはスタミナ配分)してゆけば、全体の印象も良くなってきて、PCSも上がってくるはずです。
今後が楽しみ!

弾ける笑顔、アリッサ・シズニー(アメリカ)。
その愛くるしいルックスと美しくキレのあるスピンで確固たる地位を確立している08-09の全米女王。
SPではジャンプのミスがあって4位(TSS55.95、TES28.37、PCS27.58)だったものの、FSではその優美さを存分に生かしたプログラム(佐藤有香コーチ)で、会場を完全に魅了。外国選手で自然に拍手が沸いたのはシズニーだけだったんじゃないでしょうか。
技術面でもミスは後半のジャンプの転倒くらいで、時間が経つのも忘れるような美しさでした。
FSは116.42(TES55.95、PCS61.47、減点1)、合計は172.37。
今季のシズニーは2度目の全米女王に手が届くんじゃないでしょうかね。FSは好プログラムになりそうです。

ロシアンサラブレッド、クセニア・マカロワ(ロシア)。
3T+3Tを入れたSPで57.90(TES31.44、PCS26.46)を叩き出し、2位スタートのマカロワ。GS初優勝が狙える位置につけてのFSでしたけど、ジャンプにミスが目立ち、107.10(TES55.33、PCS51.77)と得点は伸びず、合計でも165.00で、残念ながらシズニーには及びませんでした。
ただ、今季のマカロワはもはやジュニアっぽさはどこにもなく、技術的にも叙情的にもずいぶん大人びた印象です(今度の12月で18歳ですけど)。私はPCSはもう少し高く出るべきだと思います。コルピのような美女加点だってついてもおかしくないルックスですしね…。

迫りくる肉感、シンシア・ファヌフ(カナダ)。
ロシェットがお休みで、いまのカナダ女子のエースは間違いなくこの人。地元人気も一番です。
そしてその重圧を楽しむかのように見事なSPで首位に立つファヌフ!
改心の出来でしたね(TSS58.24、TES29.98、PCS28.26)。
迎えたFS最終滑走、シズニーに勝つためには114.14以上が必要でしたけど、昨季の世界選手権FSでファヌフは118.04というスコアを出しているので、簡単ではありませんけど、現実的にも可能な数字です。しかもSPのスコアにはいわゆる”地元上げ”の雰囲気もあったので(PCSが昨季の世選よりかなり高く出ていました)、FSでもそれに期待ができます。
地元観客の大声援を受けてスタートしたファヌフ、冒頭の3T+2T+2Loを華麗に決めた!
しかし、これで勢いにのるかと思われたのもつかの間、次の3Lzで転倒、3Lo+2Tをなんとか降りたものの、その後は立て直せず、はっきりいってグダグダな滑り…。
「やらかしたあ」、フィニッシュしたファヌフはそんな表情。
FSの得点は98.00(TES42.96、PCS57.40、減点2)、合計は156.24。
なんと4位に転落で、表彰台も逃してしまいました。ちょっぴり可哀想…。

しかし、これで優勝はシズニー!
GSは5季ぶりの優勝で、そのときもスケートカナダですから相性もいいんでしょうね。
私としてもFSでのシズニーの滑りが最も印象に残りましたし、すっきりとした気分です。

ただ、1つだけ胸に引っかかっていることがあります。
世界中で、ごく自然にこの女子シングルを観ていた人ならば、今井さんが3位でしかるべきだと思うのではないでしょうか(カナダ人以外)。
3位のラコステ(157.26)、4位のファヌフ(156.24)と5位の今井さん(154.54)の差はとても納得がいきません。簡単にいってしまえばラコステもファヌフもPCSが高すぎます。カナダ以外の大会で彼女たちが得ているPCSの、少なく見ても5点以上(SPFS合計で)は多めについています。1年で急成長するにも程があります(若い選手でもありませんし)。
今季も今後の大会では彼女たちのPCSはいきなり下がるはずです。

地元上げはどこの大会でもありがちですが、ここ数年のスケートカナダはそれが甘すぎで、私などにはよその国から来ている選手に失礼なのではないかと感じることがあります。会場のカナダ人も地元、もしくはアメリカの選手しか応援しませんしね。

今季はあまり点数のことは書きたくありませんでしたけど、今井遥さんの頑張りが報われないのが不憫でならず、思わず愚痴っぽくなってしまいました。
スケートカナダの今井さんは順位以上に高く評価されて欲しいです。
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