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カズはなぜキングなのか

「(カズダンスは久々だが)ちょっと迷いましたけどね、(気分が)暗くなってはいけないなということで、ゴールもそうですけど、ゴールをした後のカズダンスというのも、微力ながら日本中を明るくできたらいいなと」(2011年3月29日 スポーツナビ)。

3.11大震災復興支援チャリティマッチ・日本代表×Jリーグ選抜は前半に代表が2点を挙げ、その力を見せ付けたものの、後半はメンバー交代などもあって、徐々にJ選抜がペースを作ってゆきました。
そして運命の後半37分、GK川口からのロングフィードをなぜか前線にいたトゥーリオが見事なポストプレイで競り勝ち、落としたボールに走りこんだのはキングカズ!ブラジルホットライン!
ストライカーの勘で若手の代表DFを置き去りにしたカズはキーパーの冷静で正確なビューティフルゴール!アメージング!

そしてゴール後のカズは迷うことなくゴール裏のスタンド方向へ駆け寄り、キレのあるカズダンス!
人差し指を高々と天に向かって突き上げた!
テレビ観戦していた私も思わず立ち上がり、同じポーズを取っていました。
こんな人が日本中に1000万人くらいいるんじゃないでしょうか。

このキングのゴールには代表の指揮を執るザッケローニも「私のキャリアの中で、失点して満足したのはこれが初めて」と粋なコメント。もちろん私も代表が点を取られて嬉しかったのはこれが初めてでした。というより日本の全ての人がそうだったんじゃないでしょうか。そういう意味でもカズのゴールは日本人の心をひとつにしてくれたんだと思います。
(このザッケローニにしても、J選抜のストイコビッチにしてもこういうときに日本で仕事をしてくれるのは立派ですね。)

この日のJ選抜は被災地仙台をホームにするベガルタ仙台のユニフォームにそっくりなものを着用し、ベガルタ所属の関口訓充(数日避難所で暮らしたそうです)や梁勇基も躍動。盛岡出身で大船渡高校卒の小笠原も”東北人魂”を見せてくれました。
サッカーは地域密着ですからこういった困難のときはその土地のチームだったり、選手だったりが支援や復興のシンボルになれていいですね。
それに代表チームも普段から日本を背負っているので、「日本のために」という合言葉に力があります。

試合は両チームのキャプテン、長谷部と中澤が「全力で戦う」と宣誓したようにチャリティとは思えぬ激闘。イエローカードも2枚出ましたし、トゥーリオと李が小競り合いをする場面も。
選手全員が気持ちを被災地域に届けたいという熱気に溢れていて、練習不足で連携が拙い場面があったものの、観る者を飽きさせない好ゲームでした。
(イエローカードもチャリティオークションにかけられるそうなのでそれを見越しての行為だったらトゥーリオは策士。)

それにしてもキングカズはやっぱり偉大ですね。
ゴールのときのスタンドの盛り上がり、それにピッチでも敵味方なく「カズさんかっけえ!」って雰囲気になるんですから。
試合後も選手たちがカズに注ぐ視線が子供のようにキラキラしていましたよね。

「自分に出来ることを精一杯やる」っていう台詞はよく耳にしますし、自分でも気軽に使っちゃうことがありますけど、それを本当にやり遂げている人って少ないと思うんです。
だから、その”精一杯”を長きに渡って実践し続けているカズってみんなを惹きつけるんですよね。憧れなんですよね。
だからキングなんでしょうね。
そしてその憧れって、勇気に繋がって、明るい未来を切り開いてゆくものだと私は思います。

被災地域ではまだまだテレビなどを観られる環境にはないといいますし、この試合の影響がどこまでのものなのかは計りかねますけど、大震災で気落ちしていた多くの日本国民に活力を与えたことは確かだと思います。

それに私は想像してしまうんです。いまもこの日本のあちこちでカズのように”精一杯”動き続けている人がいて、日本を復興に導こうとしているはずだと。
そういう人たちはなかなか姿が公に見えないかもしれませんけど、必ずいるんです。
そして、自分もカズのようになりたいと願った人も。
2011年3月29日はカズの”精一杯”が日本を勇気づけた日として長く語り継がれると思います。
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