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長野県中部の地震に思うこと

全国ニュースで伝えられているように今朝(6月30日)8時16分頃、長野県中部で震度5強の地震が発生しました。
震源に近い松本市ではかなり揺れたらしく(推定M3.9)、建物の壁が落ちたり、ブロック塀が崩れるなどして重軽傷者が10名(昼まで)、それに町のシンボルである松本城でも壁に亀裂が入っていたのが見つかったそうです。

私の住む長野市は気象庁発表では震度2とのことでしたが、グラグラと10秒間ほども揺れ、久しぶりに嫌な感じを思い出しました。

そういえば昨日の夜、長野県中部で震度1~3の地震が複数回あっったので、いわゆる”前震”だったのかもしれません。
この前震は阪神淡路大震災や、3・11大震災でも、それぞれ前日と前々日にそれと思われる揺れが観測されていますけど、前震は必ずしも大きな地震に繋がるわけではないので、「前触れだから注意しろ!」とはなかなかなりません。
前震の多くは、「あれが予兆だった」と事後に説明されるだけで、いまのところは地震予知には利用されていないというわけです。今回の松本市でもそうでした。
しかし、備えあれば憂いなしともいいますし、小規模な揺れが続いたら心構えとしてでも警戒しておいた方がいいかもしれません(私の相方はけっこうな前震論者)。

ただ、この警戒感というやつは不安感にも繋がるので少々厄介です。
私事ですが、今朝の地震でもそのすぐ後、県外の知人から「大丈夫?」と電話があって、ちょっと戸惑ってしまいました。
全国ニュースでは「長野県中部で強い地震」と報じられていたため、長野市でもずいぶん揺れたと勘違いしていたみたいなんです。県外の大多数のひとは長野県の地理など詳しくないですもんね。

ちなみに長野市は”長野県北部”に分類されるのですが、これはこれでまたややこしく、3月12日の長野県北部地震のときなどは栄村や野沢温泉村などは大きく被災したものの、長野市はいうほどの影響もなかったのに、私も県外の知人がかなり心配してくれて大いに恐縮してしまったものです。

それにしても頻発する地震もそうですし、6月23日の上高地での土石流による道路の寸断もそうですし、今年の長野県は自然災害がずいぶんと目立ちます。
そのせいか、どうも県外の方は長野県全体がダメージを受けていると見なしているのかも。
その証拠といってはなんですが、長野県観光部が発表したゴールデンウィークの県内観光地延べ利用者数のデータを見ると、県全体で前年度比5%の落ち込みということになっていました。
これだと「なんだ大したことないな」と思われるかもしれませんが、今年上半期はNHKの朝ドラマで長野県安曇野を舞台にした『おひさま』が放送されているので、本来ならばそれが呼び水となって数値がアップしていてもいいはずなんです。たぶん県観光部の目論見と比べればかなりの落ち込みなんじゃないでしょうか。

これは3・11大震災で日本全体の観光気分が減退したのはもちろん、栄村を中心とする地震の報道が長野県全体の観光に影響を与えた可能性は否定できないと思います(テレビニュースで長野新幹線が止まったとか、平常運転だとか伝えられるだけで影響があるかも)。
この夏は『おひさま』効果で安曇野が賑わい、節電ムードで避暑地としての長野県が注目されると私も期待していましたけど、低調に終わるかもしれませんね。

長野県は全国で4番目の面積を持つ、とっても広い県ですから、自然災害の被害を受けていない地域の方が多いのはいうまでもありません。避暑地の代表、軽井沢(東信濃)なんかはまさにそう。
もちろん、3・11の余波もありますし、長野県は今後も地震の可能性は否定できません。
ただ、その影響は限定的で、被害をすでに受けた地域も復興復旧へ向けて元気に進んでいるということを県外の方たちに声を大にして伝えたいです。
そして夏の信州は最高に素晴らしいところだということも。
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