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民主党の沖縄への態度

大河ドラマ50周年記念作品ということでNHKもかなり力を入れているはずの『平清盛』ですが、脚本におかしな思想を混入させているためか、良識ある視聴者にそっぽを向かれ、視聴率も大河ドラマとしてはひどく低レベルの15%近辺をふらふらと漂っているようです。
平均視聴率39.7%の『独眼流政宗』を目標にとまではいいませんが、せめて近年と同水準の20%前後は確保してもらいたいところです。公共放送局が多額のお金をかけて製作しているんですから。

『独眼流政宗』で思い出しましたけど、一昔前の大河ドラマって、演出が過剰だったり、セットや小道具が安っぽかったり、特殊撮影が稚拙だったりと、「あれれ」ってずっこけそうなシーンが多かったですよね。でも、それを役者の気迫や演技力でカバーする、というのが私の持っていた大河ドラマのイメージです。

また、そんな私のイメージを象徴するのが『独眼流政宗』で渡辺謙扮する伊達政宗が勝新太郎扮する豊臣秀吉の小田原攻めに大きく遅参し、許しを請うシーン。
他のドラマでも度々扱われる場面ですが、通常、このときの政宗は死に装束(白い裃や白い陣羽織)に身を包み、決死の覚悟を表すわけです。
ところが『独眼流政宗』では渡辺謙さんが白裃に身を包むだけにとどまらず、獄門用の大きな磔台を肩にかついで、歯を食いしばった必死の形相で秀吉の待つ高台の坂を登って行くんです。まるでゴルゴダの丘を目指すイエス・キリストです。
ただ、この磔台、どう見ても発泡スチロールか何かで出来た軽そうなものなんです。
普通に見れば、おかしいですよ、笑っちゃいますよ。
でも、謙さんやカツシンの緊迫感のある芝居がそれを許さないんです。あれぞ大河ドラマですね。
何事も必死にやることで真実になる、あの頃の大河ドラマははまだ幼かった私にそう教えてくれました。

と、私がなんでそんな昔のことを書き始めたかと申しますと、昨日(2月27日)、野田佳彦総理大臣が辺野古移設の説得のために沖縄で仲井真弘多知事と会談をしたという報道を目にしたからなんです。
野田総理は前日(26日)に非公式で仲井真さんと会って話をしたり、27日の会談後には沖縄各地を回って戦没者を慰霊したりと誠意は尽くしていたと思います。
けれども問題は野田総理ではないわけです。
白裃に身を包み、磔台を背負って那覇空港から沖縄県庁までひとりで歩いて行くべきは鳩山由紀夫元総理そのひとです。沖縄県民から石を投げられ、罵声を浴びせられ、唾を吐かれ、それでもその身を衆目にさらしながら許しを請うべきは「最低でも県外」などといって大混乱を招いた張本人のはずです。

私にはなぜ鳩山さん自らが沖縄に出向かないのか、そうでなくとも民主党政府が鳩山さんを”沖縄特使”に任命しないのか、まったく理解できません。
…いや、答えは簡単ですね。”必死さがない”、ただただそういうことなんだと思います。
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