野田総理の酔いとずれ

5月30日に行われた野田佳彦総理大臣と小沢一郎元民主党代表の消費増税をめぐる不毛な会談は、野田総理いわく「時間軸の問題」で物別れに終わりました。
野田さんにとっての消費増税は「待ったなし」、小沢さんは「行政改革が先だ」という考えの”ずれ”ということのようですが、どちらが民意から”ずれ”ているのかといえば、それは野田さんの方ではないでしょうか。これは何も小沢さんのいっていることが素晴らしく正しいとかそういうことではなく、小沢さんは至極当たり前のことをいっているだけで、私は野田さんがただただ頓珍漢なだけだと思います

野田さんは「命をかける」だとか「乾坤一擲」だとか、自分に酔っているような仰々しい台詞で消費増税に邁進しているわけですが、その切迫感というのはわからないではないものの、景気回復や行政改革、雇用の拡充、それに東日本大震災からの復興と、日本にとって切羽詰った課題は他にもあるにもかかわらず、野田さんがどうしてそちらを急がないのか私には本当によくわかりません。「税と社会保障との一体改革」といったって、安定した経済や効率的で健全な財政(無駄を省き使うべきところに使う)がなかったら土台の緩んだ砂上の楼閣になってしまいます。
この順番の”ずれ”が野田内閣の6割以上の不支持率に繋がっているのではないでしょうか。

それに野田内閣の”ずれ”は消費税だけにとどまりません。
大飯原発(福井県おおい町)の再稼動問題もそうです。
野田さんは「関係自治体の一定の理解を得られたと認識している。立地自治体の判断が得られれば、4大臣会合で議論し最終的には私の責任で判断する」(5月30日)と事実上のGOサインを出したわけですが、この言葉やこれまでのすったもんだの経緯(安全性→経済性)を見ればわかるように、野田内閣は当該原発の安全性よりも立地自治体が再稼動を容認しているかどうかで大飯原発を一本釣りしているのは明らかです。

産経新聞社とFNNが5月19日、20日に実施した夏の電力不足を念頭に置いた合同世論調査では「安全が確認された原発は再稼働させてもよい」とする回答が51.5%でしたけど、私もこれには賛成です。地形的な条件、原発自体の構造や建ててからの年数、安全管理の状態などを総合的に勘案して、原子力安全委員会と政府が稼動を決めてもいいと思うんです。
できれば感情を廃して機械的に判断してくれた方がいっそ安心するってものです(ストレステストをぜひポイント制にして欲しいです)。
私も将来的には原発は限りなくゼロに近づけるべきという考えですが、それは一足飛びにはできないわけで、20年とか30年とかいう現実的な時間が必要になるはずです。その間を橋渡ししてもらうためにも、どこが”安全”な原発なのかを見極める作業は他の価値観の入らない純粋で断固たる姿勢で臨んでもらわなければ困るってものです。

その意味でいえば大飯原発というのは不純そのものです。原発依存度の高い関西電力管内で、立地自治体が再稼動を容認しているという条件が先走っているとしか思えません。
大手新聞数社の世論調査によると大飯原発再稼動に反対する国民の声は54%~63%に達して、「安全が確認された原発は再稼動してよい」という上記の51.5%を軽く逆転してしまっているんです。
これって簡単にいえば国民が野田内閣の判断を危ぶんでいるってことですし、さらにいえば野田さんが安全性よりも、自分にとって容易な道を選んでいることを国民が見抜いているからなんじゃないでしょうか。
安全が確保できていると政府が自信を持って判断した原発があって、立地自治体が頑強に抵抗をしているのを説き伏せる、というのが政治の仕事だと思いますぜ。

野田さんも自分に酔うならそういう方向でお願いします。
いや、酒好きで知られる野田さんですから、酔っ払ってずれちゃっているのかも…。
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