2013東アジア選手権、試されているのは
なでしこのキャプテン宮間あやの涙と天才柿谷曜一朗の笑顔が対照的だった2013東アジア選手権(韓国開催)ですが、男子が優勝、女子が2位に終わると予想していたひとは少ないのではないでしょうか。私はなでしこは3連勝で優勝、男子はラフプレイや不可解判定に苦しめられて勝ち点を伸ばせないのではないかと思っていました。
ところがなでしこは初戦の中国戦では2-0とW杯女王の貫禄を見せ付けたものの、次の北朝鮮戦では攻め込みながらも1点が奪えず0-0のドロー(相手のGKが当たっていましたね)、最後の韓国戦では序盤に不運な判定で
相手にFKを与えてそれを直接決められ、リズムが狂ったのか、なかなかいい形で攻撃ができず前半終了。後半は立ち上がりに田中明日菜を阪口夢穂に代えてボールが回りだし、これで追いつくだろうと思われた後半22分、前がかりになっていたところにまさかの韓国の追加点。28分に宮間あやのミドルシュートがバーに弾かれたところからエース大儀見優季が決めて1点を返し、その後も猛攻を続けたものの韓国の粘りに苦しめられ、結局は1-2の敗戦。
3試合を通じて感じられたのはバックアップメンバーの人材難。今大会は近賀ゆかりと鮫島彩という日本の誇るSBが怪我で欠場していたため、本職でない選手を起用するなど佐々木則夫も四苦八苦していたのは明らかですし、やはり澤穂希の不在も痛かった。
なでしこの攻撃は両サイドの上がりと3列目の飛び出しがあって分厚いものとなるわけですが、澤ほどのフィジカルと判断力と勇気を持った選手はいまのなでしこの中盤にはいません。
それと疑問なのは優勝がかかる韓国戦で田中明日菜をボランチで先発させた采配。
個人批判はしたくないのですが、田中明日菜が中盤に入るとチームが停滞することが多いと感じます。彼女の判断スピードの遅さに起因しているのでしょうけど、先発でも途中出場でもよかったことは一度もないんじゃないでしょうか。
今大会は選手に経験を積ませる意味合いが大きいといったって、”結果も経験”ですから、勝負に徹する采配も重要です。
大会後、キャプテン宮間が「まず、日本代表としてあるべき姿なのかというところから見直すべきだと思います。
優勝できた大会だとは思いますが、全員がチームのために力を出しきれたのかといわれたら、そうではなく、チームになりきれてなかったと思います。サッカーの内容だけではなくて、そういう部分も含めて(キャプテンである)自分自身の力不足でした」と語っていたように、選手それぞれがどういう気持ちで今大会に臨んだのか、同ベクトルで動いていなければチームにはなりませんよね。
そのベクトルでいうと男子は”海外組なしのJ組だけでもやれるというところを見せたい”という気持ちで統一されていたように思います。正直いって3試合の内容だけを見れば優勝したのが不思議な感じですけど、結果にこだわったからこその粘り強い戦いぶりだったのではないでしょうか。
(※中国戦3-3に引き分け、オーストラリア戦3-2の勝利、韓国戦2-1の勝利。)
特に終始劣勢だった韓国戦では集中力の高い守備をベースに(前の2試合に比べてミスがかなり減っていました)、少ないチャンスを生かして得点し、”超”のつくようなアウェイの雰囲気のなか見事勝ちきったのですから評価されるべきだと思います。
ただ、”新戦力の発掘”という意味でいうと物足りないものがあったのもまた事実。最終ラインの安定感のなさと中盤のゲームコントロール能力不足はいかんともしがたいものがりました。
そんななか、眩しい輝きを我々に届けてくれのは柿谷曜一朗(大会得点王)。
中国戦での巧みな頭での代表初ゴール、韓国戦での落ち着き払ったドリブルシュートと相手のGKとDFの動きの逆をついたシュート。いずれも勝ち越し点や先制点という重要な場面というだけではなく、技術と冷静さを兼ね備えた達人技でした。
8月のウルグアイとの親善試合にも間違いなく召集されるでしょうし、今後も召集され続けるはずです。そうでなければ困りますよね!天才がついに日本サッカーに貢献する日が来たのです!
他にチャンスがもらえそうな選手でいえば山口螢(大会MVP)や高萩洋次郎、豊田陽や平齋藤学といったところになるでしょうけど、A代表のレギュラー陣を脅かすことができるのは柿谷だけではないでしょうか。
最後になりますが、大会終了後に話題となっているのが”サッカー”ではなく、”政治”なのは本当に残念です。
日本・韓国戦で韓国サポーターが「歴史忘れた民族に未来ない」と書かれた巨大横断幕と慶長の役で豊臣秀吉軍に敗れた李舜臣とテロリスト安重根の巨大肖像画をスタンドに掲げていたこと、そしてそれを韓国サッカー協会が止められなかったこと、それらは韓国という国がスポーツに関わる資格を持たない証左です。
しかも韓国代表は昨年ロンドン五輪でも領土問題を持ち出してFIFAから選手が処罰を受けたばかりなのですから、反省も何もあったものじゃありません。
こういった問題があるといつもはだんまりを決めている日本サッカー協会も今度ばかりは東アジア連盟に抗議文を提出しましたし、日本政府としても菅義偉官房長官が「極めて遺憾だ。事実が明らかになった段階でFIFA規約などを踏まえて適切に対応する」述べていますが、これらの反応は当然のことです。
私は韓国からの正式な謝罪と今後の具体的な対応策の提示がない限り、日本は韓国代表の東アジア選手権からの追放を求めるべきだと思いますし、それが叶わないのであれば日本代表が東アジア選手権から脱退するべきだと考えています。
強く正義を主張しないことは悪を助長するのと同じことです。
東アジア選手権は若手を試す場というだけでなく、日本国や日本サッカー協会を試す場でもあるようですね。

ところがなでしこは初戦の中国戦では2-0とW杯女王の貫禄を見せ付けたものの、次の北朝鮮戦では攻め込みながらも1点が奪えず0-0のドロー(相手のGKが当たっていましたね)、最後の韓国戦では序盤に不運な判定で
相手にFKを与えてそれを直接決められ、リズムが狂ったのか、なかなかいい形で攻撃ができず前半終了。後半は立ち上がりに田中明日菜を阪口夢穂に代えてボールが回りだし、これで追いつくだろうと思われた後半22分、前がかりになっていたところにまさかの韓国の追加点。28分に宮間あやのミドルシュートがバーに弾かれたところからエース大儀見優季が決めて1点を返し、その後も猛攻を続けたものの韓国の粘りに苦しめられ、結局は1-2の敗戦。
3試合を通じて感じられたのはバックアップメンバーの人材難。今大会は近賀ゆかりと鮫島彩という日本の誇るSBが怪我で欠場していたため、本職でない選手を起用するなど佐々木則夫も四苦八苦していたのは明らかですし、やはり澤穂希の不在も痛かった。
なでしこの攻撃は両サイドの上がりと3列目の飛び出しがあって分厚いものとなるわけですが、澤ほどのフィジカルと判断力と勇気を持った選手はいまのなでしこの中盤にはいません。
それと疑問なのは優勝がかかる韓国戦で田中明日菜をボランチで先発させた采配。
個人批判はしたくないのですが、田中明日菜が中盤に入るとチームが停滞することが多いと感じます。彼女の判断スピードの遅さに起因しているのでしょうけど、先発でも途中出場でもよかったことは一度もないんじゃないでしょうか。
今大会は選手に経験を積ませる意味合いが大きいといったって、”結果も経験”ですから、勝負に徹する采配も重要です。
大会後、キャプテン宮間が「まず、日本代表としてあるべき姿なのかというところから見直すべきだと思います。
優勝できた大会だとは思いますが、全員がチームのために力を出しきれたのかといわれたら、そうではなく、チームになりきれてなかったと思います。サッカーの内容だけではなくて、そういう部分も含めて(キャプテンである)自分自身の力不足でした」と語っていたように、選手それぞれがどういう気持ちで今大会に臨んだのか、同ベクトルで動いていなければチームにはなりませんよね。
そのベクトルでいうと男子は”海外組なしのJ組だけでもやれるというところを見せたい”という気持ちで統一されていたように思います。正直いって3試合の内容だけを見れば優勝したのが不思議な感じですけど、結果にこだわったからこその粘り強い戦いぶりだったのではないでしょうか。
(※中国戦3-3に引き分け、オーストラリア戦3-2の勝利、韓国戦2-1の勝利。)
特に終始劣勢だった韓国戦では集中力の高い守備をベースに(前の2試合に比べてミスがかなり減っていました)、少ないチャンスを生かして得点し、”超”のつくようなアウェイの雰囲気のなか見事勝ちきったのですから評価されるべきだと思います。
ただ、”新戦力の発掘”という意味でいうと物足りないものがあったのもまた事実。最終ラインの安定感のなさと中盤のゲームコントロール能力不足はいかんともしがたいものがりました。
そんななか、眩しい輝きを我々に届けてくれのは柿谷曜一朗(大会得点王)。
中国戦での巧みな頭での代表初ゴール、韓国戦での落ち着き払ったドリブルシュートと相手のGKとDFの動きの逆をついたシュート。いずれも勝ち越し点や先制点という重要な場面というだけではなく、技術と冷静さを兼ね備えた達人技でした。
8月のウルグアイとの親善試合にも間違いなく召集されるでしょうし、今後も召集され続けるはずです。そうでなければ困りますよね!天才がついに日本サッカーに貢献する日が来たのです!
他にチャンスがもらえそうな選手でいえば山口螢(大会MVP)や高萩洋次郎、豊田陽や平齋藤学といったところになるでしょうけど、A代表のレギュラー陣を脅かすことができるのは柿谷だけではないでしょうか。
最後になりますが、大会終了後に話題となっているのが”サッカー”ではなく、”政治”なのは本当に残念です。
日本・韓国戦で韓国サポーターが「歴史忘れた民族に未来ない」と書かれた巨大横断幕と慶長の役で豊臣秀吉軍に敗れた李舜臣とテロリスト安重根の巨大肖像画をスタンドに掲げていたこと、そしてそれを韓国サッカー協会が止められなかったこと、それらは韓国という国がスポーツに関わる資格を持たない証左です。
しかも韓国代表は昨年ロンドン五輪でも領土問題を持ち出してFIFAから選手が処罰を受けたばかりなのですから、反省も何もあったものじゃありません。
こういった問題があるといつもはだんまりを決めている日本サッカー協会も今度ばかりは東アジア連盟に抗議文を提出しましたし、日本政府としても菅義偉官房長官が「極めて遺憾だ。事実が明らかになった段階でFIFA規約などを踏まえて適切に対応する」述べていますが、これらの反応は当然のことです。
私は韓国からの正式な謝罪と今後の具体的な対応策の提示がない限り、日本は韓国代表の東アジア選手権からの追放を求めるべきだと思いますし、それが叶わないのであれば日本代表が東アジア選手権から脱退するべきだと考えています。
強く正義を主張しないことは悪を助長するのと同じことです。
東アジア選手権は若手を試す場というだけでなく、日本国や日本サッカー協会を試す場でもあるようですね。


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