拉致事件の最終的な解決を期待する

スウェーデンで行われていた日本と北朝鮮の政府間協議で、北朝鮮が拉致事件(私は拉致”問題”といういいかたは好みません)の包括的かつ全面的な再調査を行うと約束したと、昨日5月27日夕方、菅義偉官房長官が発表しました。
日本側は北朝鮮の調査が始まれば、人的往来の規制や北朝鮮籍船舶の日本への入港禁止などの制裁措置の一部を解除するとのことです。

これを受けての日本国内の反応ですが、拉致被害者家族会は30日に外務省からの説明を受けた後、”再調査の実効性が
担保”されることを強く求め、増元るみ子さんの弟の照明さんが、「すべてに納得できるわけではないが、今は事態を動かすことが大事だと思っている。政府は解決に向けてぶれないようにしていただきたいし北朝鮮にだまされないようにしてほしい」(NHKニュース)とおっしゃっているように、期待しつつもかなり警戒しているようです。
与党では麻生太郎副総理が「ぬか喜びをさせられるのはあまり面白くない。相手が相手だから交渉は簡単ではない」と述べたり、野党では民主党の松原仁議員が「解決につながるよう期待するが、北朝鮮は常に裏切ってきた。だまされるなら安倍政権にとって大きな失政になる」と注意を呼び掛けています。
テレビ・新聞も概ね似たような報道姿勢ですし、たぶん、これが日本国民の平均的な態度ではないでしょうか。
メディアに出てくる”有識者”と呼ばれるひとたちのなかには北朝鮮との関係改善を勧める言説もあるようですが、さすがにもう日本国民には通用しないでしょうね。

北朝鮮が唐突に拉致解決をいってきた背景は、あちらは複雑な国ですから、色々あるでしょうけど、アメリカ議会下院(外交委員会)が29日に北朝鮮への制裁を強化する法案を可決した影響があると思われます。
アメリカは北朝鮮が核を放棄しない限りは交渉には応じない。けれども北としては核という最強の手札を手放すことは簡単にはできない。ならば、日本はどうだ、拉致ならばどうだ、譲歩してもいいのではないか、という流れなのではないかと私は想像しています。

いまのキム・ジョンウン体制はアメリカと対立しているにも関わらず、親分格の中国ともそのパイプ役だったチャン・ソンテクを
粛清したことによって仲がギクシャクしているという、わけのわからない状態にあります(キム・ジョンウンはその生い立ちから、世界的にも”謎の男”とよく呼ばれていますけど、何を考えているかも本当に謎です)。
そんな孤立から逃れるための窮余の策としての日朝交渉だとすれば日本側が有利。安倍晋三総理には、焦らずじっくりと話を進めていってほしいものです。
もちろん、アメリカとの連携に気を使いすぎて交渉が滞るのも避けるべきです。日本は独立国なのですから、拉致も核も、自分自身で判断せねばなりません。
そして何よりも拉致被害者家族の高齢化は気になるところですが、報道を見る限り、家族会の腹は据わっています。
北朝鮮が特定失踪者の一部を日本に返すことでお茶を濁そうとしたって、それに応じてはなりません。

我々日本人が求めるべきは、包括的や全面的ではなく、”最終的”な拉致事件の解決です!
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