三省堂の教科書採択問題

今日10月30日、教科書会社〈三省堂〉が、検定中の中学教科書を全国の公立小中学校の校長ら11名に見せて、事前に”意見”を聞き、5万円の謝礼を支払っていたということがわかりました。
そのうち5名は各市町村教育委員会の”調査員”という、教科書の採択に関わる立場だったものの、各教委では「そのことで採択に影響はなかった」と発表しているようですが、いったい誰がそれを信じるでしょう?
謝礼をもらったら贔屓するのが人情というものです。
過去にも同様のケースが数回あったそうですし、三省堂はそのようにして全国各地の教科書採択を有利に進めていたと考えるのが普通です。

私の住む長野県内の校長もその謝礼をもらったひとりだということで、地方ニュースでも扱われていたんですけど、その校長によると謝礼の有無は別にして、教科書会社が検定中の教科書を見せて意見を聞くということは、「昔からあった」そうなんです。
ですから、わざわざ東京まで行って三省堂の会議に出席したこともあり、”足代”として、悪いとも思わずにお金を受け取ったとのことです。
すごい倫理観をしてますね。
こういうひとが校長をやっている学校って、ルールの順守とか、公平性とか、どうやって教えているのかとっても興味があります。

今回の事件について、テレビでは「少子化によって教科書会社の競争がし烈になったから」と原因を分析していましたけど、長野県の校長によると「昔からあった」そうなので、少子化も何も関係ないと思います。
どう考えたって、採択が密室で決まっていることが原因です。
議論をもっとオープンにすべきです。
むろん、そうなれば教育委員や調査員に対する各方面からの圧力は強くなるでしょう。
どんなイデオロギーのひとからも反発を受けるのは確実ですが、それが教科書採択といういものです。
しかし、そういうなかで毅然として選んだ教科書だからこそ価値があるんです。

みなさんご存知のように、公職選挙法の改正によって、来年2016年の参議院選挙から選挙権年齢が18歳に引き下げられます。
これは高校生も選挙に行けるということです。
そうなれば教科書の影響というのはいままで以上に大きなものになるでしょう。
そんないまだからこそ、今回の三省堂の事件を機会に、教科書採択について国民的に注目すべきだと思うんです。

損得やイデオロギーを出来る限り排除し、自分自身で物事を考え、選択できる人間を育てるのが教育というものではないでしょうか。
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