手倉森ジャパン、リオ五輪壮行試合
今日6月29日に行われたキリンチャレンジカップは、U23日本代表のリオ五輪に向けた国内最後のテストマッチであり、壮行試合。
2ヶ月ほど前に、この試合の開催地が「長野」と聞いた私は、「よっしゃ南長野だ!」と張り切ったのですが、そうではなくて長野県松本市のアルウィンだったので、ちょっとがっかり。
というわけであえなくテレビ観戦をしていると、相手の南アフリカがけっこう強くてびっくりしました。
ひとりひとりの身体能力が高く、攻撃面でも連動して小気味よくボールを回してくるので、立ち上がりの日本は押されっぱなしでした。
解説者が、南アフリカのメンバーはA代表の経験者も多いといっていたのも頷けましたね。
しかもこの南アフリカはアフリカ予選の”3位”。日本が本戦で対決するナイジェリアは”1位”。
1ヶ月後が不安になってきました…。
南アフリカの圧力にたじろぐなか、前半30分に日本DFのハンドから与えたPKを決められて南アフリカ先制。
これは一方的なゲームになるかもしれない、と私は胃がきりっと傷みました。リオ本番を前に選手たちのメンタルが揺らいでしまっては一大事です。
しかし、先制した南アフリカはスローダウン。
25日まで南アフリカ選手権とやらを戦っていたそうですし、そこからの来日というタイトな日程もあって、あまり無理はきかないのでしょう。
それを見た日本は徹底して相手のDFラインの裏を狙う攻撃。
そしてそれが形になったのが37分、中盤からの矢島慎也のスルーパスに反応した大島僚太が上手く右から抜け出して相手GKと一対一になると、冷静に左のスペースへパス、それを中島翔哉がしっかり決めて日本同点!
南アフリカは攻撃はいいものを持っていたものの、守備は甘さが目立ちました。若年層はえてしてそういうものです。やはり経験と戦術理解が足りないのでしょう。
また、簡単に同点に追いつかれたことで、南アフリカが混乱していたのは一目瞭然。
そこからは日本の時間が続いて、44分には右SBの室屋成が駆け上がってきてからのパスを矢島が叩き込んで日本逆転!
46分には相手の最終ラインのボール回しのミスをかっさらった浅野拓磨からのクロスを中島がヘッドで決めて日本3点目!
こうして南アフリカは気持ちを立てなおせないままにずるずる失点してしまったわけですが、若年層の試合ではよく見かける状況です。前のロンドン五輪の日本代表も準決勝で似たような感じで逆転負けをしてしまいましたしね。
ですから、我々は南アフリカのことを笑えません。混乱状況からいかに素早く立ち直るかというのは本番ではとても大切になると思います。
後半も立ち上がりの3分に相手のDFがクリアミスをして、そのボールを抜け目なく拾った浅野が的確にゴールに流し込んで日本4点目!
南アフリカはタイトな日程や時差などもあってか、見るからに動きが遅くなって、後半は終始日本のペース。
点差も開き、手倉森監督は”予定通り”といわんばかりに、選手を6人交代(後半頭から2人)して様々なことを試していましたけど、
この試合は代表発表前の最後のテストなんです。
五輪のベンチ枠は”18”。そこにオーバーエイジが3人なのでU23からは15人しか選ばれないという狭き門。GKは2人なのでフィールドプレイヤーはわずか13人です。
残念ながら後半は3分以降点は入らず、交代選手もいいアピールができたかどうかは微妙でした。
というか、このチームは「オレがオレが!」というタイプがいないので、最後のテストマッチというのを忘れそうになります。特に前線の選手にはもっと積極的に仕掛けて欲しかったですね。
たとえ五輪代表に選ばれなくても、インパクトを残せばサッカーファンは忘れませんし、そのインパクトが選手のその後を決定してゆくのだと私は思います。
というわけで、試合は4-1の快勝。
アルウィンでは小雨が降っていましたけど、晴れ晴れした気分でリオにいけそうですね!
南アフリカはコンディション不良で、あまりよくありませんでしたけど、時折見せた厚みのある攻撃は、彼らが間違いない実力を持っていることの証左です。
そして、我らがU23日本代表は、その攻撃をPKの1失点のみに抑えたのですから、胸を張っていいと思います。
このチームはアジア予選のときに、”粘り強く守って、相手の隙や疲れをついて点を取る”というパターンを確立しました。この試合もその自分たちのサッカーを完遂したといっていいでしょう。
これはいわば弱者のサッカーですが、アジア王者となっても、その気持ちが変わっていないところに、私は彼らの”強さ”を見ました。
こういうチームは本番で力を発揮します。
絶対に我々に歓喜と興奮を届けてくれるはずです。
心配なのはブラジルの高温多湿の気候と、寒すぎる手倉森誠監督の駄洒落だけ。
駄洒落では気温は下がりません。
チームのムードを冷やさないように!

2ヶ月ほど前に、この試合の開催地が「長野」と聞いた私は、「よっしゃ南長野だ!」と張り切ったのですが、そうではなくて長野県松本市のアルウィンだったので、ちょっとがっかり。
というわけであえなくテレビ観戦をしていると、相手の南アフリカがけっこう強くてびっくりしました。
ひとりひとりの身体能力が高く、攻撃面でも連動して小気味よくボールを回してくるので、立ち上がりの日本は押されっぱなしでした。
解説者が、南アフリカのメンバーはA代表の経験者も多いといっていたのも頷けましたね。
しかもこの南アフリカはアフリカ予選の”3位”。日本が本戦で対決するナイジェリアは”1位”。
1ヶ月後が不安になってきました…。
南アフリカの圧力にたじろぐなか、前半30分に日本DFのハンドから与えたPKを決められて南アフリカ先制。
これは一方的なゲームになるかもしれない、と私は胃がきりっと傷みました。リオ本番を前に選手たちのメンタルが揺らいでしまっては一大事です。
しかし、先制した南アフリカはスローダウン。
25日まで南アフリカ選手権とやらを戦っていたそうですし、そこからの来日というタイトな日程もあって、あまり無理はきかないのでしょう。
それを見た日本は徹底して相手のDFラインの裏を狙う攻撃。
そしてそれが形になったのが37分、中盤からの矢島慎也のスルーパスに反応した大島僚太が上手く右から抜け出して相手GKと一対一になると、冷静に左のスペースへパス、それを中島翔哉がしっかり決めて日本同点!
南アフリカは攻撃はいいものを持っていたものの、守備は甘さが目立ちました。若年層はえてしてそういうものです。やはり経験と戦術理解が足りないのでしょう。
また、簡単に同点に追いつかれたことで、南アフリカが混乱していたのは一目瞭然。
そこからは日本の時間が続いて、44分には右SBの室屋成が駆け上がってきてからのパスを矢島が叩き込んで日本逆転!
46分には相手の最終ラインのボール回しのミスをかっさらった浅野拓磨からのクロスを中島がヘッドで決めて日本3点目!
こうして南アフリカは気持ちを立てなおせないままにずるずる失点してしまったわけですが、若年層の試合ではよく見かける状況です。前のロンドン五輪の日本代表も準決勝で似たような感じで逆転負けをしてしまいましたしね。
ですから、我々は南アフリカのことを笑えません。混乱状況からいかに素早く立ち直るかというのは本番ではとても大切になると思います。
後半も立ち上がりの3分に相手のDFがクリアミスをして、そのボールを抜け目なく拾った浅野が的確にゴールに流し込んで日本4点目!
南アフリカはタイトな日程や時差などもあってか、見るからに動きが遅くなって、後半は終始日本のペース。
点差も開き、手倉森監督は”予定通り”といわんばかりに、選手を6人交代(後半頭から2人)して様々なことを試していましたけど、
この試合は代表発表前の最後のテストなんです。
五輪のベンチ枠は”18”。そこにオーバーエイジが3人なのでU23からは15人しか選ばれないという狭き門。GKは2人なのでフィールドプレイヤーはわずか13人です。
残念ながら後半は3分以降点は入らず、交代選手もいいアピールができたかどうかは微妙でした。
というか、このチームは「オレがオレが!」というタイプがいないので、最後のテストマッチというのを忘れそうになります。特に前線の選手にはもっと積極的に仕掛けて欲しかったですね。
たとえ五輪代表に選ばれなくても、インパクトを残せばサッカーファンは忘れませんし、そのインパクトが選手のその後を決定してゆくのだと私は思います。
というわけで、試合は4-1の快勝。
アルウィンでは小雨が降っていましたけど、晴れ晴れした気分でリオにいけそうですね!
南アフリカはコンディション不良で、あまりよくありませんでしたけど、時折見せた厚みのある攻撃は、彼らが間違いない実力を持っていることの証左です。
そして、我らがU23日本代表は、その攻撃をPKの1失点のみに抑えたのですから、胸を張っていいと思います。
このチームはアジア予選のときに、”粘り強く守って、相手の隙や疲れをついて点を取る”というパターンを確立しました。この試合もその自分たちのサッカーを完遂したといっていいでしょう。
これはいわば弱者のサッカーですが、アジア王者となっても、その気持ちが変わっていないところに、私は彼らの”強さ”を見ました。
こういうチームは本番で力を発揮します。
絶対に我々に歓喜と興奮を届けてくれるはずです。
心配なのはブラジルの高温多湿の気候と、寒すぎる手倉森誠監督の駄洒落だけ。
駄洒落では気温は下がりません。
チームのムードを冷やさないように!

