指導者にも栄誉と栄養を
”五輪における個人種目4連覇”。
これは少なくとも12年以上、その種目で世界のトップレベルを維持し、4年に1度という大舞台で、最高の結果を出すという底力と運を持っていなければ成し得ないことです。
もちろん、生まれた年も大切です。
スポーツ選手の最盛期が十代後半から三十代前半だとして、その十代後半の時期にちょうど最初の五輪に出場するという巡り合わせも必要になるわけですから、4連覇をする選手というのは五輪に愛されているのでしょう。
ちなみに今年のリオ五輪が始まる前でいうと、男子円盤投げのアル・オーター(アメリカ)と男子走り幅跳びカール・ルイス(アメリカ)のみがその偉業の達成者でした。
そして、このリオ五輪では、そこに男子100mバタフライのマイケル・フェルプス(アメリカ)と女子レスリングの伊調馨が加わったわけです(※伝説の選手を仰ぎ見る気分で敬称略)。
しかも、伊調馨はなんと女子選手としては史上初の快挙です。
近代五輪に女子選手が参加したのは第2回のフランス大会(1900年)からですが、そこからこの第31回リオ大会までの116年の歴史のなかで、伊調馨は女子として初めての4連覇を達成したのです。
この記録は、並ばれることはあっても、おそらく抜かれることはない、不滅の金字塔ということができるでしょう。
伊調馨は近代五輪の歴史にその名が燦然と刻まれた世界的偉人といってもいいかもしれません。
安倍晋三内閣も、この偉業を高く評価し、今日8月31日に国民栄誉賞授与についての検討を始めたそうですが、検討することすら失礼に当たると私は思います。4連覇を果たしたあの大逆転勝利の瞬間に決定してしかるべきです。
もっといえば、内閣の方から伊調馨に対して、「栄誉賞をもらってはいただけないでしょうか…」、と頭を下げてもいいくらいです。
伊調馨は日本に大いなる歓喜と栄光と誇りをもたらしたヒロインです。我々の宝です!
そんな伊調馨の快挙と国民栄誉賞の話ですが、私は今回のリオ五輪の女子レスリングを見ていて、もうひとり、その実績を称えるべきだと思う人物がいるんです。
その人物が日本にもたらした栄光は、本当に数知れません。
いまはすっかり日本のお家芸となった女子レスリングもその人物があってのことだと思います。
その人物というのは、もちろん、栄和人全日本女子レスリングヘッドコーチです。
いや、肩書は志学館大学(旧中京大学)レスリング部監督といったほうは馴染みが深いかもしれません。
女子レスリングが五輪種目となったのが2004年のアテネ五輪。そこから今年2016年のリオ五輪まで、伊調馨が金4、吉田沙保里が金3・銀1、小原日登美と登坂絵莉と土性沙羅と川井梨紗子がそれぞれ金1、伊調千春が銀2、浜口京子が銅2という大量のメダルを獲得していますけど、このうち浜口京子を除く全ての選手が栄監督の教え子であり、このリオ五輪では伊調馨以外は全て現役の門下生だったわけです。
これほどの実績を残した監督・コーチというのは果たして存在するのでしょうか?
あらためてメダルの数を書き連ねていると、栄監督の偉大さに指が震える思いがします。
私はぜひ、この栄和人監督にも国民栄誉賞を受け取って欲しいと思っていますし、そのことによって、指導者の手腕がより評価されるようになればいいと思っています。
五輪ではJOCや各競技団体から選手へ報奨金が授与されますけど、指導者にだってあってしかるべきです。
ちなみに、ソチ五輪でのロシアはコーチに対しても選手と同じ額の報奨金を与えたそうです。
そんなことを考えていたら、30日に開かれたJOCの選手強化常任委員会でコーチへの報奨金制度が話し合われたそうですから、大きな前進だと思います。
ただ、コーチへの報奨金というのは、当然ながらリスクも考えられます。
結果を出すために選手へ過度なトレーニングを課したり、精神的に圧迫するケースも出てくるでしょう。
コーチ間で有力選手の引き抜き合戦なんかもあるかもしれません。
それに、選手のよっては、五輪のときについているコーチが最も影響を与えたコーチだとは限らないわけです。
そこで参考になるのが、サッカーの移籍金の制度です。
FIFAは〈連帯貢献金〉という制度を設けていて、有力選手が国際移籍をした場合には、その移籍金のうちのいくらかが選手が12歳~23歳までに所属していたクラブに分配されるんです。
香川慎司がドルトムントからマンチェスターUに移籍する際、香川が少年時代に所属していた仙台市のクラブが2000万円を受け取ったというのが話題になりましたよね。
これに似た制度を作れば、若年層の指導者にも金銭的な余裕ややる気を与えることが出来ますし、ぜひ検討して欲しいものです。
日本のマイナースポーツの土台を支える草の根の指導者にもスポットライトと栄養を!

これは少なくとも12年以上、その種目で世界のトップレベルを維持し、4年に1度という大舞台で、最高の結果を出すという底力と運を持っていなければ成し得ないことです。
もちろん、生まれた年も大切です。
スポーツ選手の最盛期が十代後半から三十代前半だとして、その十代後半の時期にちょうど最初の五輪に出場するという巡り合わせも必要になるわけですから、4連覇をする選手というのは五輪に愛されているのでしょう。
ちなみに今年のリオ五輪が始まる前でいうと、男子円盤投げのアル・オーター(アメリカ)と男子走り幅跳びカール・ルイス(アメリカ)のみがその偉業の達成者でした。
そして、このリオ五輪では、そこに男子100mバタフライのマイケル・フェルプス(アメリカ)と女子レスリングの伊調馨が加わったわけです(※伝説の選手を仰ぎ見る気分で敬称略)。
しかも、伊調馨はなんと女子選手としては史上初の快挙です。
近代五輪に女子選手が参加したのは第2回のフランス大会(1900年)からですが、そこからこの第31回リオ大会までの116年の歴史のなかで、伊調馨は女子として初めての4連覇を達成したのです。
この記録は、並ばれることはあっても、おそらく抜かれることはない、不滅の金字塔ということができるでしょう。
伊調馨は近代五輪の歴史にその名が燦然と刻まれた世界的偉人といってもいいかもしれません。
安倍晋三内閣も、この偉業を高く評価し、今日8月31日に国民栄誉賞授与についての検討を始めたそうですが、検討することすら失礼に当たると私は思います。4連覇を果たしたあの大逆転勝利の瞬間に決定してしかるべきです。
もっといえば、内閣の方から伊調馨に対して、「栄誉賞をもらってはいただけないでしょうか…」、と頭を下げてもいいくらいです。
伊調馨は日本に大いなる歓喜と栄光と誇りをもたらしたヒロインです。我々の宝です!
そんな伊調馨の快挙と国民栄誉賞の話ですが、私は今回のリオ五輪の女子レスリングを見ていて、もうひとり、その実績を称えるべきだと思う人物がいるんです。
その人物が日本にもたらした栄光は、本当に数知れません。
いまはすっかり日本のお家芸となった女子レスリングもその人物があってのことだと思います。
その人物というのは、もちろん、栄和人全日本女子レスリングヘッドコーチです。
いや、肩書は志学館大学(旧中京大学)レスリング部監督といったほうは馴染みが深いかもしれません。
女子レスリングが五輪種目となったのが2004年のアテネ五輪。そこから今年2016年のリオ五輪まで、伊調馨が金4、吉田沙保里が金3・銀1、小原日登美と登坂絵莉と土性沙羅と川井梨紗子がそれぞれ金1、伊調千春が銀2、浜口京子が銅2という大量のメダルを獲得していますけど、このうち浜口京子を除く全ての選手が栄監督の教え子であり、このリオ五輪では伊調馨以外は全て現役の門下生だったわけです。
これほどの実績を残した監督・コーチというのは果たして存在するのでしょうか?
あらためてメダルの数を書き連ねていると、栄監督の偉大さに指が震える思いがします。
私はぜひ、この栄和人監督にも国民栄誉賞を受け取って欲しいと思っていますし、そのことによって、指導者の手腕がより評価されるようになればいいと思っています。
五輪ではJOCや各競技団体から選手へ報奨金が授与されますけど、指導者にだってあってしかるべきです。
ちなみに、ソチ五輪でのロシアはコーチに対しても選手と同じ額の報奨金を与えたそうです。
そんなことを考えていたら、30日に開かれたJOCの選手強化常任委員会でコーチへの報奨金制度が話し合われたそうですから、大きな前進だと思います。
ただ、コーチへの報奨金というのは、当然ながらリスクも考えられます。
結果を出すために選手へ過度なトレーニングを課したり、精神的に圧迫するケースも出てくるでしょう。
コーチ間で有力選手の引き抜き合戦なんかもあるかもしれません。
それに、選手のよっては、五輪のときについているコーチが最も影響を与えたコーチだとは限らないわけです。
そこで参考になるのが、サッカーの移籍金の制度です。
FIFAは〈連帯貢献金〉という制度を設けていて、有力選手が国際移籍をした場合には、その移籍金のうちのいくらかが選手が12歳~23歳までに所属していたクラブに分配されるんです。
香川慎司がドルトムントからマンチェスターUに移籍する際、香川が少年時代に所属していた仙台市のクラブが2000万円を受け取ったというのが話題になりましたよね。
これに似た制度を作れば、若年層の指導者にも金銭的な余裕ややる気を与えることが出来ますし、ぜひ検討して欲しいものです。
日本のマイナースポーツの土台を支える草の根の指導者にもスポットライトと栄養を!


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