トランプ批判に鼻白む

NAFTAの見直しやTPPからの離脱、メキシコ国境の壁、オバマケアの廃止など、大統領選挙中の公約を次々に実行に移す(大統領令に署名する)アメリカの新トランプ大統領ですが、今度は難民の受け入れ停止とテロの懸念があるイスラム7ヶ国の国民のアメリカへの入国禁止までも決めてしまって、1月20日に就任してまだ10日しか経っていないことを考えればもの凄いスピード感です。
”約束を守る大統領”という姿を鮮明にした本人は、さぞかし悦に入っていることでしょう。
しかし、難民とイスラムの問題に対しては、アメリカ国内のみならず世界中で強い抗議と反発の声が上がっています。
自由と寛容という理念を失ったアメリカはどこへいってしまうのでしょうね。

ただ、そんなアメリカを選んだのは他らなぬアメリカ国民自身だということも忘れてはなりません。
大統領選挙は昨年の11月のことなんです。
そして、トランプ大統領就任後、ニューヨークのダウ工業株が史上初めて2万ドルを突破したことを考えれば、だんまりを決め込みながらトランプを支持しているひとがたくさんいることも明白です。
スパイサー報道官が発した「アメリカ入国は権利ではなく特権だ」という言葉に、アメリカ人の本音があるといっていいでしょう。
”受け入れてもらう側”が高らかに権利を主張する姿に嫌悪を抱く人間がかなりの数いるということです。

いまのアメリカは”分断”が鮮明になっています。
それは寛容と不寛容といった対立というより、声の大きいひとたちと静かなひとたちとの対立といった方が正しいような気がします。
そして、案外、筋が通っているのは静かなひとたちの方です。
彼らは安全や平穏や豊かな暮らしといった当たり前のことを望んでいるにすぎません。
頭のいいひとたちは、自由や平等や寛容といった”理念”で、それを強引に曲げさせてきたようにも思えます。
その不満が蓄積した結果が”トランプ大統領”なのでしょう。

我々外国人は、そんなアメリカを静かに見守るより他ありません。
日本の有識者やメディアが青筋を立てながらトランプを批判している姿に、私は違和を感じます。
第三者として窘める、示唆をする、というのはありですけど、彼らはその域を遥かに超えています。
その国のことはその国の人間が決めることです。
それが民主主義です。
理念を押し付けることは、より一層分断を深めてしまうのではないでしょうか。
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