野外音楽フェス、敵は身内
過去最高の感染者数を更新していた武漢ウイルス第五波も、8月28日から東京のそれがかなり減り始め、ピークアウトしてきた感じはありますが、まだまだ安心できる水準にはほど遠く、21都道府県に発出されている緊急事態宣言も予定の9月12日から延長される気配です。
ただ、その緊急事態宣言も国民の方が慣れてしまって、人流がなかなか減らなくなっていますし、会食やバーベキューでクラスターが起こったりと、なかなか効果が上がらないのが現状というわけです。
残念ながらワクチン接種が進むのをただただ待つしかないのかもしれません。
そんななか、緊急事態宣言下の愛知県常滑市で27・28日に行われた野外音楽フェス〈NAMIMONOGATARI2021〉が感染対策を無視するような形で決行されていて、大問題になっています。
まず観客が8000人で明らかに密(ガイドラインでは5000人以下)。
マスクを外している観客も多く、それが大声で騒ぐ。
会場では酒類が販売されていた。
これらはSNSで確認されていることですし、運営サイドも認めている事実ですが、完全にガイドライン違反ですし、反社会的としかいいようがありません。
これには会場のりんくうビーチを貸していた常滑市の市長も「強い憤りを覚えます」といって、〈NAMIMONOGATARI〉には二度と会場を貸さないと明言していましたし、愛知県知事も遺憾の意を表明すると同時に「このイベントの主催者には県の施設を使用させない」と述べていました。
観客の多くは県外からとのことですし、県民・市民も不安がっているでしょうから、こういう反応は当然です。
野外音楽イベントでいえば20日~22日に新潟県湯沢町で行われた〈フジロック〉でも密とマスク外しが確認されていて問題になっていますし、27日~29日に群馬県片品村で開催された〈GLOBAL ARK 2021〉では主催者が「お洒落ウレタンマスク推奨、不織布マスクNG」を呼びかけ、安全面を蔑ろにしていたことが大きな批判を集めていました。
主催者も一部の観客も「自分は感染しない、感染しても平気」と妄信しているのかもしれませんが、感染すれば国や医療機関に泣きつくわけですし、世間を舐めているとしか思えませんよね。
また、こういうことが続くと音楽イベント、エンターテイメント産業そのものへの悪影響も懸念されます。
愛知県では当分の間、公共施設での音楽イベントは不可能になったでしょうし、それに倣う自治体も多くなるのは必然です。
音楽イベントでは自分たちなりに徹底した対策をほどこしている主催者もいるのに、その努力は水の泡になったわけです。
〈NAMIMONOGATARI〉に出演したアーティストからは「ルールに則ったイベントだと聞いていた」という説明とともに反省や謝罪の言葉が届いていますし、業界内から〈NAMIMONOGATARI〉などへの批判の声を上がっていますが、時すでに遅しといしかいいようがありません。
私はこういうイベントには反対しませんが、やるならば自分たちで厳格なルールを設けるべきだと思います。それも国や県のガイドライン以上のものにすれば世間は見直すはずです。
まず最低でも長い時間を共にする出演者やスタッフにはワクチン接種を義務化、会場は密を避け、マスクの遵守を徹底し、飲食厳禁。守れなければつまみ出す。
これくらいしなければ誰からも信頼されません。
もともと野外音楽イベントは以前から騒音やゴミの問題で評判が悪く、そこにこの武漢ウイルス禍での蛮行が止めを刺してしまったわけです。
0-2で負けているのにさらにオウンゴールしたみたいなものですから、イーブンに戻すには当たり前のことだけじゃ足りません。
さらにいうと、音楽関係者には「感染が拡大する!」といってオリンピック開催に反対していたひとも多く、そのくせ自分たちのイベントはなあなあの対策で決行するという矛盾した行動から、かなりの非難を浴びています。
そういうひとたちは自業自得なので甘んじてそれを受け入れるべきでしょうけど、できればオリ・パラなどの国家的イベントも偏見なしに受け入れて、それらがどういう感染対策をしているか学ぶべきだと思います。
国が後ろについているからといって敵視するのではなく、ひとびとを喜ばせるという意味では同じエンターテイメントの仲間なのですから、腹蔵なく連帯するのが”共生”というものなのではないでしょうか。
そもそも敵は身内にいたわけですしね。

ただ、その緊急事態宣言も国民の方が慣れてしまって、人流がなかなか減らなくなっていますし、会食やバーベキューでクラスターが起こったりと、なかなか効果が上がらないのが現状というわけです。
残念ながらワクチン接種が進むのをただただ待つしかないのかもしれません。
そんななか、緊急事態宣言下の愛知県常滑市で27・28日に行われた野外音楽フェス〈NAMIMONOGATARI2021〉が感染対策を無視するような形で決行されていて、大問題になっています。
まず観客が8000人で明らかに密(ガイドラインでは5000人以下)。
マスクを外している観客も多く、それが大声で騒ぐ。
会場では酒類が販売されていた。
これらはSNSで確認されていることですし、運営サイドも認めている事実ですが、完全にガイドライン違反ですし、反社会的としかいいようがありません。
これには会場のりんくうビーチを貸していた常滑市の市長も「強い憤りを覚えます」といって、〈NAMIMONOGATARI〉には二度と会場を貸さないと明言していましたし、愛知県知事も遺憾の意を表明すると同時に「このイベントの主催者には県の施設を使用させない」と述べていました。
観客の多くは県外からとのことですし、県民・市民も不安がっているでしょうから、こういう反応は当然です。
野外音楽イベントでいえば20日~22日に新潟県湯沢町で行われた〈フジロック〉でも密とマスク外しが確認されていて問題になっていますし、27日~29日に群馬県片品村で開催された〈GLOBAL ARK 2021〉では主催者が「お洒落ウレタンマスク推奨、不織布マスクNG」を呼びかけ、安全面を蔑ろにしていたことが大きな批判を集めていました。
主催者も一部の観客も「自分は感染しない、感染しても平気」と妄信しているのかもしれませんが、感染すれば国や医療機関に泣きつくわけですし、世間を舐めているとしか思えませんよね。
また、こういうことが続くと音楽イベント、エンターテイメント産業そのものへの悪影響も懸念されます。
愛知県では当分の間、公共施設での音楽イベントは不可能になったでしょうし、それに倣う自治体も多くなるのは必然です。
音楽イベントでは自分たちなりに徹底した対策をほどこしている主催者もいるのに、その努力は水の泡になったわけです。
〈NAMIMONOGATARI〉に出演したアーティストからは「ルールに則ったイベントだと聞いていた」という説明とともに反省や謝罪の言葉が届いていますし、業界内から〈NAMIMONOGATARI〉などへの批判の声を上がっていますが、時すでに遅しといしかいいようがありません。
私はこういうイベントには反対しませんが、やるならば自分たちで厳格なルールを設けるべきだと思います。それも国や県のガイドライン以上のものにすれば世間は見直すはずです。
まず最低でも長い時間を共にする出演者やスタッフにはワクチン接種を義務化、会場は密を避け、マスクの遵守を徹底し、飲食厳禁。守れなければつまみ出す。
これくらいしなければ誰からも信頼されません。
もともと野外音楽イベントは以前から騒音やゴミの問題で評判が悪く、そこにこの武漢ウイルス禍での蛮行が止めを刺してしまったわけです。
0-2で負けているのにさらにオウンゴールしたみたいなものですから、イーブンに戻すには当たり前のことだけじゃ足りません。
さらにいうと、音楽関係者には「感染が拡大する!」といってオリンピック開催に反対していたひとも多く、そのくせ自分たちのイベントはなあなあの対策で決行するという矛盾した行動から、かなりの非難を浴びています。
そういうひとたちは自業自得なので甘んじてそれを受け入れるべきでしょうけど、できればオリ・パラなどの国家的イベントも偏見なしに受け入れて、それらがどういう感染対策をしているか学ぶべきだと思います。
国が後ろについているからといって敵視するのではなく、ひとびとを喜ばせるという意味では同じエンターテイメントの仲間なのですから、腹蔵なく連帯するのが”共生”というものなのではないでしょうか。
そもそも敵は身内にいたわけですしね。


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