岸田文雄新総裁誕生と次期総理候補誕生
菅義偉総理総裁の「不出馬」でにわかに活気づいた2021自民党総裁選ですが、今日9月29日に投開票が行われ、大方の予想通り、決戦投票の末、岸田前政務調査会長が新総裁に選出されました。
もちろん来月の臨時国会で新総理になることも確実です。
そのように波乱のなかった総裁選で予想外だったのは、有力候補だった河野太郎行革大臣が1回目の国会議員票で86票の3位だったことです。私もこれはびっくりしました(※議員票・党員票ともに全382票)。
岸田さんが1位(146票)なのはマスコミ各社の事前分析通りでしたけど、河野さんが2位の高市早苗前総務大臣の114票にも大きな差をつけられての3位に沈んだことに、会場の報道陣からも驚きの声が上がったそうです。
河野陣営も議員票では120くらいは取りたい皮算用だったでしょうけど、それが怖いくらい目減りし、党員票では169票でぶっちぎりの1位だったものの、1回目の合計では255票に留まり、岸田さんの256票(党員票110)にわずかに及ばず2位でした。
大方の予想では1回目の合計1位は河野さんだったのに思わぬ失速ですが、それだけ河野さんの政策や人柄が同僚議員にはあまり受け入れられなかったのでしょう(党員票も見込みより減)。
逆に高市さんの議員票114はかなり意味のある数字です。マスコミ各社の予想は90くらいでしたからね。
それがここまで増えるというのは、河野さんとは違い、党内での支持が着実に広がっていった結果だといえます。
そうして岸田さんと河野さんが残った決選投票では、岸田さんが議員票249+都道府県票8の計257票、河野さんが議員票131+都道府県票39の計170。
高市陣営が決選投票では岸田さんを支持すると表明していたので、予想通り岸田さんの圧勝で勝負がつきました。
河野陣営としたら1回目の投票でも岸田さんが勝っているのですから惨敗といっていいでしょう。
ちなみに「党員票の比重を上げるべき」という意見もあるようですが、会社の社長さんが社員に内緒で党員登録(年4000円)しているケースも報告されているので、それが必ずしも民意とはいえませんし、有権者の一票を背景にした国会議員による間接投票もまた民意ということを考えれば、党員票を重視しすぎるのもどうかと思います。
それに12年の総裁選で、安倍晋三元総理は党員票で石破さんに大きくリードされながら議員の支持で総裁になりましたけど、その後の安倍自民党が国政選挙で勝ちまくったことを考えれば、党員票が世論とリンクしているともいいきれません。
岸田・加藤両氏ともに総裁に選ばれるために過去の言説を曲げることも多く、なり振り構わないという共通点がありましたが、岸田さんは党内の幅広い層から支持を受け、河野さんはそれが出来なかったということは、河野太郎という政治家に危うさを感じた議員が多かったということだと思います
また、河野さんが石破茂元幹事長や小泉進次郎環境大臣という微妙な人物を仲間に引き込んだことも、党内での反発を招いたのかもしれません。
いずれにせよ河野さんの党内での立場が難しくなったことは確かです。
ネットやSNSでは口さがないひとたちが「石破化した」などといって、窓際族が確定したと評しているようです。
河野さんは親族企業が”反原発”にともなう太陽光で儲けようとしているとか、その親族企業が中国共産党と強い繋がりがあるといった疑惑も持ち上がり、この総裁選は踏んだり蹴ったりでした。
こうして始まる岸田内閣ですが、有力派閥に頭を下げ、最後は高市陣営の協力も仰いだため、組閣人事は安部・菅内閣と似た党内バランスになると思われますし(河野推しだった二階派は影響力減)、経済・外交安全保障といった政策面でも大きな変化はないはずです。
岸田さん自身も”穏やかさと協調性”が個性の政治家ですから、良きにつけ悪しきにつけ独断専行になるとも思えません。急に傍若無人になったらびっくりします。
日本もしばらくは武漢ウイルスに耐える月日が続きますから、岸田さんのお温厚さと優しさがマッチするかもしれませんね。
(岸田さんは実際に会ってみても、とても素敵なジェントルマンみたいです。)
また、忘れてならないのは高市早苗さんの躍進です。
出馬した当初は泡沫候補みたいな存在だったのに、議員票で2位だっただけではなく、党員票も74まで伸ばしたのですから大健闘です。
信念や政策がブレることなく戦い抜き、鮮やかな弁舌もあって知名度と信頼度も上がりましたし、”次期総理候補”として確固たる地位を築いたといっていいでしょう。
既存マスコミはこの高市さんの躍進(と河野さんの議員票3位)をできるだけ小さく扱おうとしているようですが、国民に植え付けた好印象が消えるとも思えません。
岸田体制での高市さんのポストがなんになるか注目ですし、しばらくしたら行われるであろう”次期総理にふさわしいひとランキング”も楽しみですね!

もちろん来月の臨時国会で新総理になることも確実です。
そのように波乱のなかった総裁選で予想外だったのは、有力候補だった河野太郎行革大臣が1回目の国会議員票で86票の3位だったことです。私もこれはびっくりしました(※議員票・党員票ともに全382票)。
岸田さんが1位(146票)なのはマスコミ各社の事前分析通りでしたけど、河野さんが2位の高市早苗前総務大臣の114票にも大きな差をつけられての3位に沈んだことに、会場の報道陣からも驚きの声が上がったそうです。
河野陣営も議員票では120くらいは取りたい皮算用だったでしょうけど、それが怖いくらい目減りし、党員票では169票でぶっちぎりの1位だったものの、1回目の合計では255票に留まり、岸田さんの256票(党員票110)にわずかに及ばず2位でした。
大方の予想では1回目の合計1位は河野さんだったのに思わぬ失速ですが、それだけ河野さんの政策や人柄が同僚議員にはあまり受け入れられなかったのでしょう(党員票も見込みより減)。
逆に高市さんの議員票114はかなり意味のある数字です。マスコミ各社の予想は90くらいでしたからね。
それがここまで増えるというのは、河野さんとは違い、党内での支持が着実に広がっていった結果だといえます。
そうして岸田さんと河野さんが残った決選投票では、岸田さんが議員票249+都道府県票8の計257票、河野さんが議員票131+都道府県票39の計170。
高市陣営が決選投票では岸田さんを支持すると表明していたので、予想通り岸田さんの圧勝で勝負がつきました。
河野陣営としたら1回目の投票でも岸田さんが勝っているのですから惨敗といっていいでしょう。
ちなみに「党員票の比重を上げるべき」という意見もあるようですが、会社の社長さんが社員に内緒で党員登録(年4000円)しているケースも報告されているので、それが必ずしも民意とはいえませんし、有権者の一票を背景にした国会議員による間接投票もまた民意ということを考えれば、党員票を重視しすぎるのもどうかと思います。
それに12年の総裁選で、安倍晋三元総理は党員票で石破さんに大きくリードされながら議員の支持で総裁になりましたけど、その後の安倍自民党が国政選挙で勝ちまくったことを考えれば、党員票が世論とリンクしているともいいきれません。
岸田・加藤両氏ともに総裁に選ばれるために過去の言説を曲げることも多く、なり振り構わないという共通点がありましたが、岸田さんは党内の幅広い層から支持を受け、河野さんはそれが出来なかったということは、河野太郎という政治家に危うさを感じた議員が多かったということだと思います
また、河野さんが石破茂元幹事長や小泉進次郎環境大臣という微妙な人物を仲間に引き込んだことも、党内での反発を招いたのかもしれません。
いずれにせよ河野さんの党内での立場が難しくなったことは確かです。
ネットやSNSでは口さがないひとたちが「石破化した」などといって、窓際族が確定したと評しているようです。
河野さんは親族企業が”反原発”にともなう太陽光で儲けようとしているとか、その親族企業が中国共産党と強い繋がりがあるといった疑惑も持ち上がり、この総裁選は踏んだり蹴ったりでした。
こうして始まる岸田内閣ですが、有力派閥に頭を下げ、最後は高市陣営の協力も仰いだため、組閣人事は安部・菅内閣と似た党内バランスになると思われますし(河野推しだった二階派は影響力減)、経済・外交安全保障といった政策面でも大きな変化はないはずです。
岸田さん自身も”穏やかさと協調性”が個性の政治家ですから、良きにつけ悪しきにつけ独断専行になるとも思えません。急に傍若無人になったらびっくりします。
日本もしばらくは武漢ウイルスに耐える月日が続きますから、岸田さんのお温厚さと優しさがマッチするかもしれませんね。
(岸田さんは実際に会ってみても、とても素敵なジェントルマンみたいです。)
また、忘れてならないのは高市早苗さんの躍進です。
出馬した当初は泡沫候補みたいな存在だったのに、議員票で2位だっただけではなく、党員票も74まで伸ばしたのですから大健闘です。
信念や政策がブレることなく戦い抜き、鮮やかな弁舌もあって知名度と信頼度も上がりましたし、”次期総理候補”として確固たる地位を築いたといっていいでしょう。
既存マスコミはこの高市さんの躍進(と河野さんの議員票3位)をできるだけ小さく扱おうとしているようですが、国民に植え付けた好印象が消えるとも思えません。
岸田体制での高市さんのポストがなんになるか注目ですし、しばらくしたら行われるであろう”次期総理にふさわしいひとランキング”も楽しみですね!


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