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北京冬季五輪で日本チームに期待するのは

2月4日に開幕する2022冬季五輪に向けて一昨日1月29日に結団式が行われ、日本選手団を代表して髙木美帆主将が「日本中へ勇気と明るさを届け、未来への希望となれるよう、スポーツの力を信じてチームジャパン一丸となって全力を尽くすことを誓います」と決意を述べると、そこから選手たちも続々と開催地・中国へと旅立って行きました。
これでいよいよ雰囲気も盛り上がってきた…といいたいところですが、どうでしょう、ネットのトレンドやメディアの世論調査を見ると、あんまり感心が持たれていないようです。
東京五輪が終わって半年ほどしか経っていないのと、オミクロン株の流行でなかなか楽しむ気になれないのかもしれません。
本番が始まって”日本勢のメダルラッシュ”となればまた違ってくるでしょうけど…。

そのメダルでいえば、出場選手が過去最多を数え、伊東秀仁団長が「前回大会の13個を超えるメダルを獲りたい」と目標を語っていたように、今大会の日本チームはシーズンで好成績を上げている選手も多く、かなり期待が持てそうです。
ちなみにアメリカのグレースノートというデータ会社が発表したメダル予想によると、日本チーム全体としては19個で、金メダル2、銀メダル8、銅メダル9とのことでした。
この会社は過去の大会でもけっこう的中させているので頼もしいです。
ただ、アメリカの会社だけにアメリカ選手への評価が高すぎるようにも見えるので、アメリカ選手と争う種目では日本選手の成績がもう少しよくなるんじゃないかと私は睨んでいます。

そんな日本チームのなかで私が注目するのは、3連覇を狙う羽生結弦、風格の出てきた髙木美帆や平野歩夢、小平奈緒や渡部暁斗といった地元信州のスター、そして”小島良太”です。
この小島選手は全国的には無名だと思うんですけど、昨年12月のスピードスケートの代表選考会の男子1000mで国内最高記録を叩き出して見事五輪の切符をもぎ取った将来有望な23歳です。
そしてなんと”初めて五輪に出場する長野市出身のスケート選手”なんです。
長野市は98年に冬季五輪を開催しているのに、いままで誰も五輪のリンクで滑っていないというのはかなりの衝撃的な事実ですけど、その壁を破ってくれた小島選手はまさに長野市の英雄です。
しかも彼は小学生から高校まで市内のエムウェーブスケートクラブで練習を積み、善光寺側の信州大学教育学部では小平奈緒を育てた結城匡啓コーチに指導を仰ぎ(小平奈緒は憧れの先輩)、卒業したあともエムウェーブに所属していますから、地元色が濃すぎるくらい濃いのも嬉しい限りです。長野市のスケート関係者からすると宝物のような存在でしょう。
小島選手はいまだにW杯などの国際舞台では表彰台経験はありませんが、いまが伸び盛りなだけに五輪ではあっと驚くような躍進をするんじゃないかと私は期待しています。
全国のみなさんもぜひ注目してください。

このように私のなかでは五輪に向けて少しずつ気持が高まっているのですが、このところオミクロン株と思われる武漢ウイルスの蔓延が各国選手にも及び、出場が危ぶまれる選手が続々と出てきているのが気がかりです。
ロシアのフィギュアスケーター、ミハイル・コリヤダが感染による体調不良で出場を辞退することになってしまったのは本当に残念でした。早く良くなって欲しいものです。
北京入りした選手にも数十人の感染が確認されているとの報道もありますし、感染者や濃厚接触者の扱いをどうするのか、大会運営側も頭を悩ませていることでしょう。
選手の欠場が相次いでしまえば興醒めですし、”世界一”を決める大会としての意義がなくなってしまいます。
ウイグル問題や女性の人権問題でいくつかの国が政治的ボイコットをするなか、「スポーツと政治は別」という建前でIOCと中国共産党が押し切った北京冬季五輪ですが、国際スポーツ大会としても不完全なものになりかけているわけです。
(世界最高峰のナショナルホッケーリーグは武漢ウイルスを理由に所属選手の五輪出場を禁止しているので、今五輪のアイスホッケーはかなり虚しいものあります。)

今月末に行われた卓球の戦日本選手権や、いま開催中の女子サッカーのアジアカップでも感染者が続出し、チームや選手が途中で大会を去ってしまい、大混乱していますが(アジアカップのインドなど開催国なのに棄権)、普通に考えれば北京冬季五輪でも似たような状況になることでしょう。
我々にできるのは、悲劇が起きないことを祈りながら、悲劇を覚悟しながら、選手たちを応援することだけです。
今五輪はメダル云々よりも、無事に試合に出て笑顔で帰ってくることが選手たちの最大のタスクかもしれませんね。
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