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2023スケートカナダ、山本草太がきた!

この2023スケートカナダのシングルスケーティングは、女子では圧倒的大本命の坂本花織がすんなり優勝しましたが、もう一方の男子は本命不在の大混戦。
山本草太、三浦佳生、友野一希、チャ・ジュンファン、マッテオ・リッツォの実力は伯仲していますし、誰が勝っても不思議ではありません。
さらにいえば5選手のうち2選手が表彰台から落ちてしまうのですから、GPファイナルへのポイントのことを考えると負けられない戦いですし、ミスした者から脱落して行くサバイバルゲームといってもいいかもしれません。

そうしてまず最初の関門たるSPですが、バンクーバーの氷が合わなかったのかミスする選手が続出するなか、トップに立ったのは我らが山本草太。
4T+3Tをクリーンに着氷し、4Sは着氷が微妙だったものの転んだりはせず、大きな瑕疵なくまとめて89.56(PCS39.64)。
2位は4S+2T成功、4T転倒のチャ・ジュンファンで86.18(PCS42.12)。
3位は4回転が2本とも上手く入らず、得意のステップでもバランスを崩した友野一希で81.63(PCS41.46)。
4位は4T予定がまさかの2Tになった三浦佳生で80.80(PCS40.20)。
山本くんが頭ひとつ抜け出した感じですが、1位~4位の約10点差はFSでの逆転可能範囲です。
ただ、有力選手のうち、マッテオ・リッツォは2本の四回転のどちらも大きくミスして74.99(39.20)で8位。イタリアの実力者は早くも脱落か…。

なんて思っていたらFSでそのリッツォが意地の大爆発。
初っ端の4Tをクリーンに決めるとチャレンジ中の4Loも成功させる上々のスタート。
さらに3Fオイラー3Sもよし、3Lz+2Tは空中でバランス修正。これで乗ってきました。
コレオもいつもより腰が立っていて見栄えがしましたし、後半冒頭の3A+2A、続く3Lzもばっちり。今季のリッツォはちょっと違うかも。
終盤の3Aのステップアウトはちょっともったいなかったですけど、あとの課題は4分間を力強く滑り切るスタミナでしょうね。
FSは171.02(80.88)、トータル246.01。

このリッツォのスコアがターゲットとなるなか、最終グループの有力選手で最初に登場した三浦くんはというと、4Lo回避の3Aオイラー3Sを綺麗にまとめて気持ちが軽くなったのか、続く4Tと4Sも成功。
これで流れが出来たかに思われたものの、3Aでまさかの大転倒。助走で息を吐いていましたからまずい雰囲気でした。
GPファイナルに向けて答えを出したジャンプ構成なのにこのミスは痛い。
しかしステップで心と身体を整えた三浦くんは後半冒頭気合の4T+3Tを見事に着氷!
続く3Lo+2Aと3Fもばっちり決めて、後半のジャンプパートは佳生くんが大きく見えました!『進撃の巨人』だ!
そんなジャンプ成功の勢いをコレオにも繋げてリンクを疾走した三浦くんは、コンビネーションスピンのあとのフィニッシュでジャッジに迫って行って巨人のごとく睨みつけるパフォーマンス。
そしてそのあとすぐに申し訳なさそうにお辞儀。
シャイボーイです。
熱演だったFSは177.09(PCS83.49)、トータル257.87。これなら後続にプレッシャーを与えられる。

なんて思っていたら本当にプレッシャーになったのか、次の友野くんは冒頭からの3本の4回転を全てミス。
そこからのジャンプはベテランらしくなんとか立て直したものの、FSは163.49(PCS81.59)、トータル245.12。
チャレンジャーシリーズやジャパンオープンでは170点台を出していただけに意外な結果でした。
得意の表現パートでもあまり攻められていませんでしたし、コンディション不良かな…。

そしてチャ・ジュンファンですが、冒頭の4Sで足首を捻るような転倒をすると、そこからはジャンプがぐたぐたになって悲劇的な内容。ボクシングならセコンドからタオルを投げて欲しいほどでした。
FSは130.43(PCS77.22)、トータル216.61。
確実にどこか痛めているでしょうし、無理せずじっくり治して世界選手権に間に合せて欲しいものです。

他の選手のスコアが伸び悩むなか、普通に滑れば優勝という状況で最後にリンクインしたのは山本草太。
グランプリシリーズ初制覇がかかっていたので緊張するかもしれませんが、ここはどうにか心を整えて欲しい。日本のファンたちも祈るように応援していたはず。
しかしそんな心配は杞憂だったのか、出だしから4S、4T+3T、4Tと驚くほどクリーンに決める山本草太。
昨季は初めてのGPファイナルと世界選手権を経験し、山本くんも一皮むけたようです。
などと私は優勝を確信しかかっていたのですが、3Aの助走でちびってしまって、そのまま予想通りの転倒。
これで一気に不穏な空気となるなか、後半冒頭の3Aもステップアウトしてコンボにならない手痛いミス…。
全然むけてなかった!
ただ、そこからは初優勝への執念を見せた山本くんは深いエッジのイーグルで会場を魅了するコレオ、これで流れを取り戻し、3Fオイラー3Sと3Lzをしっかり着氷。よかったあ。
終盤のスピンとステップも落ち着いていて、ようやく『エクソジェネシス(脱出創世記)』になりましたね。
演技を終えた山本くんは疲労困憊という感じでしたが、私も観終えてどっと疲れました。

そしてスコアはどうなるか…。
けっこうやばい気がしますけど…。
キスクラの山本くんも固唾を呑んで見守るなか、出てきたFSのスコアは168.86(PCS86.04)、トータル258.42。
ほんのわずかの差で三浦くんを振り切っての初優勝!
本当にギリギリだった!
この経験を生かして大会ごとの浮き沈みをもうちょっと穏やかにしてくれないとファンたちも身が持ちません!

というわけで、おめでとう!
ようやく山本草太がここまで来た!
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