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大岩ジャパン、パリ五輪を掴む!

これまで激闘が続いてきたU23アジアカップもついに準決勝のイラク戦。
この4月29日(2024年)の試合に勝てば大岩ジャパンのパリ五輪出場が決まります。
若きサムライブルーたちはこれを「最低限の目標」と語ってきましたが、最低限なだけにプレッシャーも強いでしょうし、対するイラクの面々が「国民のために死ぬ気で戦う。自分の人生もこれで変わる」と意気込んでいただけに、日本にとっても難しい試合が予想されました。

しかし試合が始まってみると、5バックのイラク相手に大岩ジャパンが圧倒的優勢に試合を進め、トップ下荒木遼太郎の創造性や左WG平河悠の突破などからいくつかのチャンスを作り出します。
10分の荒木のスルーパスから細谷真大のところは決め切って欲しかったものの、ああいう形をいきなり作れたのは期待感が増します。
これまでになかった前半の積極性には私も面食らいましたし、イラクもそうだったかもしれません。

イラクは引いて守ってロングカウンターという1月のアジアカップでA代表が日本を下したのと同じ戦術を選択していたものの、ターゲットマンの質がそれより低かったのと、大岩ジャパンがボールの出所をきっちり詰め、最終ラインも慌てなかったため、特段危ないシーンはありませんでした。

すると28分、アンカー藤田譲瑠チマからのふんわり縦パスをPAで華麗にトラップした細谷が脱力ターンで相手DFをかわし、ゴールへのパスのようなシュートで日本先制!
こういうビッグマッチでの先制点は本当に大きい!
それにしてもこのゴールは本当に凄かった。細谷は前のカタール戦でノーゴールの5ヶ月間から解放され、なにか奥義を会得したのかもしれません。

ビハインドになったイラクですが、5バックを継続し、どうやら前半1点差なら許容範囲という雰囲気。
34分にイラクは長身のターゲットマンが負傷でベンチに下がり、カウンターの威力は余計に低下。
37分のイラクセットプレイ、GK小久保玲央ブライアンがナイス飛び出し。
この大会の小久保の安定感と安心感はまさに守護神です。

そうしてイラクが手堅く守り、日本もそこまでリスクを賭けて攻めないので、前半の追加点は望み薄かと思っていたら、42分、攻め上がった左SB大畑歩夢が相手DFに上手く競り勝っての中央への高速パス、それを藤田が荒木の抜け出しを見定めてのダイレクトスルーパス、荒木がそれを落ち着いて決めて2-0!相手GKの重心を観察しながらのファアという冷静さに痺れました!
この時間帯の追加点も本当に大きい!

前半アディショナルタイムは8分もあり、イラクががっくりきていたこともあって3点目も欲しかったところですが、チャンスをなかなかものにできず前半は2-0で終了。
前半はイラクが5バックだっため中盤で日本が数的有利になり、浮いていた藤田がけっこう自由にやれていたところに日本の流れがありました。
後半のイラクはおそらくそこをケアしてくるはずなので、日本はそれに対策しつつ、3点目を狙って欲しいところ。
2点を守りに入っては絶対にいけません。

後半は開始早々イラクのエース、ジャシムに左サイドを突破され、深いところからクロスを上げられて肝が冷えるも、松木玖生のミドルシュートや大畑からのパスを山田楓喜がポストに当てたり、フリーの細谷が狙いすぎて枠を大きく外したりと、日本は立て続けにチャンスを迎えます。
8分の松木の強烈なミドル、13分に荒木が足を滑らせながらシュートした場面も惜しかった。

しかしそんなチャンスをものにできないでいると、流れが相手に行ってしまうのがサッカーです。
イラクの圧が徐々に高まり出し、ボールを握られる時間も長くなると、日本はいくつかのピンチを迎えます。
試合後に大岩監督が「相手にボールを持たせる時間帯を作りたかった」と語っていたように、ここは罠を張るような守備をしつつカウンターを狙いたかったのでしょうけど、テレビ視聴しているファン・サポーター目線でいうと、気が気ではありませんでした。
19分に相手クロスを細谷がクリアしたボールなどはあわやオウンゴールといった感じで、あぶなかったあ…。

とはいえ、21分にはその細谷のヘッドがバーを叩き、24分の山田のボレーは相手GK正面。
守ってカウンターという日本の戦術は間違いではありません。
しかし29分にはイラクに裏を取られてピンチを迎え、CB高井幸大がなんとか足に当てて事なきを得るという危険なシーンもありましたから、早く3点目を奪ってイラクの心をへし折りたい。

ちなみに試合間隔でいうと日本が中3日でイラクは中2日だったので、このあたりからイラクのスタミナが切れてくることを期待しましたが、”国民の期待と自らの未来”を背負ったイラクイレブンの圧力が下がることはありませんでした。
敵ながらそれは称賛に値します。ラフプレイも少なかったですしね。

そんな一進一退の終盤において、ピッチ上で最も存在感を発揮していたのはキャプテン藤田譲瑠チマでした。
前半から光り輝いていたものの、みなの体力と集中力が落ちる時間帯にあって、ひとりだけ余裕を感じさせる藤田の立ち居振る舞いが仲間たちには落ち着きを与え、敵には不安と脅威を与えていたのは間違いありません。
藤田は守→攻めの場面で確実にボールを収めたりリンクさせたりしてくれるので日本が攻められっぱなしになることを防いでくれましたし、攻撃でも気の利いたボールの持ち運び、機を見ての縦パス、それに後半33分のぬめぬめドリブルからのビッグチャンスメイクなど、U23の大会では反則レベルの選手です。

35分くらいからはさすがにイラクも疲弊が顕著になり、そこからは日本がボールを握って危なげない時間が続きます。
大岩剛監督も終盤にフレッシュな選手を送り込んで試合を絞めにかかり、46分にはGS初戦でレッドカードを受けた西尾隆矢を投入してチームの一体感を盛り上げるのですから、余裕があったのでしょう。
大岩ジャパンの一番の持ち味はチーム力ですから、こういうマネージメントも大事です。

そうしてベンチに下がったメンバーにも堪えきれぬ笑顔がこぼれるなか、アディショナルタイム5分も過ぎ、歓喜のゲームセット!
日本は2-0でイラクを下し、決勝進出とパリ五輪出場を決めました!
Merci beaucoup et félicitations!

MOMは間違いなく藤田でしょうけど、他の選手も最後までよく走り、自分に課せられたタスクをまっとうしました。
この試合では大きなミスをする選手もいなかったと思いますし、本当によく集中していました。
大岩ジャパンは王様やスター選手はいませんけど、粒ぞろいでまとまりのあるいいチームです。
日本人はこういうチームが好きなはずなので、もっともっとメディアにも取り上げて欲しいものです。

大岩ジャパンが目標とする「アジア1位」を賭けた決勝のウズベキスタン戦も注目です!
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