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2014ブラジルW杯、ドイツ優勝!

延長後半8分、ドイツFWシュルレが左サイドをドリブルで仕掛け、2人のアルゼンチンDFに寄せられながらも、ここしかないというピンポイントのセンタリング、これを左サイドから中央へ斜め走りしたゲッツェが胸トラップからの流れるような左足のシュート!
ボールは鋭い軌道を描きながらネットに吸い込まれ、これが決勝点となり、ドイツが24年ぶりのW杯制覇となったわけですが、ドイツにとってはあまりにも美しいも美しいゴール、アルゼンチンにとってはあまりにも残酷なゴールでした。
しかし、試合は本当に素晴らしかった。
両者が死力を尽くして戦い、ミスらしいミスがほとんどなく、激しいながらも汚いプレイは数えるほどしかないという引き締まった内容は、サッカーの面白さと、勝負に賭ける戦士たちの執念に満ち満ちていて、世界中のひとびとの目を釘付けにしたことでしょう。
ここ2大会の決勝が褒められるような試合ではなかっただけに、私も両チームには心からの感謝を送りたいと思います。
(2010年決勝はオランダのラフプレイ、2006年大会はジダンの頭突きが残念。)

また、それと同時にアルゼンチンには謝らなければなりません。
実は私は試合前はドイツが大勝するものと思っていたんです。これまでの勝ち上がり方を比べれば力の差は歴然でしたからね。
しかし、アルゼンチンは一瞬も気を緩めない集中力の高い守備陣と、一瞬のチャンスも逃すものかと目を光らせる攻撃陣とで最後までドイツを苦しめ、内容ではやや劣勢だったものの何か歯車がかみ合えば勝利していてもおかしくない試合運びでした。
ドイツに点が入るまでは、”両チーム優勝”というルールはないものかと本気で思いました。

そして試合後、ドイツチームが奥さんや恋人(みんなすごい美人)と喜びを爆発させている傍らでやさぐれた表情で立ち尽くすアルゼンチンチーム。銀メダルをもらう際もまるで屍が行進しているようでしたし、はしゃぎ回るドイツチームとは本当に
対照的でした。
なかでもメッシは、なぜか大会MVPに選ばれたわけですが、その表彰式でも子供のようにふて腐れ、ベストGKに選ばれたノイアーもどう称え合えばいいのかわからず目を泳がせるほどなのですから、心底がっくりきていたのでしょう。
ウィンブルドン決勝なんかでは敗れた選手が試合の直後に優勝者を称えるスピーチをするのが慣例で、そこでいかに爽やかに振る舞うかが大切になるわけですが、私はアルゼンチンのように悔しさを隠さない方が人間らしい気がしますし、それがまた勝者を称えるもっともわかりやすい方法のようにも思えます。
彼らはそれほどW杯が欲しかった、それほどまでにW杯に価値を置いていた、そしてそれを勝ち取るために全力を尽くした、素晴らしい敗者でした。

一方の優勝したドイツは、アメリカ大陸で開催されたW杯で優勝した初のヨーロッパチームとなりました。
これはW杯の歴史のなかではかなり画期的な勝利であり、W杯のジンクスを打ち破る偉業といえます。
また、近年いわれていたヨーロッパ優位はこれで揺るぎないものとなり、ヨーロッパと南米の力の均衡は完全に崩れたといっていいでしょう。
アルゼンチンは南米サッカーの誇りは守りましたけど、サッカーの勢力図を守るにはいま一歩力が足りませんでした。

そして、そんなドイツの戦い方が今後の世界のサッカーに影響を与えるのは間違いありません。
今大会は前線にスーパースターを要する強豪チームが”堅守速攻”の”リアクションサッカー”という戦術を取るなか、スーパースターのいないドイツは攻守ともにチームの連動性とハードワークを大切にし、ポゼッションとカウンターをバランスよく使い分けていました。
つまり今後は、自分たちのサッカーをベースに、選手個々がいかに臨機応変に試合の流れに対応できるか、というのが大切になってくるのではないでしょうか。
サッカーという競技はまた一段と難しくなってきましたね。

それにしてもこの2014大会のドイツは本当にすごいことをやってのけました。
開催国ブラジルと南米予選1位のアルゼンチンを撃破してのアメリカ大陸大会でのヨーロッパ勢初優勝。
クローゼは怪物ロナウド超えのW杯最多得点記録更新。
このところのブンデスリーガの充実といい、有望な若手選手の存在といい、これからしばらくはドイツの時代が続くかもしれませんね。

いいサッカーをありがとう、そしておめでとう!
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