2014年11月の大地震とパルセイロ(前)

2014年11月22日22時8分。
お茶でも飲もうかと、キッチンでお湯を沸かしているそのときでした。
突然のグラインドするかのような揺れに、戸棚の扉や冷蔵庫が一斉に開き、なかからものが落ちてきて、私もすぐには何起きたかわからず、しばし中腰のままその場に踏ん張ることしかできませんでしたが、本能的にコンロの火を消し、刃物や割れ物の位置を確認するのも忘れませんでした。
その揺れは十数秒もあったでしょうか、相方のいたリビングでも棚から物が落ちたり、健康器具が倒れたりしていましたし、私が経験した地震のなかでもかなり大きなものであることは間違いなく、そこから続く余震や震源地の被害を思うと、足が震えるような感じがしたものです。
(※我が家は長野市内でもやや地盤の緩い地域なので他よりも割と揺れます。)

幸い停電することはなかったので、私と相方は余震に備えて足元を拵え、あとはテレビをつけての状況確認。
震源は長野県北部(白馬村と小谷村の中間くらい)、長野市の震度は”6弱”。
この数字にはびっくりしました。
家屋の倒壊や土砂崩れ、道路の陥没など悪い状況が頭をよぎります。
ただ、長野市内の知り合いのところに電話をしてみると、あまり被害は出ていない様子で、物がちょっと落ちたりした程度だったみたいです。
体に感じる余震は本震から40分後くらいにあって、そこから何度か続いたものの、震度は2とか3くらいでしょうか、これでだいぶ気持ちは落ち着きました。新潟県中越地震では本震と変わらない規模の余震がありましたからね。

そこから我々は家のなかを点検。
細々としたものが散らばっていましたけど、大物は無事だったので一安心。
電気と水道はOK、プロパンガスは止まってしまっていたものの、外のボンベのところにある復帰ボタンを押したらすぐに立ち上がってくれて助かりました。この時期の長野はけっこう寒いので。
被害といえるのは、相方が大学に入学する際に友達からもらったマグカップと、普段使い丼がひとつ割れたくらいだったのですが、マグカップは最近はあまり使っていなかったので戸棚の上部に仕舞っていたのが不運でしたし、丼はちょっと不安定な場所に置いていたのが失敗でした。地震を想定していなかった私の責任といえるでしょう。

そうして破片を片付けながらちょっと寂しそうな顔をしている相方。
大学時代の思い出が蘇っていたみたいです。
私は「ドンマイ」と軽く慰めましたけど、こういう心の痛みは本人にしかわからにので、そっとしておくに限ります。
なんて思っていたら、そのマグカップが棚から落ちてきた際にコーヒーポッドに当たったらしく、ふちが大きく欠けてしまっていたんです。
この耐熱ガラス製のポッドは私が高校時代から愛用していたもので、そこから注ぐコーヒーを飲みながら受験勉強に勤しんでいたことを思い出すと、本当にがっくりしてしまいました…。

その夜は余震の怖さもありましたし、妙に興奮していたので、なかなか寝付けず、テレビやネットで地震関連の情報を収集することになったわけですが、気になっていたことのひとつが翌23日に長野市で開催されるJ3長野パルセイロのリーグ最終戦。
前節を終えた時点で、パルセイロはJ2との入れ替え戦の権利を得られる2位にいたものの、3位町田ゼルビアとの勝ち点差はわずか”1”。
パルセイロは最終戦で勝利すれば自力で2位を確保。しかし、もし引き分けや負けならば、ゼルビア勝利で3位転落、ゼルビアが引き分けでも、パルセイロが黒星ならば得失点でゼルビアが上回っているので、これまた3位転落。
そういうぎりぎりの争いなんです。
そういうわけで23日の試合はパルセイロの歴史のなかでも最も大切な試合のひとつになることは間違いありません。

しかし、震度6弱という大地震が起こった次の日ということで、当然開催は危ぶまれます。
余震の心配、スタジアムの被害状況、そしてサポーターたちの交通事情や生活事情。
パルセイロのホームタウンは長野市を中心とした北信の15市町村であり、そこは地震の範囲と重なっているんです(※白馬村と小谷村はHTにはなっていません)。
刻々と被害状況が入ってくるなかで、私は正直、開催は難しいだろうと思いましたし、やるべきではないとすら思いました。
白馬村の倒壊した家屋から救出されるひとの映像を見ればなおさらです。

そうして仮眠をとった翌朝、パルセイロの公式HPをのぞいてみると、「延期の可能性もある」とのアナウンス。しかし、しばらくするとオフィシャルtwitterで「予定通り開催します」との書き込みが。
これには私もちょっとした疑問を感じましたけど、午後1時のキックオフに向けて東和田の長野運動公園に向かいましたよ。
これが普通の試合だったら行かなかったと思います。家を空けるのは嫌でしたし、心配してくれた友人や知り合いが電話やメールをくれているのに、サッカー観戦というのはさすがに気が引けたわけです。
けれども、北信越リーグ、JFL、そしてJ3と、その戦いを見守り続けてきたパルセイロの大一番に、”行かない”という選択肢を取るわけにはゆかなかったのです(本当に申し訳ありません)。
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