2014全日本フィギュア男子SP(後)、理解不能な採点

(続きです。)
冷静に見て、今季の小塚崇彦が全日本の表彰台争いをするのが難しいことくらい私だってわかっています(GPSは6位と8位)。
それども、彼ならやってくれる、そういう思いが私のなかで消えないんです。
小塚崇彦らしい滑りが見たいんです。
タンゴらしいクールな衣装に髪型もばっちり決めて演技を始めた小塚くん、そこからあっという間の助走、跳躍!
しかし4Tは回転不足気味の転倒。踏み切りの力強さが足りませんでした(6分間では跳んでいたのに)。
ただ、ここはある意味織り込み済み。大切なのは残りの要素をきっちり決めること。
そう思いながら見守っていた3Aの軸が斜めになって、息を呑んだものの、うまく着氷!よかった!
体のラインが綺麗なスピンで曲を演出し、後半は昨季からほとんど決まらない3Lzからのコンビネーションでしたけど、3Lzで大きくステップアウトし、無理やりつけた+2Tはもちろんノーカン。
終盤はうねりと疾走感のあるステップシークエンスで、技術の確かさと進化した演技力を見せていましたし、最後のスピンも気持ちは切れていませんでした。誇りは見せたといっていいでしょう。
SPは72.39(32.54・40.85)。
FSにいい形で進めるスコアが欲しかっただけ悔しい内容でした。
正直いって、ここまでのシーズン通りの滑りでしたし、FSも厳しい戦いが待っているでしょう。
あとはもう気迫で乗り切るしかありません。

学業の方で忙しいらしく、GPFのFSでは散々な内容だった町田樹。
私は今季の町田くんには本気で全日本を狙って欲しかったですけど、彼には彼の人生設計があるでしょうし、そこはあまり強くいえませんよね。
そして、GPFからわずか2週間、このSPもあまり期待していなかったんです。
ところが、いつものように気持ちをぎゅーっと込める振り付けでスタートした、町田くん、冒頭は久しぶりに流れるような4T+3Tの成功!
カウンターからの3Aもばっちり決めると、スピンも入りを工夫し丁寧に回り、ステップシークエンスでは股関節の柔らかさをいかした女性的な滑り。会場の大声援のなか、素晴らしく集中した動きはまさにゾーンに入ったそれ。
勝負がかかる3Lzも伸びやかな飛翔!コンパクトでキレのある独特のジャンプ!
最後のコンビネーションスピンも自分で回っているというより何かに回されているような感じ、町田樹が戻ってきた!
自分の集中力のなかに観客のそれをぐぐっと引き込む町田くんならではの演技、素晴らしい『ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー』はブラヴォ!の一言。全日本王者になるための布石は打った!
そんな演技のあと、町田くんの瞳からは涙が溢れていましたけど、まだFSが残っているんですから本当はこれはダメ。
しかしGPFでの挫折もありましたし、感極まってしまったんでしょうね。そいう気もいが伝わってきて私も胸が熱くなりました。
そうして会場全体が町田くんのSP1位を期待する空気のなか、出てきたスコアは90.16(48.16・42.00)。
え。
私も自分の目がおかしくなったのかと思ってテレビを凝視しましたけど、やはり90.16。
会場も静まり返った後、ざわつき、ブーイングのような音も漏れていましたけど、こんな採点理解できるわけないじゃないですか。おかしいですよ。
GPSでいうとアメリカ大会(93.39)と同じかそれ以上の内容だったのは間違いないですし、一般的にいっても国内選手権の方が点数は出やすいわけですから、PBの98.21近くになったって不思議じゃないくらいなんです。
本当に意味がわかりません。
とりわけPCSは羽生くんの45.60とすごい差がついちゃっているわけですけど、2週間前GPFは羽生くん43.97・町田くん42.50しか離れていないんです。
この日の出来でいっても、町田くんはより評価されるべきと私は感じましたし、みなさんもそうじゃないですか?
それなのにより差が開くなんて、シーズンの基準も何もあったものじゃありません。やっちゃいけない判定です。過去の大会でも記憶にありません。もともとわかりにくい競技なのですから、せめてシーズン基準に合わせるべきです。
これでは「羽生結弦をSP1位にするために町田くんの点数を操作した」といわれても仕方ありません。
しかも手法が乱暴すぎます。単純に必要な分だけPCSを下げるなんてことをしていたら競技として完全に破綻してしまいますぜ。

ほんと、楽しみだったはずの大会が急につまらなくなってしまいました。
会場に足を運ばれたみなさんには心から同情します。
FSでも(女子SPでも)またなにかおかしなことがおこりそうですね…。
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