”時代劇”『花燃ゆ』を楽しむ

故・司馬遼太郎といば、架空の人物を主人公にした作品ですら読者から本当にあった話だと思われるほどの歴史小説の大家であり、その作品群は日本人の歴史観にとてつもなく大きな影響を与えたことは間違いありませんが、それと同じくらい影響力のあるものがありますよね。
それはNHKの大河ドラマ。
1963年のスタート以来、源平合戦、戦国時代、江戸時代、幕末をテーマに視聴率はおおよそ20%を超え、一家団欒、老若男女で観ることも多いので、数字以上のものがあるのかもしれません。かくいう私も子供のころから日曜8時には家族そろってテレビの前に座っていたものです。
また、昨今は舞台となった土地が観光地化し、関連書籍も何冊の販売されるのですから、これだけでもひとつの大事業といえるくらいです。

そういった立場から大河ドラマは”歴史考証”について強くいわれることが多いのはいうまでもありません。
主人公も、現代を舞台にした『いのち』以外は実在の人物ですし、いわゆる”時代劇”ではなく、”歴史ドラマ”として国民から認識されているせいです。
もちろん”ドラマ”ですから脚色がないわけではありませんが、民放で放映される歴史ドラマとは一線を画してきたのは間違いありません。

しかし、ここ数年の大河(『江』から)は私から見ても、ちょっとおかしい。
時代劇に近づいているといっていいでしょう。
それなのに大河ドラマとしての格を守ろうとして、豪華なセットを作り、いい役者を使い、真面目に演技をさせるので、ちぐはぐな感じが否めません。私は視聴率が低迷しているのはそのせいではないかと思っています(平均15%ほど)。
どうせ作るならきちんと歴史ドラマにするか、かつて”新大型時代劇”として放映した『真田太平記』のように、”時代劇”として作るべきです。
”歴史ドラマと時代劇”、”歴史小説と時代小説”、そこには上も下もないはずです。
歴史から学ぶことももちろん大切ですが、歴史を読み、その背後にいたであろうひとたちの息吹を感じ、そこから想像の翼を広げてゆくことはとっても楽しいことですし、それが見識を豊かにすることに繋がります。

と、そんなことを考えていたのですが、今年2015年1月4日スタートのの大河ドラマ『花燃ゆ』を観て、正直、「NHKも開き直ったな」と思いました。
これはもう完全に時代劇でしょう。
井上真央さん演じる吉田松蔭の妹が幕末の英雄たちを見守り、導いてゆく、ばかりではなく、おそらく育ててもゆくのでしょう。ゲームや漫画に通じる雰囲気になるのかもしれません。
ですが、私は井上真央さんの『花より男子』を楽しく観ていたので、イケメン俳優たちを手玉に取る井上さんに大いに期待しています。
たまには時代考証なんて忘れちゃいましょう!

ただ、第1話は大沢たかおさんと伊勢谷雄介さんが老けすぎていて、ちょっとあれでした…。
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