ISIS、日本人を人質に

安倍晋三総理の中東歴訪、サッカーアジアカップのヨルダン戦が行われるということで、昨日1月20日は中東関連の明るいニュースが飛び交う1日になるかと思われましたが、イスラム過激派ISIS(イスラム国)がYOUTUBE上に日本人男性2人を人質にして身代金を要求する映像を流したことで、とてつもなく重苦しい1日となってしまいました。

ISISが要求する金額は2億ドル。
これは歴訪中のエジプトで17日に安倍総理がISIS対策としてイラクやレバノンへ支援を表明した額であり、実行犯はそれを取り下げて、自分たちにそれを支払えといってきたわけです。
この種の事件の身代金の相場は、他国のケースを見ていると1人1000万ドルほどなので、1億ドル×2というのはかなり法外です。
おそらく相手方は交渉するつもりなどほとんどなく、日本政府がISISへの対抗姿勢を明確にしたことへの報復なのでしょう。

人質にされている2名のうち、民間軍事会社を経営しているという湯川遥菜さんは昨年2014年8月、シリアでISISに拘束されたことが明らかになり、メディアでも大きく取り扱われたわけですが、その際、湯川さんの知人であり、中東専門のジャーナリストとして渡航を止めるようアドバイスしていたといってテレビの取材を度々受けていたのがもうひとりの人質、後藤健二さんでした。
報道によると後藤さんは「イスラム国に拘束された湯川さんを救出に行く。ただ、危険だからシリアには入国しない」(NHKニュース)といい残して10月下旬に日本を旅立ったものの、やはりシリアに入ったらしく、そこでISISに拘束されてしまったようです。湯川さんを止められなかったことへの自責の念があったのかもしれません。
私もテレビに出ていた後藤さんが、軽々に紛争地帯に行くべきではないと訴えていたのを憶えていたので、人質にされている映像には本当にびっくりしました。

報道によれば、後藤さんはかなり優秀なフリージャーナリストだそうで、我々が得ている中東関連の情報もかなりの部分を担ってくれていたのかもしれません。
いまの日本では、”紛争地帯に足を踏み入れることは自己責任”という論調が強いですし、私もそういう考えですけど、その地域がどういう状況なのか、本当に危険なのか、それを我々に伝えてくれるのが後藤さんのようなジャーナリストであることも忘れてはならないと思います。

いまは奇跡を祈るのみです。
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