2015全日本中学生フィギュア女子FS

全日本選手権を観に行けなかった私と相方にとって、今季生観戦できる唯一の公式戦が2015全中フィギュア。
そのFSが行われた昨日2月3日は毎年楽しみにしている善光寺節分会と重なってしまっていましたけど、もちろん選んだのはビッグハットの方です!(節分会のゲストは松平健さんだったのでかなり後ろ髪を引かれました。)

3日は平日(火曜日)ということで、相方ともども所要をこなし、ビッグハットに到着したのは午後1時過ぎ。
すでに男子FSは終了し、女子も第2グループの途中でした(全3G)。
スコアボードを確認すると、この時点でのトップは青木祐奈さんのトータル163.21。
青木さんはSPでは49.15と出遅れて、FSでここまで挽回したのは実にお見事。きっと素晴らしい内容だったのでしょう。
相方は青木さんに注目していたのでかなり悔しがっていました。

ちなみに会場は例年以上のお客さんの入り。
メインはもう満席だったので、サイドからバックの方に回ったのですが、そこは市内の中学校の貸切スペースになっていて(午後2時頃から埋まりました)、一般客は座れない状態。立ち見のお客さんも多かったので我々もそうしました。
この盛り上がりの原因はおそらく最終グループの樋口新葉さんでしょう。昨年末の全日本3位に輝いた彼女はまさに担う新星。土曜日に行われたSP首位の結果も地元テレビで珍しく映像付きで流れていましたしね。
もちろん私も樋口さんを生で観るのを楽しみにしていました!

その最終Gですが、1番手の鈴木沙弥さんから素晴らしい内容。
ルッツ2本を含む7本の3回転を入れたプログラムをしっかりとまとめ、演技の部分にも心を配っているのがわかりました。
6分間練習では線の細い体つきでジャンプも軸が弱い感じだったのですが、本番では体幹がびしっと決まったいいジャンプを跳ぶのですからメンタルも強そう。
トータルスコアは149.44(SP52.09)。
(※映像やプロトコル抜きに記憶を頼りに書いているので間違いがあるかもしれません。ご容赦を。)

次の岩本こころさんはひとりだけ背が高く、高校生か大学生に見えるくらい。
でも、これだとジャンプは難しいかなあ、と思っていたら3Lz+3Tを力強く決めてのスタート。そこからも予定のジャンプはほぼ着氷するのですからまさに脱帽です。
ただ、スピンやステップでは大柄な体格が邪魔になっている感じだったので、今後はそこが課題なのでしょうけど、体格の良さというのは素晴らしい個性なので、それを今後は生かして欲しいですね。
トータルスコア150.06(SP51.81)。

全日本で活躍した中学生といえば坂本花織さんもそう。あのときは6位でしたけど、私個人の意見とすればもうちょっと順位が上でよかったと思うくらい。
そういう実績があるせいか、坂本さんはそこまでの選手とはちょっと違う堂々とした感じで滑り出すと、3F+3T、2A+3T+2Tと連続成功、3Loでは詰まっちゃいましたけど、後半も3回転ジャンプを2本降りた後のコンボの助走で躓いてバランスを崩すも3F+2Tは無事着氷。ジャンプには絶対の自信を持っているのがわかります。
ただ、スピンやステップ、演技の部分ではまだちょっと雑な部分が見え隠れ。そこが整ってきたらもうひとつレベルが上がるでしょうね、楽しみです。
この日はちょっと調子が悪そうでしたけど、粘り強くまとめたところなどは根性が据わっている、という印象でした。
トータル167.10(SP58.01)。この時点で暫定トップ。さすがですね。

6分間練習から小柄な体で小気味よくジャンプを跳んでいた三原舞依さんは、本番でも3F+3Tを決めていいスタートを切ると、そこから予定のジャンプを全て降りるという抜群の内容。5種類の3回転を跳ぶのですから本当に技術も高い。
最後のコンビネーションスピンでバランスを崩してしまったのはもったいなかったものの、その程度ではこの日の演技の輝きは少しも曇らなかったいっていいと思います。氷に吸い付くようなスケーティングもお見事でした。
最初から最後まで集中力がまったく切れず、観客をぐいぐい惹きつけ、会場も素晴らしい雰囲気。私も思わずスタンディングオベーション(立ち見ながら)してしまいましたけど、立ち上がっているひとが本当に多かったです。
トータル165.08(SP58.01)。残念ながr暫定2位。
ジャンプの回転不足でもあったんでしょうか、よくわかりません…。

こうしていい演技が続くなか登場したのは優勝候補本命の樋口新葉さん。
会場も固唾をのむ、という雰囲気。やはり注目されていますね。
SPでのリードは4点ほどありましたし、まずまずまとめた演技をすれば優勝はほぼ間違いありませんが、日本女子のエースを目指すなら、ここでその器を示して欲しい!
そんな観客の思いが重圧となったのか、最初の3Lzの着氷が乱れてコンボにならないミス、次の3Loも慎重になり過ぎたのか詰まった感じ。
それでも3Sをびしっと決め、スピンを挟んでのステップシークエンスでは他選手とは隔絶した動き。身のこなしとエッジワークの正確性、音楽との同調性、どれも惚れ惚れしました。
樋口さんは勢いのあるジャンプが目立つ選手ですが、演技の出だしから曲にずばっと入れますし、スケーティングも綺麗なので、演技全体が本当に明確です(パトリック・チャンを思い出します)。私もここ何年か全中を観てきましたけど、”破格の才能”といっていいでしょう。
後半は2A+3Tをものの見事に決め、レイバックスピンでミスをするも、3Lzにコンボをつけてリカバリーする冷静さも見せて、期待に違わぬ実力を見せてくれました。
トータルは174.18(SP62.12)。ジュニアでこの点数はなかなか出ません。
ただ、3分30秒の演技のなかで集中力にばらつきがあるのが少し気になります。そうなると演技全体の印象も落ちますし、いわゆるポカも増えてしまいます。世界と戦う上ではそういう隙を見せてはなりません。
もっとも、この日も演技を終えると本当に悔しそうな顔をしていた樋口さんですから、その負けん気があればどんな課題も克服してゆくと思います。
本当にワクワクする選手です!

最終滑走の森下美咲さんもその重圧に負けずにまとまった内容で、レベルの高い試合を気持ちよく締めくくってくれました。
トータルは141.08(SP49.75)。
この結果、優勝は樋口さん、2位は坂本さん、3位は三原さん。
これはそのままSPの順位ですから、3人が2日間を集中力高く滑り切った結果だと思います。本当に素晴らしいです。
そして途中からの観戦となったものの、この大会自体のレベルの高さには本当に驚かされました。
3回転ジャンプの種類が多いのはもちろん、ルッツやフリップからのセカンドトリプルを多くの選手が当たり前のように跳びますし、表現面でもしっかり滑り込んでいるのがよくわかります。
2006年のトリノ五輪から始まった日本のフィギュアブームがようやく実を結んできたのでしょうね。
彼女たちが今後も迷いなく競技に打ち込めるよう、日本フィギュア界のひとたちはあらゆる面でサポートしていって欲しいものです。ジュニアの選手たちはひとりひとりが宝物です。

もちろん私もフィギュアファンのひとりとして陰ながら見守ってゆくつもりでいます。
選手のみなさん、素晴らしい時間をありがとう!
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