アギーレ後任、日本も世界なんです

「日本も世界なんですよ」。

これは日本代表が初めてW杯に出たとき、アナウンサーから「日本は世界に勝てますか?」と質問されたカズ(三浦和良)が発した言葉です。
カズといえば数々の名言を残していることで知られていますが、私はこの言葉が一番好きです。
15歳で単身ブラジルに渡り、苦難の果てにプロサッカー選手となった男にとって、サッカーとは国境のないスポーツということなのでしょう。
色んなものがグローバル化した現在、このカズの姿勢というのはサッカーだけではなく、あらゆる局面で日本人が意識すべきものだと私は思います。

なぜ今回、私がこのカズの言葉を思い出したかといいますと、2月3日にハビエル・アギーレ監督が解任されてから、メディアを通して日本人監督待望論を唱えるひとがちらほら見られるからです。
なぜ、わざわざ国籍を限定するのでしょう?
そんなものより大切なのは、実績や手腕、それとやる気ではないでしょうか。
日本代表がこれからも進歩し続けることを考えれば、次の監督はそれまでの監督と同程度以上のレベルのひとでなくてはなりません。

アギーレ監督でいいますと、母国メキシコ代表を率いてW杯ベスト16が2回、日本代表を率いる前のシーズンは世界のトップリーグのひとつであるリーガ・エスパニョーラのチームを指揮。
前のザッケローニ監督は代表監督経験はなかったものの、同じく世界のトップリーグであるセリエAでの優勝経験があり、
日本に来る前のシーズンはセリエAで指揮を執っていました。
ようするに世界のトップレベルのサッカーを肌で知っていて、それを日本代表に注入できるような監督でなければならない、これは譲れないラインです。そこで妥協していたら代表の進歩はありません。
日本人監督待望論を唱えるひとは「日本人ならばJリーグに詳しく、日本人選手ともコミュニケーションをとりやすい」と口を揃えますが、それを最優先にしていて日本代表は強くなるでしょうか、私にはそうは思えません。

もちろん、私だって日本人監督を全否定したいわけではないんです。
たとえば世界のトップリーグとはいえばJリーグの監督ならば、そこで飛びぬけた結果を残し、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)でも卓越した手腕を見せていれば文句はありません。
しかしそんな日本人監督は存在するのでしょうか?
サンフレッチェ広島でリーグ2連覇した森保一監督や昨年優勝のガンバ大阪の長谷川健太監督の名を挙げるひとがいるかもしれませんが、サンフレッチェにしろガンバにしろ”飛びぬけて”はいませんでしたし、サンフレッチェはACLではあっけなく敗退、ガンバは前年J2なので1年で評価するのは難しいと思います(※昨年のガンバのJ1制覇は首位を走っていた浦和レッズの大失速が主要因。森保監督は前任のペトロヴィッチ監督のサッカーを継承していたので、優勝も彼の手柄かどうか微妙)。
私が強いて名前を挙げるとすれば西野朗監督です。
ただ、それも残念ながらちょっと前の話。
西野監督はガンバ大阪を率いて、2005年はJ1優勝、2006年はリーグ3位、2007年はリーグ3位とナビスコカップ優勝、2008年は天皇杯とACLを制覇、2009年はリーグ3位と天皇杯優勝。
やっているサッカーへの評価は色々でしょうけど、結果は素晴らしいの一言です。
こういうレベルまできて始めて日本人監督云々といえるのではないでしょうか。
日本人だからといって手腕や実績がないがしろにされるのであれば、「日本は世界にはなれません」!

アギーレ監督は八百長問題を抱えてはいましたが、アジアカップでその手腕は確かなものがありましたし、日本のサッカーファンは未来に希望を見たはずです。それはアギーレ監督が世界のトップレベルの監督だったからです。
我々はもう後戻りはできないんです!
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