ソリュブルコーヒーに一言

みなさんご存知かそうでないかわかりませんが、昨年(2014年)から流されているネスカフェのテレビCMで、名の通った一流の料理人たちが「うちの店でも出している」と、”インスタントコーヒー”を誇らしげに飲んでいますよね。
あれを最初に見たとき、私と相方は、「なんでお高いレストランや料亭に行ってインスタントを飲まなきゃいけないんだ!」と、そんなお店に行く予定もないのに憤ったわけですが、あれって本当にお店で出しているんでしょうかねえ。
お客さんが離れていっちゃうと思うんですけど…。
確かに最近のインスタントコーヒーは美味しくなったとよく聞きます。これはコーヒー液を凍結乾燥させるフリーズドライ方式が進歩し、味や香りを維持できるようになったためでしょう。
ただ、我が家では豆を挽いて淹れる毎日ですから、その進歩はわからないわけです。

それが最近のことなんですけど、知人からネスカフェのゴールドブレンドをもらったんです。
知人のお宅ではカフェインがダメなのに間違って買ってしまって(常はカフェインレスをご購入)、処分に迷ったというので、我が家でもインスタントはあまり飲みませんが、飲めない、というわけではないですし、コーヒー牛乳にするにもお手軽すしね。

そんなわけで、期せずして久方ぶりにインスタントを飲むことになったのですが、正直、びっくりしました。
味も香りも本当に品質が高い。
そして何よりも、余計な酸味や、えぐみみたいなものがなく、本当にすっきりしているんです。
もちろん、挽きたてのコーヒーには及びませんが、「一杯十数円」みたいなレギュラーよりも下手をしたら美味しいんじゃないでしょうか。ブラックでも十分に堪能できました。

その秘密といってはなんですが、ゴールドブレンドのラベルに〈レギュラーソリュブルコーヒー〉って書いてあるんです。
CMでも確かインスタントコーヒーではなく、そう呼んでいましたよね。
これは言葉を変えて美味しそうに見せかけているというわけではなく、製法そのものが少し違っていて、従来のコーヒー液を乾燥させたインスタントに微粉砕したコーヒー豆を混ぜているというんです。
ちなみに、〈ソリュブル〉とは〈溶かす〉という意味だそうです。
ネスカフェがこれをインスタントとはいわずに、新ジャンルだと主張しているのも頷ける味わいでした。

インスタントコーヒーは日本人化学者が発明したことでもよく知られていますし、1960年代に始まった日本の第一次コーヒーブームもこれに支えられていた部分が大きかったと思われます。
その頃は喫茶店ではレギュラー、家庭ではインスタント、という棲み分けができていたのか、消費割合も2対1ほどでした。
ところが、その割合は徐々に変化し、いま(2000年代)では3対1ほどになってしまっているんです。
それだけ家庭でのレギュラーが定着しているということでしょうね。
逆にインスタントは市場が縮小して、絶滅危惧種なんていわれかたもしているんです。

しかし、〈ソリュブルコーヒー〉はその流れを止めるだけのポテンシャルがある、私はそう思っています。
よく考えてみてください、60年代にコーヒー味を知った方々はいま、”高齢者”になっているんです。
その高齢者が毎日レギュラーを淹れる、なんて面倒くさいことをするでしょうか。
私の知っている高齢者はやっぱりインスタント、”すぐさま”ですよ。
だからこそいいたいのが〈ソリュブル〉という呼び方の撤廃です。
これだとインスタントかどうかわかりにくすぎます。
”美味いインスタント”でいいじゃないですか!

それと、やっぱりレストランではレギュラーでお願いします。
棲み分けも大事ですよ!
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