北陸新幹線、通過駅ではなく目的駅に

沿線のひとびとにとっては数十年来の悲願という北陸新幹線が、ついにこの2015年3月14日、長野駅~金沢が開業したということで、メディアでは北陸の話題が大いに席巻していますよね。石川県や富山県は首都圏から遠く、これまでスポットライトを浴びてきませんでしたけど、自然や歴史、そして豊かな食文化がありから、その魅力が認知されてゆけば、今後は日本有数の観光地になる可能性を秘めていると思います。

そんな北陸新幹線ですが、私の住む長野市は、いままでは〈長野新幹線〉の終着駅だったわけですけど、これからは通過駅となるということで、いかに首都圏からのお客さんを足止めさせるか、また北陸からいかにお客さんを呼ぶか、というテーマで行政や商工会などが躍起になっています。今年は善光寺の御開帳もありますしね。

その”足止め”でいえば、北陸新幹線では東京~金沢を3時間27分で結ぶ速達タイプの〈かがやき〉が注目を集めていて、これは東京・大宮・長野・富山・金沢にしか停車しないので、それ以外の駅は”通過駅”にならないようにと様々な努力を重ねているようですが、その町自体に魅力があれば、そこが”目的駅”になるわけですから、何も恐れる必要はないと
私は思っています。
たとえば長野県でいえば、飯山市は長野市の北に位置するため、北陸新幹線になっての新幹線駅開業ですが、スキーで有名な斑尾高原(ジャンプの竹内拓は飯山出身)やトレッキングで全国的に有名な黒岩山、菜の花が美しい北竜湖といった自然には特筆すべきものがありますし、狭い市内に21もの寺社が点在する町並みは寺巡りを好む中高年の方にも人気です。『阿弥陀堂だより』という映画の舞台にもなりました。
中高年のお客さんといえば、高橋まゆみ人形館は常に大盛況。昭和を思い出すんでしょうねえ。
また、飯山市が位置する北信は県内屈指の農業・畜産地帯なので、なにを食べてもうまい!
この北信は、フランス南部のように”食”でひとを呼べる地域だと私は確信しています。

そして、これは長野県ではなく新潟県ですが、糸魚川市は今回の北陸新幹線開業のダークホース的存在だと思っています。
いまは全国的に知られているものは〈親不知〉くらいといっていいかもしれませんが、みなさん、学校の歴史の授業で、古代では”ヒスイ”が装飾品として珍重されていた、と習いましたよね。テストではその産出地が問題になっていたかと思うんですけど、それこそが糸魚川市なんです!
しかもこのヒスイの産地というのは世界的にも数が少なく、”硬玉”と呼ばれる種類のものでいえば、アジアでは糸魚川周辺だけなんです。
小滝川ヒスイ峡や橋立ヒスイ峡は、渓谷としての景色が素晴らしいというだけではなく、激しい川の流れに巨大なヒスイの原石がさらされる姿などはここでしか見られないといっていいでしょう。
河原も大小の原石で埋め尽くされ、そのヒスイのひとつひとつから何かパワーのようなものが出ているのか、ここを訪れると元気が出てきます。
古代の日本や中国ではヒスイには不老不死の力があると考えられていたそうですが、それも頷けるというものです。
フォッサマグナも含めて世界ジオパークにも認定されちゃっています!

また、この糸魚川は新幹線駅が”日本海に一番近い”ことを売りにしているように、日本海の幸も豊富です。
アンコウや南蛮エビはもちろん、実はズワイガニの日本一の直売所があるのはここですし、富山県の名物として語られるタラ汁は糸井川の名物でもあるんです(富山県と隣接)。新潟県と富山県の”いいとこどり”といってもいいかもしれません。
それに加えてB級グルメの糸井川ブラック焼きそば(イカ墨)やヒスイラーメン(ホウレンソウを練りこんだ麺)は子供に喜ばれるのは請け合いですし、大人には地酒の〈奴奈姫〉があるのですから隙がない。

これはもう〈かがやき〉ではなく、各駅停車の〈はくたか〉がいいんじゃないでしょうか。
通過するなんて本当にもったいない!
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