大阪桐蔭裏金問題に対する危惧

「大阪桐蔭中学・高校が、教材費などの名目で保護者から徴収した余剰金を裏金としてプールし、それを不正流用していた。」

これは春の甲子園大会に桐蔭高校が出場しているのを狙ったかのように一昨日3月24日(2015年)に読売新聞が報じたスクープですが、25日になって桐蔭の第三者委員会が発表した調査結果によると、なんと裏金作りは学校の実権を
握る教育相談役(前校長)を中心とした組織的なもので、20年以上に渡って、額は少なくても5億円以上にも上るというのです。
不正に関わった学校職員は、その使い道について、優秀な学生を獲得するための「塾関係者への接待」と説明しているものの、第三者委員会の調べによって、教育相談役とその親族らが私的に使っていたことが明らかとなり、今後は業務上横領容疑での刑事告訴を検討しているそうです。
管轄する大阪府からも、「相当悪質」ということで、今年度の私学補助金を25年度の約5億円から大幅に減額するとの発表がありました。”税金の流用”ともいえますからゼロにしたっていいくらいですよねえ。

また、優秀な学生を獲得するための”接待”といえば、学力だけではなく、運動能力もその対象になると考えるのが普通ですから、日刊ゲンダイが桐蔭野球部監督にも直撃取材を慣行しているのですが、監督は「私の方からは何も答えられません」と知らぬ存ぜぬを貫いています。
野球部が関係していたかどうかは、まだ警察の捜査も始まっていませんし、何も断定することはできませんが、甲子園常連校による後ろ暗い接待といえば、私はどうしても1985年に明らかになった高知県のM高校による〈少女売春斡旋事件〉を思い出してしまいます(※古い事件なので高校名を伏せさせていただきます。調べればすぐにわかりますが…。)

その事件では校長代理も務めていた野球部部長が、選手を強豪大学野球部に進学させるために、大学監督に暴力団とのコネを使って少女をあてがおうとして逮捕されたというのですから、なんともショッキングでした。
この事件を報じた週刊誌には、某強豪野球部監督の話として、「食事やちょいと飲むくらいのもてなしは日常ですからね。」というアマチュア球界の慣習も語られていてましたけど、”それ以上”がないとは思えませんし、接待の相手だってプロ野球や社会人野球が含まれていたと考えるのが普通です。
そして、また、野球に興味があるひとならば、これを昔話とは決して思わないでしょう。
2004年に起こった〈栄養費問題〉、あれはプロ野球球団から有力選手たちへの過剰な”接待”でした。

日本の野球界がなぜ、このような不正を繰り返すのか。
私はその原因が”マスコミ”にあると思っています。
プロ野球では新聞社が親会社をしているチームが2つ、読売新聞と中日新聞ですね、それにフジテレビが株式を持っている球団もあります。
そしてプロ野球より人気がある高校野球では、春の甲子園大会を毎日新聞が主催し、夏は朝日新聞が主催している。
これでは野球界になにか問題が起きたとき、それが徹底的に追及されることなんてあろうはずもありません。
日本では新聞とテレビがクロスオーナーシップの状態にあるのでなおさらです。
ジャイアンツの原辰徳監督が暴力団に1億円もの利益供与していた問題なんて、他のスポーツならば徹底的にマスコミが報じて、すぐに解雇になっているはずです。オーナーの指示で八百長をしていたとされるアギーレ監督よりも悪質だと思いますぜ。
今回の大阪桐蔭の事件でもいまのところ大手マスコミで野球と絡めた報道はありません。

もちろん”決めつけ”をしてはいけないのは私だってわかっています。
しかし、事件のなかで野球部の話が出てきても、それを大手マスコミが”報じない”のではないかという危惧が消えないのです。
野球に関する報道を正すことは、マスコミ全体を正すことだと私は思っています。
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