2015世界フィギュア・女子SP(前) 目指せ3枠!

2015世界フギュア女子シングルは、誰が勝っても新女王が生まれるというまさに新時代の幕が開く大会。
そしてその座を激しく争うと予想されるのはエレーナ・ラジオノワとエリザベータ・トゥクタミシェワのロシアの2選手。
今季は4度あった直接対決で2勝2敗という接戦を演じている彼女たちですから、この大会もひとつのミスが命取りになる、そんな激しい戦いが、この上海で待っているものと思われます。
また、表彰台争いでいえば、悲願の初メダルを目指すベテランのアシュリー・ワグナー、ソチ五輪4位のグレイシー・ゴールド、昨季の世界フィギュアで不可解な4位に終わったアンナ・ポゴリラヤ、そこに日本の3人娘がいかに絡んでゆくか、それを楽しみたいところ。
もちろん日本女子が2003年大会以降守り続けてきた”3枠”確保も至上命題。
そこにこだわりつつもさらに上を目指せ!

3枠の条件は2選手の合計順位が”13位以内”。
簡単にいえば6位・7位ということになりますが、グランプリシリーズのランキングでいうと、日本女子は7位に本郷理華さん、8位に宮原知子さん、9位に村上佳菜子さん、という微妙な位置なので、上をひとつ食うこと、そして下を蹴落とすことが肝要です。
その下から襲い掛かってくる国でいえば、若きツートップを要するカナダがそのひとつですけど、カナダ女王のガブリエル・デールマンはジャンプで2ヶ所ミスをしてまさかの48.13(TES24.91・PCS23.22)。
アレイン・チャートランドは3Lz+3Tが詰まった感じになった以外はノーミス、初出場だというのに伸び伸びとした滑りを見せ、60.24(33.73・26.51)を出したのは立派。ステップシークエンスでの体がよく動いていましたし、PCSはもっと評価されてもいいかも。

そうして始まった第5グループ(全6G)の一番手は、階段に靴を忘れるのではなく、自らそれを駆け上がるシンデレラガール、本郷理華。
彼女はこれが初の世界選手権ですけど、今季は初優勝のGSロシア大会でも、女王の可能性のあった全日本でも、これまた初出場の四大陸でも、微動だにしないメンタルで力強い演技を見せてくれているので、私は少しも心配していませんでした。いい意味でしれっとした雰囲気、柳のような風情を持っています。
体も綺麗に絞れ、肌もぴかぴか輝いている本郷さん、冒頭の3T+3Tを豪快に決めると、演技性のある繋ぎからの3Fも成功、生真面目さが伝わるスピン、後半の2Aを思い切りよく跳んで、見せ場のステップシークエンスでは『海賊』ばかりか観客をも虜にし、大きな手拍子が巻き起こると、表情もより生き生きとし出して、本人も満足のガッツポーズフィニッシュ!ぐっときました!
演技も要素もどんどん質が高くなって、魅せるスケーターになってきましたよねえ。課題の姿勢も気にならなくなってきましたし、すごい進歩。
そしてまたこの安定感、初の世界フィギュアでこれなんですから、ほんとに頼りになります!
そしてなんと今シーズンのSPはすべてノーミス。褒める言葉が見つかりませんね。
スコアは62.17(34.69・27,48)でパーソナルベスト!

日本勢を突き上げる有力選手のひとり、ポリーナ・エドモンズ(アメリカ)は先の四大陸女王、怖い存在です。
やや軸を乱したながらも上手く着氷した3Lz+3Tと高速レイバックスピンで身体能力の高さを見せつけ、3F(ロングエッジ気味)も切れ味鋭く、後半もチャキチャキよく動いて、スピード感のある演技、ずっと繋ぎみたいなプログラム、最後のステップもスタミナは衰えませんでした。まさに大器ですね。
ただ、この日は緊張していたのか、ジャンプのバランスがいまひとつで、演技全体もやや焦っていたかのように見えました。
”四大陸女王”の看板がプレッシャーになったのかも。
スコアは61.71(33.94・27.77)。フリップに”!”が付いていたのであまりスコアは伸びませんでした。

地元中国の大歓声に包まれて登場した李子君は18歳とは思えぬ愛くるしさ。人気の秘訣はそのルックスにもあるのでしょう。
そんな観客の期待に応えたい李子君ですが、冒頭の3F+3Tが回転不足気味の着氷になって、ちょっと嫌な感じ。
しかし、それを気にせず、柔軟性の高いスピン、鮮やかな3Loで流れを作ると、綺麗なスパイラルで繋いだ後半の2Aも成功、調子のようさそうなステップはいつもにないスピード感、最期は観客の期待に応える片手ビールマンで大きな笑顔!
ちょっとしたミスはありましたけど、本当にいい内容でした、なによりも気合が素晴らしかった。ホームを味方にしましたね!
スコアは61.83(33.60・28.23)。

今回は全日本5位でのぎりぎりの出場となった村上佳菜子さんですが、若手2人の重圧を軽減させるためにもここで姉貴分がひと踏ん張りしなくてはなりません。
まずはスピードにのった3T+3T!課題の3Fはやや慎重になるもまずまず、体もよく絞れていて動きも軽快、スピンも安定していましたし、そしてなによりも指先・足先まで神経が行き届いている演技は本当に綺麗、ここまでの選手とは比べものにならないくらい洗練されています。
後半も大きな2Aを着氷、切れてるステップ、『オペラ座の怪人』の舞台を見ているかのような感情的な演技、音楽表現も際立っていて、全体的にすごくよかった。ゾーンに入った村上さんらしい演技でした。
シニアデビューの頃からの課題だったら乱暴さみたいなものを年々そぎ落とし、表現者として進化し続けてきた彼女は、もう立派な日本女子のリーダーです。
スコアは65.48(35.31・30.17)。
これで3枠取りに大きく前進した!救世主の名は村上佳菜子!
(興奮の最終グループに続きます。)
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