日本のスポーツマンシップ

昨年(2014年)9月のアジア競技大会開催中の韓国・インチョンのプールで、取材記者のカメラを盗んだとして略式手続きでの罰金刑を受けた競泳の冨田尚弥選手が、帰国後一転して無罪を主張し始めた一件ですが、冨田選手側は正式な裁判での決着を望み、今年2月からその公判が始まっていました。

報じられている事件のあらましを簡単にいうと、取材記者からカメラがなくなったとの訴えを受けた韓国の警察が、会場のカメラ映像などから冨田選手を割出し、事情聴取。
冨田選手本人が窃盗したことを認めた上に、宿泊していた部屋の冨田選手のバッグからカメラが見つかり、警察に同行した日本選手団関係者(JOCスタッフ)が監視カメラに映っていた映像を「冨田選手だ」と確認もしたことから、スムースに処罰が下ったとのことでした。

ところが日本に帰ってきた冨田選手は、「カメラは盗んでいない。プールサイドで迷彩服を着たアジア系の男に無理やり手提げ鞄に入れられ、それを部屋に持ち帰っただけ。警察では、素直に認めれば罪が軽くなる、すぐに日本に帰れるといわれたので、自分がやったといってしまった」、などと主張。
公判での冨田選手は、「その迷彩服の男が映っているはずだから監視カメラの映像を公開して欲しい」と訴えていました。
そして昨日4月9日の公判で、ついにその映像が解禁。
映像は裁判所内だけで流されたのでメディアはそれを報じることができませんでしたが、映像は不鮮明で、裁判官は「冨田選手本人かどうかは確認できない」とするも、冨田選手がいう迷彩服の第三者は映っていなかったとのことでした。

この窃盗の瞬間の映像ですが、おそらく2月にフジテレビが”スクープ映像”として報じたそれと同じものでしょう(ネットで
すぐに見ることができます)。
私もそれを見ましたけど、プールサイドのベンチに腰をかけた競泳選手らしき男が、なにやらごそごそと動き、黒い物体を
バッグに詰めて持ち去るとことが映し出されていました。冨田選手かどうかは判然としないものの、着ているのが日本チームのウェアに見えなくもないので、韓国警察は他の場所(廊下など)の監視カメラに映った冨田選手映像の時刻と照らし合わせたり、聞き込みなどをしたりして、犯人を冨田選手だと推定したのだと思われます。
そして事情聴取したら、本人が認め、カメラも本人のバッグから出てきたのですから、断定したって不思議はありません。

冨田選手の弁護士は、9日の公判の後、「映像は冨田選手ではない」と主張しているようですが、そもそもこの映像を確認した目的は、”迷彩服の男の有無”でしたよね。
もっといえば、映像が”証拠”にならなくても、冨田選手のバッグからカメラが見つかった事実は変わらないわけです。
そして本人は当初、自分の犯行だと素直に認め、罰金も支払っているわけです。
もし、冨田選手が犯人でないとしても、これは往生際が悪い、としかいいようがありません。
スポーツ選手ならば、潔さも大切です。
無罪を主張したかったら、最初からそうすればよかっただけです。
私はひとりの日本人として、本当に情けない思いがしています。

情けないといえば、今日10日、「埼玉県の高校のサッカー部の生徒20人余りが、先月、親善試合で訪れていた韓国で雑貨店から財布など70点余りを万引きしたとして、韓国の警察に検挙されていた」(NHKニュース)という報道がありました。
これはもう最低です、最高に恥ずかしいです。
日本のスポーツの現場はいったどういう教育を行っているのでしょう。
ルールやマナーの順守というのがなかったらスポーツは成り立ちません。
それは法を守るのも同じことです。
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