大河ドラマ、低視聴率の責任は

今日4月20日、NHK放送センターで行われた大河ドラマ『花燃ゆ』第18回の試写の後、同ドラマに主演する井上真央さんと夫婦約を演じる東出昌大さん、それと土屋勝裕チーフプロデューサーによる会見が行われたそうですが、そこでもやはり10%を超えるのがやっとという”低視聴率”が話題となったようです。まあ確かに2012年に『平清盛』が記録した平均12%というワースト記録に迫ろうかという勢いですからね…。

私はというと、『花燃ゆ』はこれまでほぼ欠かさず観ていますけど、かといって「どうしても」という感じでもありません。
つまらないわけでもなければ、面白いというわけでもない、なんとも微妙な気分で眺めています。
2015年の大河が『花燃ゆ』に決まり、”吉田松蔭の妹”という史実になんの足跡も残していない人物が主人公だと聞いた際、私は「かなりフィクションを織り交ぜてくるのだろう」と予想したものです。
しかも、主役が井上真央さんで、周りをイケメンで固めるというアナウンスもありましたから、彼女の出世作『花より男子』のように主人公がイケメン志士を叱咤激励し、劇的かつ痛快にドラマが進行してゆくと思ったわけです。

ところが蓋を開けてみれば、主人公は傍観者に過ぎず、やっていることは握り飯をこしらえることくらい。松下村塾の塾生たちとの触れ合いもほとんどありません。
主人公は史実に何も書かれていないどころか、本人の手記や手紙のようなものもなく、同時代のひとが彼女について何か語った文章があるわけでもないという、”真っ白”な人物ですから(写真は残っています)、おそらくは実際にも塾生たちに影響を与えたりしたことはなかったのでしょう。
ですが、それをそのままやったらドラマになりません。
真っ白な人物なのですから、思い切って攻める脚本、これでもかと塾生たちに関わってゆき、ときには好意を寄せられたりするようなものでなければ、彼女を主人公にする意味はないといっていいでしょう。
史実に近いドラマが作りたいのであれば、吉田松陰か高杉晋作を主人公にすればよかったのです。
そして、失礼を承知でいわせてもらうと、塾生にイケメンが少ない!

井上さんは会見で、「いろんな原因があってのものだと思いますが、主演である以上、私の力不足としかいえないのかな」と語ったそうですが、低視聴率の責任の99%は企画と脚本にあるといっていいと思います。気に病む必要はまったくありません。
この『花燃ゆ』だけではなく、日本のドラマはコケる度に主役が叩かれますが、常に高視聴率を取る役者がいないことでもわかるように、問題は企画と脚本にあるわけです(※春クールではいま人気の堺雅人さんのドラマが13.9%という期待外れスタート)。
ところが、会見での土屋勝裕チーフプロデューサーは、「苦戦とはとらえていない。今後は見どころが増えてゆく。ますます
期待してもらっていい」などと、責任感の欠片もないことを述べているのですから心底呆れます。
どんなに失敗してもNHKでの自分の立場は不変だとの絶対の自信があるのでしょう。
そういえば『平清盛』を大コケさせた磯智明チーフプロデューサーは、いまでも普通にNHKで仕事をしていますもんね。
松山ケンイチさんなんて『平清盛』を契機に驚くほど勢いが衰えてしまったというのに…。

そんなわけで井上真央さんが松山ケンイチさんのようにならないことを祈りつつ、主演に頭を下げさせてプロデューサーが踏ん反り返っているドラマの行く末をいまから楽しみにしたいと思います。
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