2015春のドラマ

この2015年春のテレビドラマは各局それぞれ力の入った作品が多く、私も木村拓哉さんの『アイムホーム』、堺雅人さんの『Dr.倫太郎』、佐藤健さんの『天皇の料理番』は始まるのを楽しみにしていました。
それは内容だけではなく、”視聴率争い”という意味でも、おそらくこの3本が高いレベルで首位を争うであろうという期待もありましたしね。

ところが蓋を開けてみれば『アイムホーム』(4月16日スタート)は初回が16.7、第2回が14.0%、『Dr.倫太郎』(15日スタート)は初回が13.9%、第2回が13.2%、『天皇の料理番』(26日スタート)は初回15.1というもどかしいような立ち上がり。
正直いって私にはかなり意外でした。それぞれあと3%くらいプラスされた数字になると思っていました。

内容でいっても、『アイムホーム』は記憶を失った男が己の過去と2つの家庭の間で揺れ動く様子を木村さんが彼独特スタイルで演じている上に、ドラマの雰囲気も単なる心理ドラマに収まらず、木村さんのヒット作『HERO』に通じるエンターテイメント性もあって、興味深い作品に仕上がっていると思います。

『Dr.倫太郎』はいま大人気の堺さんが主演で、脇もしっかりした役者たちで囲んで、隙のない仕上がりなのは間違いありません。
ただ、私個人は期待外れという感想。
堺さん演じる精神科医が、どこかで見たような、ありがちなスーパー医師で、なんの意外性も感じられません。
せっかく堺さんを起用しているのですから、ちょっとダークな感じで、患者を操るとか、いっそのことライバル精神科医がそうであるように、患者の話を一切聞かず、科学的な見地から治療してゆく方が面白かったのではないでしょうか。
 
最後に『『天皇の料理番』ですが、録画したのをまだ観ていないので、なんともいえませんが、番組宣伝を見ている限りでも、丸刈りにした佐藤さんがペティナイフを巧みに扱う姿、そして巨大なオープンセットと、視聴者を惹きつける力はあったと思います。

しかし、初回からそれぞれ視聴率は芳しくなく、『アイムホーム』と『Dr.倫太郎』は2回目以降も下がってしまっているのですから不思議なものです。
ちなみに今クールのドラマの視聴率はこの3本がベスト3で、あとは平均2桁をどうにか超えているのが他に4本、残りの14本は1桁に落ち着いています。
しかも、それらの大多数が2回目以降に視聴率を落としているので、今後も先細りは確実で、終わってみれば、2桁を維持している作品は片手で足りるくらいになるのではないでしょうか。

昨今のテレビ視聴率はどの部門も総じて下落傾向な上に、ドラマは録画して観るひとも多いでしょうから(私もそうです)、今後も苦戦は続くでしょう。
それでも各局ともにドラマ制作を止めないのは、ドラマは放送後にDVD化したり、海外に売り込んだり、再放送したりというコンテンツとしての魅力があるからだといわれています。
その意味でいえば上記の3作品は最終的には黒字になるのでしょう。
しかし、真のヒット作というのは、放送期間中に話題となり、視聴者を惹きつけるものです。
制作側はその本筋から逃げてはいけませんし、3作品ともに逃げてはいないと私は思っています。
ただ、他の多くの作品はどうなのか。
とっても疑問です。
粗製乱造せずに、1本1本、力強い作品を作ってゆかねば、かつて隆盛を極めた日本映画のようになってしまいますぜ。
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード