野球の観客層と野球場

「県高校野球連盟は本年度、春秋の県大会と夏の宮城大会、県内開催の東北地区大会の入場料を改定した。これまで無料だった65歳以上が200円になる。」(2015年5月11日 河北新報)

私の住む長野県では中学生以下無料・高校生100円・一般500円となっていますが、全国的にも一般500円~700円、学生は割引というのが通例で、県によっては高齢者は割引か無料というケースもあるようです。
けっこうしますよね、高校野球の入場料って。これが都道府県高校野球連盟に収入の大半だそうですし。

ただ、上記の河北新報の記事によると、宮城県では2004年から65歳以上を無料にしたものの、14年でいうと4万人の有料入場者に対して、65歳以上の無料入場者が8万人という割合で、経費が収入を上回り、積立金を取り崩している状態だったそうなんです。これじゃあ値上げも仕方ありません。

それにしても入場者の3分の2が65歳以上というのは驚きです。
今回、宮城県ではそこからの料金徴収によって黒字化を図ろうとしているわけですが、裏を返せば65歳以上の観客がいなかったら運営がかなり苦しくなるということです。
野球はファンの高齢化がよくいわれますし、プロ野球や高校野球のスタンドの様子をテレビで観ていても、お年を召した方が多いなあ、という印象でしたけど、実際にこういう数字を見ると、寒々としたものを感じてしまいます…。
日本の人口構造や、野球人気の陰りを見れば、高齢ファンがいつまでも存在するわけではありませんし、今後はよりコンパクトな大会運営が望まれることになるでしょう。
大会にかかる経費は、役員や審判員の報酬、ボールなどの道具類、そして会場使用料といったところでしょうけど、抑えられるとしたら会場使用料だと思います。
そうなると、県や市に割り引いてもらわねばなりませんが、県や市だって多額の税金で建てた球場ですから困っちゃいますよね。

人口210万人の長野県に野球場が30もあるように、日本全国には数えきれないほどの野球場が存在します。
そこにプロ野球が12球団、独立リーグが19チームしかないのですから、何のために野球場があるのかといえば、それは高校野球のために他ならなりません。
テレビ視聴率や観客動員を見ても、プロ以上に人気なのが高校野球なのですから。
その高校野球の地方大会にお客さんが来ないとなれば、野球場の造りをよりコンパクトにし、数を減らす必要がでてくるのは必然です。

野球場というのは、中央に小高いマウンドがあること、形状が他の競技場と異なること(トラックもありません)、観客席も内外野で配置が違うこと、などから野球以外の競技ではとても使いにくい構造になってしまっています。
これほど特殊な競技場は他にないといっても過言ではありません。テニス場もそうでしょうけど、あちらはもっと狭いです。
つまり、野球が衰退すれば、無用の長物、持ち腐れになってしまうわけです。
かつて野球が五輪種目だったころ、野球が根付いていない国では五輪後に野球場を取り壊していました。

今後、野球場をどう維持管理してゆくのか、これはもう全国的な課題です。
私は専用野球場は減らし、陸上競技場でも簡易マウンドや簡易フェンスを儲けて試合ができるよう工夫すべきだと思います。
いつまでも特異な競技でいたら、本当に衰退しちゃいますぜ!
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