パン議連から給食を考える

中曽根弘文参院議員や石破茂地方創生担当大臣ら80名の国会議員によって〈パン産業振興議員連盟〉なるものが5月11日に発足し、”パン給食”の回数を増やす活動をしてゆくという報道がありましたけど、私にはその意図がよくわかりません。
全国的に見ると、週5回の給食のうちおおよそ3~4回が”米給食”で、あとがパンや麺になるそうですが、パンを増やすということになると、当然お米を食べる機会を減らすことになります。

よく知られているように、学校給食というのは1947年に”アメリカ”の支援によって始まったものですから、長らくアメリカ産麦を使ったパン、アメリカで余った脱脂粉乳が提供されていました。
もちろん、パンは米より安かったという事情があったので、アメリカから押し付けられたというわけではありませんが、高齢の方が「パン給食しか食べたことがない」というのを聞くと、ちょっと寂しい感じがしますよね。
1976年からは”米余り”もあって、おおよそ週3回が米給食となり、最近では4回の地域も増えているようです。

給食には地域差もあって、お米で有名な新潟県は米給食が多く、パンが好きで知られる神戸市なんかではパンの回数が
多いそうです。
そういえば、昨2014年、新潟県三条市が給食での”牛乳撤廃”を打ち出して、全国的にも話題になりましたよね。
それも米給食が多く、「お米と牛乳が合わない」という理由からでした。
”給食=パンと牛乳”というイメージの世代には、かなりの違和感があったでしょうね。

しかし、学校給食において、何を食べるべきなのか、これは本当に難しいものがあります。
「お米が余っているから」とか「日本人だから米を食え」とかよく耳にしますけど、普段の我々も毎日お昼にお米を食べるわけじゃありませんよね。パンの日もあれば麺の日もあります。それなのに子供だけ「米!」というのもおかしな話です。
1954年に施行された〈学校給食法〉第二条には、
「適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること」、「食への理解」、「生産者への感謝」などの他に、「伝統食への理解」が目標に掲げられているので、米給食が主流になる理由はそこにあるのでしょう。
しかし、地域によっては伝統食というのはお米だけではありません。
たとえば私の住む長野県ではお蕎麦やおやき(小麦)、にらせんべい(小麦)が伝統食です。
関西のひとならば「こなもん」が伝統食だというかもしれません。

ですから、私は学校給食にはもっと地域色を出すべきだと思います。
三条市みたいに、自分たちで自分たちの食文化とは何かを考え、子供たちに伝えてゆく、それこそが教育だと感心します。
子供と大人が一緒に学べるんですからね。

なんだかちょっと給食が食べたくなってきました…。
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