イルカ漁は自分たちの方法で

世界動物園水族館協会(WAZA)の圧力に屈した日本動物園水族館協会(JAZA)が追い込み漁で捕獲したイルカの購入を禁止すると発表した5月20日から、日本ではこのイルカ問題が注目しれているわけですが、21日には追い込み漁を行っている和歌山県の太地町が漁の継続を明言、また同じ日に大分市の水族館の館長がJAZAからの離脱をほのめかすなど、話はまだまだ終わりそうもありません。
なんといってもイルカショーは水族館のドル箱ですからね。

私は今回の報道でWAZAやJAZAという組織を初めて知ったのですが、知識や技術の共有したり、海洋生物を融通し合ったりと、やはり水族館でも横の繋がりというのは大事なんでしょうね。それは日本だけではなく世界規模で。
そしてその大元締めであるWAZAに逆らうことの不利益を考えてJAZAは追い込みイルカから手を引いたということなんでしょうけど、日本の水族館にいるイルカというのはほぼ全てが”太地町産”とのことですから、今後は別の入手先を考えねばなりません。
JAZAは今後、”繁殖”を主力に考えているようですが、これはまだ技術的にも難しいそうですし、”血が濃くなる”という問題がありますから、全国の水族館で交配し合うということになるのでしょうけど、輸送コストや共有の繁殖場など、課題だらけといっていいでしょう。

正直、私はなんでそんな厄介なことをしなくてはならないのかまったく理解できません。
追い込みイルカを利用し続ければいいではありませんか。
WAZAは追い込み漁が「残酷だ」といって圧力をかけてきたみたいですが、どのような方法であろうとも大海原を泳ぐ海洋生物を無理やり捕獲して水槽に閉じ込めること自体がすでに残酷なのですから気にする必要はありません。
日本の水族館はWAZAやJAZAから脱退すべきです。それでもって世界各地の海洋生物の入手が困難になったっていいではありませんか。
日本近海の生物の展示だけで十分です。

ちなみに太地町産のイルカは日本だけではなく、アメリカやロシア、中国や韓国の水族館にも輸出されているそうです。
おそらくWAZAは日本だけではなくそれらの国にも禁止勧告を出しているでしょうから、水族館でのイルカの展示そのものをなくそうと考えているのでしょう。
世界を見ると、オーストラリアやイギリスなど、すでに水族館からイルカがいなくなっている国もあるんです。
その背後には反捕鯨団体がいるのは間違いありません(世界的にはクジラとイルカは同じカテゴリー)。
彼らはイルカショーではなく、野生のイルカを海で見物するイルカウォッチングを推奨していますから、たとえイルカの繁殖が上手くいったとしても、今度は「イルカを飼うのは残酷だ」とかいってイチャモンをつけてくるに決まっています。

自分たちの価値観やルールを絶対のものだと盲信して他者に押しつけてくる人間というのは本当に困りものです。
自分たちが「良い」と思うならば自分たちだけが従えばいいのです。
たとえばイスラムには〈ハラール〉という、家畜の屠殺方法や解体方法に関する厳しい決まりがありますが、彼らはそれを他の宗教に押しつけることはありません。
オーストラリア人はイスラム教徒からオージービーフの処理の仕方が「残酷だ」といわれたら食べるのを止めるんでしょうか?
止めませんよね、むしろ他者を非難して自分たちを肯定する作業に血道を上げるに決まっています。

動物や海洋生物との関わり合いなんてものは自分たち自身で決めればいいんです。
そこにはその国や民族の歴史や文化が詰まっています。
水族館というのは海洋生物の生態だけではなく、そういうものも一緒に学ぶ場なのではないでしょうか。
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