安全保障法制、巻き込まれてはいけないもの

昨日5月26日に衆議院本会議で始まった安全保障関連法案の審議で、まず質問に立った自民党の稲田朋美政務調査会長は、「この法案は平和実現のための抑止力強化のためであり、”戦争法案”であるというレッテル貼りは間違いであり、徴兵制やアメリカの戦争に無制限に巻き込まれるなどといった批判は無責任だ」と述べ、この法案を何度も「平和安全法制」と呼んでいました。野党席からの野次も凄まじかったですよね。
それに対し民主党と共産党の質問はまさにその”レッテル貼り”を繰り返し、「戦争法案」だといって批判していたわけですが、民主党の枝野幸男幹事長の暑苦しい話しぶりと稲田政調会長のクールな佇まいは本当に対照的でした。

私はこの集団的自衛権の行使を軸にした安全保障法案には概ね賛成です。
自国とその周辺を同盟国とともに守ることは日本が持っている権利ですし、国際社会の平和安定に貢献することは大国である日本の義務だと考えます。
民主・共産がいう「アメリカの戦争に巻き込まれる」は、「アメリカの侵略戦争に加担する」という意味でしょうけど、今回の法案を読む限り、そういう状況にはまずならないと思いますから、批判は難癖といっていいでしょう。
むしろ、「巻き込む」でいえば、尖閣有事の際はアメリカが日本の戦争に「巻き込まれる」ことになるでしょうしね…。
それをいわないのは卑怯です。

ただ、私もこの法案によって日本が他国の戦争に「巻き込まれる」可能性がゼロだとは思っていません。
それは”朝鮮戦争”です。
我々の日本は韓国とも北朝鮮とも同盟国ではありませんから、南北による戦いが始まっても、国連決議でもない限り、日本がどちらかの味方になるということは理論上ありませんが、ここで厄介なのはアメリカが韓国と同盟関係を結んでいることです。
戦争状態になれば当然、アメリカは朝鮮半島に軍隊を派遣します。日本の米軍基地もその拠点となるでしょう。
その日本の米軍基地や日本の領海にいるアメリカの艦船を北が攻撃しないとも限りませんから、日本が”集団的自衛権”を行使できればこれを守ることになります。〈周辺事態法〉もあるので、アメリカ軍に物品の提供などといった後方支援をすることにもなるでしょう。
そこまでは”仕方ない”かもしれませんが、朝鮮半島とそれ以上の関わりになってしまうことは集団的自衛権でもなんでもありません。日本が韓国の味方をする義務など微塵もないわけです。

”有事”というのは、なし崩し的にどんどん前のめりになりになりがちですから、それを”抑止”する仕組みは必要です。その点が今回の安全保障法制には欠けているような気がしてなりません。
私は朝鮮半島の戦争に日本が「巻き込まる」ことに断固として反対します。
自衛隊員がかすり傷ひとつ負うことも許せません。
いまの日本が抱えている最も身近な脅威は尖閣の中国と朝鮮半島情勢のはずです。
それなのになぜ、国会でその話が具体的に出てこないのか。
民主党や共産党は「他国の戦争に巻き込まれる」云々いうのだったら、最も可能性が高い朝鮮半島有事を具体的に言及すべきです。
それなのになぜその話を避けているのか、私にはまったく理解ができません。
まあ、ひょっとすると彼らのなかでは法律があろうとなかろうと韓国のことは日本が守って当然なのかもしれませんが…。

とにかく、日本が守るべきは日本と国際社会の平和安定です。
そうしてまともな独立国になってゆきましょう!
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