2015W杯GL、対カメルーン戦

6月9日のGL初戦を白星スタートした我らがなでしこジャパンの2戦目の相手はこれがW杯初出場となるカメルーン。
FIFAランク53位ながら初戦ではランク48位のエクアドルを6-0と粉砕しているので攻撃力はあなどれません。
なでしこはこれに勝てばGL突破ですし、決勝までの道のりが有利となる1位通過のためにもしっかり勝ち点3を取っておきたい戦いです。

会場のバンクーバーは気温18度で晴れ。
午後3時(日本時間13日午前11時)キックオフのスタメンはGK海堀あゆみ、DFは近賀ゆかり・岩清水梓・熊谷紗希・宇津木瑠美、阪口夢穂と宮間あやのWボランチ、右MFに川澄奈穂美、左に鮫島彩、2トップは大儀見優季と菅澤優衣香。
初戦と変えたのはGKと右サイド、そして怪我の安藤梢のところに菅澤。
カメルーンは高さではなくスピードが持ち味なので、判断力や反応の速さがある海堀なのでしょうし、近賀と川澄の復調、そして大儀見と菅澤のコンビの成熟にも期待。

試合は序盤からなでしこが持ち前のパスワークと連動性でカメルーンを押し込み、前半6分には右サイドをえぐった川澄のセンタリングをゴール前の大儀見がスルー、それをファアサイドから詰めてきた鮫島が決めて早々と先制!
17分には左サイドから宮間が正確無比なクロスを蹴り込むと、ファアサイドで待っていた菅澤がヘッドでズドン!いい時間帯に追加点!
カメルーンは”前回王者”なでしこ相手に臆していた感じでしたし、私はこの時点で大勝を予想していました。

しかし、2点リードしたなでしこがちょっと手綱を緩めたこともあったのか、カメルーンはスピードのある前線にシンプルにボールを蹴ってくる戦術を徹底させると、エースであるエンガナムイットを中心にいくつかいい形を作り、それが彼女たちにどんどんと勇気を与えてゆきます。「自分たちのサッカーは通用する!」という叫び声が聞こえてきそうでした。
23分のエンガナムイットの突破を海堀が防いだ場面、41分にも個人能力で強引に攻めたてられ、なでしこDFもあたふたしていましたけど、最後外してくれて助かりました。

リードするも前半がなんとなく嫌な感じで終わったということもあって、佐々木則夫監督は後半頭からポジションを変えて、宮間を左MF、宇津木をボランチ、鮫島を左SBに。
守備力のある宇津木をボランチにすることでカメルーンのパスの出し手を潰すこと、攻めでは宮間の左サイドからの正確なボールを期待したのでしょう。
ただ、これではあまり流れは変わらず、10分にはこの日もあまり運動量が出てこなかった川澄を下げて大野忍を投入、19分には阪口を下げて澤穂希を投入。
大野が前線でよくプレッシャーをかけ、澤も積極的にフォアチェックにゆくでのようやく試合は落ち着いてきました。
やはり前からの守備が大切です。

しかし、攻めの方はどうもよくならず、ボールは保持できても相手のゴールに近い地域ではなかなかプレイさせてもらえません。
これはカメルーンが2点ビハインドながらしっかり守ってシンプルなカウンターという戦術を徹底していたこともあるでしょうし、リードをするなでしこが安全に行き過ぎていたという部分もあるでしょう。
2-0というのはバランスを取るのが難しいものです。
それとやはり安藤の不在が大きいように感じます(この日、車椅子に乗った安藤はスタンドから声援を送っていました)。
なでしこでの安藤は絶え間ない前線守備はもちろん、攻撃面でも前線の連動性を構築する重要な存在ですからね。
代役の菅澤は体格の良さやシュートに行く技術の高さといった優れた個性はあるものの、そういった面ではまだまだです。

そしてまた恐ろしいのがカメルーンのスピードを生かしたシンプルな攻め。
常にチーム全体がなでしこDFの背後を狙い、強引なパスでも野性味あふれるFW陣がそれに追いつき、ビッグチャンスにしてしまうんです。
最後のところの技術が足りず、なでしこはずいぶん助けられましたけど、みんなでよく走って、自分たちのサッカーに徹する姿は敵ながら天晴れでした。

終盤にはエンガナムイットが中盤でボールを受けると思い切った裏へのパス、それを途中交代の若手プレイヤーが快足を飛ばして追いつくと、そのままシュートを決める見事なプレイ。カメルーンは今後が楽しみなチームですね。
スコアが2-1になると、なでしこは完全に引いて守り、逃げ切り態勢。魂のこもったディフェンスもまたなでしこらしさか。
カメルーンは同点を狙って死に物狂いで攻めてきますが、チーム一丸となった守りでこれをなんとかしのいで終了のホイッスル。
左団扇になるかと思ったゲームが途中からは肝が冷えるようなゲームでした。
足の速いチームってやっぱり嫌ですね。

これでなでしこはGL突破、そして1位通過もほぼ手中に収めましたから、最初のミッションは達成したといっていいんでしょうけど、、決勝トーナメントに向けての不安が残るのもまた事実。
前のスイス戦と今回のカメルーン戦で浮き彫りになった課題は、前線の攻守に渡る積極性と運動量不足といったところでしょうね。
次のエクアドル戦ではこれまで使っていなかった選手を大会に慣らし、調子の上がらない選手にきっかけを与える試合にせねばなりません。

ただ、まあ、なでしこの戦いは決勝トーナメントからが本番なので、GLはみんな調整段階なのでしょう。
試合後の選手の表情に私はどこか余裕のようなものも感じました。
信じましょう、胸に輝く前回王者のエンブレムを!
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