東京五輪追加種目の1次選考

2020東京五輪で、開催都市が”追加種目”をIOCに提案できるという例の案件ですが、今日6月22日に行われた組織委員会の会議で、〈野球・ソフトボール〉、〈ボウリング〉、〈空手〉、〈ローラースポーツ〉、〈スポーツクライミング〉、〈スカッシュ〉、〈サーフィン〉、〈武術〉の8つが”1次選考”を通過することになりました。
今後はこの8つのなかから絞り込みをし、9月30日までに最終結果(数は決まっていません)をIOCに届けるとのことです。

この1次選考には26もの国際競技連盟から応募があり、武藤敏郎事務総長は「競技の国際的な人気度や広がり」、「国際連盟の組織体制」「若者へのアピール」、「チケット収入や財政負担」といったところを選考基準に挙げていましたけど、通過した8つの種目が果たしてそれに合致しているのか、少々疑問が残ります。どれもどこかが足りないような…。
落ちた種目のなかには基準をそれなりに満たしている〈アメリカンフットボール〉があるのですからなおさらよくわかりません。

報道を見ていると「野球・ソフトなどが1次選考を通過」と伝えているものが多く、そこに〈空手〉と〈スカッシュ〉を付け加える形なので、おそらくその順番で優位にあるということなのでしょう。
〈野球・ソフト〉は既存の競技場を使用できる上に日本国内では人気が高いことは好条件、しかし世界での普及度はかなり低く、若者にも関心を持たれていません。
〈空手〉は日本の伝統的な武術で、世界でも165ヶ国4000万人の競技人口があるといわれていますし、過去にも何度か五輪に参加しようとしていたいだけに、今回はかなり必死に運動をしているようです。ネックとなるのは流派が多いこと、そして観客動員でしょうか。
空手から派生したテコンドーがすでに五輪種目なのもマイナスだと思います。
比較的新しいスポーツである〈スカッシュ〉は世界188ヶ国2000万人の競技人口といわれているなかで、プレイするスポーツとしてはかなり人気があるのは間違いありませんが、観るスポーツとしてはまだまだ発展途上です。日本における認知度も野球・ソフトや空手に比べればかなり低いといわざるをえません。

五輪はこれまでも肥大化が問題視され、伝統種目であるレスリングまでもが除外されそうになったように、そもそもこれ以上種目を増やす必要はない、というのがたぶん正しいのでしょう。
しかし、あえて追加種目を選ぶのならば、私は”未来的”であることを条件にしてもらいたいと思っています。
あまり知られていませんが、2020東京五輪のキャッチコピーは「スポーツには世界と未来を変える力がある」であり、基本理念として掲げられているのが、「すべての人が自己ベストを目指し」、「一人ひとりが互いを認め合い」、「そして、未来に繋げよう」なんです。
だとするならば追加種目として提案される種目は、2020年大会の一度限りで終わることなく、その後も続くようなものでなくてはならないはずです。
将来、「この種目は2020年の東京五輪から始まったんだよ」と、世界のひとびとが目を輝かせながら語るような種目でなければ意味がありません。

そうではなく日本国内の理論だけで決めてしまえば、それは後世、恥ずかしい記憶として残り続けることでしょう。
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