2015W杯決勝T1回戦、対オランダ代表

グループCを3連勝の首位で通過した我らがなでしこジャパン、今日6月24日はいよいよ決勝トーナメント1回戦です。
相手はこれがW杯初出場ながら、グループAを1勝1敗1分で3位通過してきたオランダ代表。
オランダは予選の戦いを見ている限り、なでしこがGLで戦ったスイスに似たチームながら、全体的にはそれよりもチーム力は落ちる印象。普通にやれば勝てるはずです。
ただ、オランダは3トップは個の能力は高く(オランダ男子もそうですが伝統ですね)、一発の怖さはあります。
そうなると前線や中盤でしっかり守備をし、前にボールを出させないことが大事になりそう。
GLから中7日も空きましたし、なでしこもしっかりと対策をしてあるでしょうけどね!

会場はバンクーバー、晴天のなか日本時間午前11時に始まった試合のスタメンは、GK海堀あゆみ、DF(右から)は有吉佐織・岩清水梓・熊谷紗希・鮫島彩、ボランチは阪口夢穂と宇津木瑠美、右SHに川澄奈穂美、左にキャプテン宮間あや、2トップは大野忍と大儀見優季。
オランダは平均身長170と背の高いチームなのでGKには山根恵里奈を起用するかと思っていたんですけど、オランダの前線は足も速いので裏のスペースを潰すための海堀ということでしょうか(※試合後、佐々木則夫監督から山根が肩を軽く脱臼していることが発表されました)。
右SHに川澄、トップに大野が入ったことによって前からの守備も効いてきそうですね。
決勝トーナメントは負けたら終わりですから、まずは守備をしっかりせねばなりません。

立ち上がりのなでしこは全体的に集中したいい動き、守備も前線から連動していて機能的。中7日で休養十分といったところでしょう。まずはオランダの出方を見る形でスタートし、上手く攻めを抑えていました。
8分に速いリスタートのボールを相手にさらわれて、左サイドを攻め込まれた場面はちょっとヒヤっとしましたけど、いい感じでゲームに入ることができていたと思います。
そうこうしているうちに、徐々に攻めでもリズムを作ってくるなでしこ、歓喜の瞬間は前半10分、左サイドを突破した宮間が入れたクロスに大儀見がヘッド!しかしこれは惜しくもバー!くそっ!と思うのも束の間、こぼれ球に走り込んできた有吉が思い切りよく右足を振りぬいて日本先制!ファインゴール!
有吉はこれが代表初ゴールというおまけつき、チームに俄然勢いがつきました!

1点を追う形となったオランダはとにかく前の3人を走らせるという戦術。
なでしこはボールの出どころを抑え、背後のスペースもDF陣がしっかりケアする手堅い守備。対策はばっちりでしたね。
大野と大儀見が前で厳しくプレスをかけていたのもとっても効いていました。
オランダはスタミナにも問題があるのか徐々に運動量が落ち始め、全体に間延びしてしまってカウンターの脅威も低下。
なでしこの圧力に最終ラインが下がってしまうというのもあったでしょう。

こうしてオランダの攻めを的確に抑えるなかで、チャンスを見ると、正確なパスを繋いで攻め込むなでしこ、21分には川澄のセンタリングにフリーで反応した宮間が足に当て損ねた場面、そのすぐ後には左サイドを鮫島と大野のワンツーで華麗に突破し、鮫島が惜しいシュートを放ったり、波状攻撃があったりと完全に格の違いを見せつけます。
オランダはあまり前線守備をせず、守りは自陣でブロックを作る形だったので、なでしこからすればビルドアップが楽々でした。
セットプレイでもマークが甘くてチャンスがありましたしね。

ただ、前半はいい10本以上シュートを打ちながら1点止まり。
サッカーは内容で押していても、結果が全てですから、ちょっと嫌な感じ。

後半は両チームともに交代なし、立ち上がりは定石通りオランダが攻めかかってきて、なでしこは受ける形。
相手がやや強引にくるので少々手こずりましたけど、集中してしのぐと、9分にはなでしこのカウンター、
川澄のシュートからCKを獲得し、ニアに飛び込んだ大儀見のヘッドは惜しくも外れます。11分にも前線守備からショートカウンターの形になってのビッグチャンス、前の選手で細かくボールを繋ぎ、シュートには至らなかったもののいいリズム。
そんななでしこの攻撃にオランダはまたラインが下がって攻撃力も低下。

そうしてなでしこはしっかりペースを握ったものの、得点はなかなか生まれません。
そこで佐々木監督が切ったカードは21分の大野→岩淵真奈。日本屈指のドリブラーを起爆剤として起用。
この日の大野は守備ではよく走り、攻めではいいアクセントになっていて、本当に素晴らしかった。やっぱり2トップの一角だと持ち味を発揮してくれますね。

投入された岩渕は期待通りに相手DFをかき回し、前線を活性化。自信に満ちたプレイぶりで、怪我ももう心配なさそう。
22分には細かい繋ぎから阪口シュートからCKを奪うなど、得点の予感。
逆になでしこのレベルの高いサッカーに元気がなくなってきたオランダはときおりアバウトに前に蹴ってくるものの、人数もかけられず、ひとりひとりの激しさもないので、ちっとも怖くありません。
しかし、31分、相手CKで、鮫島がクリアミスし、あわやオウンゴールか!という場面を海堀が彼女ならではの超反応でセーブ!これは助かりました。
やはりサッカーは何があるかわかりません。このあたりの時間帯はちょっとばたばたしていました…。

こうなれば欲しいのは追加点。安心させてほしい!
そう誰しもが思っていたであろう33分、細かくボールを繋いで有機的に攻め上がるなでしこジャパン、最後は左サイドの深いところから宮間が折り返したボールを岩渕がスルー、そこに走り込んできたのは阪口!正確なミドルシュートがネットに突き刺さった!
芸術作品のようなパス回しを美しく完結させたファンタスティックゴール。
このゴールは世界中に配信され、賞賛を浴びることでしょう、大会ベストゴールになるかもしれません。
時を止めるような素晴らしいゴールでした。
この試合の阪口は中盤の潰し屋としてオランダ選手たちに睨みを利かせ、黒子に徹していましたけど、急に眩く輝きましたよね。これぞなでしこの花って感じです!

35分になでしこは川澄→澤穂希という交代で、布陣も4-1-4-1へ。
澤と阪口のWボランチ、宇津木アンカー、岩淵右サイド、大儀見の1トップ。
これでゲームを終わらせる!

オランダは2点ビハインドで完全に意気消沈。
終盤はパワープレイを仕掛けてきますけど、強豪国に比べて迫力がないので正直いって危なげない感じでした。
逆になでしこはいい時間に2点目を取ってで元気になっていましたしね。
それに、みんな本当に当たりに強くなったものです。
五輪などの国際大会で鍛えられているだけではなく、海外でやっている選手も多いせいでしょう。
この4年間でなでしこは確実に成長しています。

ただ、ロスタイムに海堀が相手の当たり損ねのヘディングシュートを胸トラップで収めようとして後ろへ逸らすというポカで1点を
取られると、スタンドの雰囲気もガラリと変わり、オランダも息を吹き返します。
残り1分しかなかったので何とかしのげましたけど、やはり一発勝負で隙を見せてはなりません。みんなの教訓にしたいですね。
海堀はこの日、ずっといいプレイをしていたので彼女個人を責める気にはなりません。
次のゲームに向けて気が引き締まったと思いましょう。

この結果、なでしこは横綱サッカーでの勝利。ベスト8進出です。
みんな調子が上がってきているようですし、連携や意思疎通もばっちり。隙はないといっていいでしょう。
安藤梢の離脱も、岩渕と川澄が埋めてくれそうです。
次は中3日のオーストラリア戦。
昨年のアジアカップ決勝でも勝っている相手なのでその再現を期待しましょう。
いまのなでしこならまったく心配はいりません。
連覇へ向けて、いい流れができてきました!
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