2015カナダW杯、準決勝イングランド戦(前)

もうひとつ勝てば連覇をかけたファイナルへ進める。
そんな2015カナダW杯準決勝、我らがなでしこジャパンの相手は、これが初の準決勝進出となるイングランド。
前のW杯のGLで不覚を取った上に、過去の対戦成績はなでしこの2敗2分けということで、”勝ったことのない相手”ではあるものの、なでしこが”強豪”となってからは対戦自体がないのでそんなデータはほとんど無意味。
試合前日の記者会見で、佐々木則夫監督も大野忍(代表との一体感を出すために敬称略)も「負ける気がしない」といっていましたけど、私も同じ思い。
イングランドは準々決勝で開催国のカナダを破るなどの快進撃を見せていますけど、サッカーのレベルでいえば、なでしことは歴然たる差があります。
イングランド伝統のキック&ラッシュには手を焼くでしょうけど、前線からしっかり守って、ボールを回して相手を疲弊させ、最後は華麗に点を決めればいいだけです。
いまのなでしこなら負けるはずがない!

会場は準々決勝に続いて灼熱のエドモントン。現地7月1日午後5時キックオフながら陽射しは強め(日本時間2日午前8時)。
なでしこのスタメンは決勝T1回戦、準々決勝と同じで、GK海堀あゆみ、DF(右から)は有吉佐織・岩清水梓・熊谷紗希・鮫島彩、ボランチは阪口夢穂と宇津木瑠美、右SHに川澄奈穂美、左にキャプテン宮間あや、2トップは大野忍と大儀見優季。
内容のいい試合を2つやってきたので、その流れのままで、ということでしょう。
今日も美しく、そして強いなでしこジャパンが見られそう。

この日はカナダの建国記念日ということで、お客さんも多いかと思われたものの、空席が目立ちます。母国の敗戦にがっくりきて、来場を止めたカナダ人が多かったのかも。
ちなみにカナダはイギリスから独立してできた国ですが、いまもなお英連邦に属していて、国歌の『オー・カナダ』も『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン』を編曲したものです。
そしてその英連邦といえば、この試合の主審と線審が同じ英連邦のニュージーランド人なのす。これって中立性の観点からどうなのでしょう…。日本サッカー協会は抗議してもよかったと思います。

しかし、それくらいのハンデを受け流すのもまた前回王者の務め、逆境こそがなでしこの花を輝かせる!
そうして始まった準決勝、日本は4-4-2、イングランドは4-3-3で1トップには前の試合で足首を痛そうにしていたテイラー。
ちょっと無理をしているのかなあ、なんて思っていたら開始30秒、パスを受けたテイラーがエリアの外から思い切ったシュート、横っ飛びする海堀の腕が届かなかったものの、枠の外で助かりました。あぶないあぶない。
ここはちょっと岩清水の寄せが甘かったですかね、気が引き締まったことでしょう。

イングランドは立ち上がりからいつもと変わらぬキック&ラッシュ、初の準決勝にも臆することはありません。挑戦者として失うものはありませんからね。
逆になでしこは選手全体の動きが鈍い。エドモントンでの中3日がこたえているのか、”連覇”が見えてきた重圧なのかわかりませんが、いつものリズムが作れません。イングランドの肉弾フォアチェックが厳しかったというのもあるでしょう。

それでも10分過ぎくらいから徐々にボールが回せるようになってきたなでしこ、しかし守備時のイングランドは11人が自陣に戻る鉄壁ぶりで、なかなかゴールの近くまでボールを運べません。しかも常にカウンターで一発狙っているのも嫌な感じ。本当に前半は緊張感がありました。
早く先制点が欲しい!

そして、そんなじれったい思いとともに時間が進んでいった30分過ぎ、中盤の攻防から阪口が右サイドのスペースへロングパス、
そこに走っていたのは右SB有吉、これぞ日テレ・ベレーザのホットライン、有吉はボールを受けそのままゴールに迫り、これは日本ビッグチャンス!という瞬間、イングランドDFが有吉を後ろから倒してファウルの笛!
判定はなんとPK!願ってもないチャンスが来ました!(スローで見るとエリアの外でのファウルのような気も。)

このPKを蹴るのはもちろんキャプテン宮間あや。
スナイパーのような視線でGKを射抜いたあと、焦らすような駆け引きからゴール右隅へズドン!
前半33分、日本先制!
宮間は真っ先にベンチに飛び込んで控え選手とともに喜びを分かち合う。
なでしこは”23人”で戦っているんだ!

前半も残り約10分、イングランドの反撃を予想したのか、ラインを下げて守りに入るなでしこ。イングランドはプレイが雑で、キックやヘッドの精度も低いながら、フィジカルを生かした強引な攻め。なでしこはそれを高度な連携と強い気持ちで弾きかえします。相手が屈強で足も速いのでDF陣は本当にしんどかったことでしょう。
でも、しっかり守れていたと思います。シュートは遠目から何度か打たれていましたけど、正直いって入るような感じはなかったですしね。

ところが、前半38分、イングランドの右CKからのゴール前の混戦、ボールが相手キャプテンのホートンに転がり、ホートンが強引に仕掛けにいった瞬間、大儀見の足がかかったのか派手に倒れるホートン。
判定はまさかのPK。
しかしスローで見ると、大儀見はまったくといっていいほど接触していません。
いわゆるダイブ、シミュレーションです。
女子サッカーは男子と違ってこの手のプレイをする選手はあまりいないので、本当に呆れました。
”サッカーの母国”という大看板が泣きますぜ。

PKは職人海堀が素晴らしい反応を見せるも、惜しくも届かず試合は振り出しに。
そしてもやもやしたまま終わる前半。
なでしこのパス回しにもいつもの滑らかさが出てこないのは疲労やメンタル的な理由もあるでしょうけど、イングランドの攻撃にラインを下げて対応しているせいもあるでしょう。
確かにしっかり守れてはいたものの、自分たちの攻撃の形が作れないのもまた事実。シュートも少なかったですしね。
後半はどこかで攻撃のスイッチを入れなければなりません。
点を取って勝ちましょう!
(劇的な後半に続きます。)
人気<br />ブログランキングへ
スポンサーサイト
プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード