2015カナダW杯決勝、悪夢と涙と再出発

今日7月6日は2015女子W杯決勝という晴れの舞台。
なでしこジャパンには勝っても負けてもいい試合をしてもらって、私も楽しくブログを書こうと思っていたん
ですけど、アメリカに2-5という大敗を喫し、なかなかキーを叩く指も鉛のように重たいです。

試合後に佐々木則夫監督や宇津木瑠美、石清水梓が振り返っていたようにこの試合は立ち上がりがすべてでした。
アメリカが運動量をかけて激しく襲い掛かってくるのは予想通り、なでしこはしっかりブロックを作り、連携してそれに耐える態勢は取っていたのですが、前半3分にアメリカに与えた初めてのCKの場面、平均身長で5センチ以上向こうが高いのでハイボールが予想されたところ、ラピノーの蹴った右CKは低く鋭いボールで、なでしこは虚をつかれたようになって、ペナルティのやや外から走り込んできた相手キャプテンのロイドを捉まえることができずに、早々とリードを奪われます。

なでしこは円陣を組んでいったん自分たちを落ち着かせようとしますが、”混乱”のはそんなものでは解決されず、時間が必要なところ、そのすぐあとに右サイドから仕掛けられ、宇津木と鮫島彩が対応にいったところ、ほとんど接触がないのにファウルの笛。
先ほどのCKとほぼ変わらない位置からのFKでしたから、本当に嫌な感じ、なでしこたちもどんなボールがくるか迷いがあったことでしょう。
アメリカの今度のボールはニアに合わせてきて、ヒールで中央に流され、そこに走り込んできたのはまたしてもロイド。
岩清水が対応にいきますけど、ロイドの迫力とスピードに振り切られ、まさかの2失点。
みんながボールばかりを見ていました。
1点目も最後に対応にいったのは岩清水だったということもあって、石清水は呆然自失といった表情。

その岩清水の動揺はすぐには収まらなかったのか、16分にはアメリカがアバウトに入れてきたアーリークロスに対し、それが嫌なバウンドだったとはいえ、石清水にしては珍しいヘッドでのクリアミス、そしてそれを見逃さなかったホリデーがダイレクトで豪快に蹴り込んでアメリカ3点目。
私もライブで観ていましたけど、本当に悪夢のようでした。
目を瞑って深呼吸をし、もう一度目を開いたら試合前に戻っていないだろうかと思ったくらいです。

しかし、3点を取られたとはいえ、まだまだ試合は始まったばかり、何があるかわからないのがサッカーです。
アメリカは3点取りましたし、体力も使ったので、ややペースダウン。
これでようやくなでしこはビルドアップのところでボールを回せるようになり、さあ、試合はここからだ!と私も意気込んだのですが、15分に中盤でボールを奪われると、ロイドが思い切ったロングシュート。
これが計ったようにゴールへと向かってゆくのを、ポジションを前にしていたGK海堀あゆみ下がり切れずに、まさかまさかの4失点。
海堀も大量失点で集中力を失っていたのかもしれませんんが、ちょうど陽射しが逆光だったこともあって、かなり見にくいボールだったと思います。それを計算に入れた上での正確なシュートを放ったロイドを褒めるべきでしょう。

この日のアメリカは立ち上がりに圧力をかけて試合のペースを握るという作戦だったことは明らかですが、その立ち上がりに大量得点したことでまさにゲームプランが”はまった”わけです。
逆にここを抑えていればなでしこたちがペースを握ることができていたはずです。
4年前に比べ、アメリカはひとつひとつのプレイの精度が高くなっていて、選手個々もチームとしてもレベルアップしていましたけど、なでしこたちもまた経験を積み、チームが成熟していました。
なでしこたちの”当たりの強さ”が増した分、彼我の戦力差は縮まっていたと私は思います。
ですから、重量級のボクサーに軽量級の柔術家が寝技地獄に持ち込むような展開になれば、十分に勝機はあったと思うんです。
それだけに本当に立ち上がりが残念でしたし、アメリカの立ち上がりの集中力には本当に脱帽しています。

その”気持ち”の差はいったいなんのか、それはおそらく4年前の悔しさでしょう。
あの日、なでしこたちが歓喜に踊る横でアメリカチームはこの世の終わりのような顔で立ち尽くしていました。
敗戦でいえば、なでしこはロンドン五輪決勝でアメリカに惜敗していますけど、その表彰式でアメリカチームのような顔をしていた選手が何人いたでしょう?
私はそれが差になったのだと思います。

でも、今日の試合では何人もの選手が泣いていました。
それが大切です。
その悔しさを来年のリオ五輪、4年後のW杯にぶつければいいんです。
ここからが新たなるドラマの始まりです。
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