女子サッカーを文化に

アメリカとの残酷な決勝戦を終え、七夕の夜に帰国した我らがなでしこジャパン。
優勝を逃したとはいえ、ドイツW杯に続いて今回のカナダW杯でも決勝に進んだことは”快挙”としかいいようがありませんから、私も心からの拍手を送りたいと思いますし、メディアの伝え方も「よくやった、勇気と感動をありがとう!」という感じでしたよね。

ただ、そのメディアですが、今日8日になると、なでしこのことをほぼ忘れたようになっていますよね。
決勝戦が2-5という大敗だったので、それを早く忘れたいのかもしれませんが、”次に繋げる”という意味ではいいことではありません。

「女子サッカーを文化にしたい」と常々語っているキャプテン宮間あやは、大会後にそのことについて記者に問われると、「2011年大会で優勝して以降、たくさんの方に関心や興味を持っていただいているが、日本国内の女子リーグでなかなか観客が増えていない。大きな大会がある度に注目してもらっているとは感じるが、私たち自身(代表)は結果を出し続けなければすぐに離れていってしまうという不安を選手は抱えながら戦っている。なので、不安を感じなくなったら文化になったといえるんじゃないかなと思う」と答えています。

サッカーというのはリーグ戦でもだいたい週に1度しか試合が行われないスポーツです。
ですからメディアの役割というのはその”中6日”の間、いかにひとびとの関心を集めるか、ということだと思うんです。
戦術や選手の状態、対戦相手の情報はもちろん、ゴシップ的な話だっていいのかもしれません。
それでひとびとがサッカーの話をできればどんなネタだっていいんです。
私は日本になかなかサッカー文化が根付かないのはスポーツメディアの力不足によるところが大きいと思っています。

もちろん私だって日本のスポーツメディアが”野球”に牛耳られているのはわかっています。
プロ野球のキャンプ情報や年俸交渉が、他の競技の公式戦を追いやってまで報道されるのは異常です。
これは日本のスポーツメディアが野球報道から生まれたものであり、プロ野球の親会社に新聞社やテレビ局が多いことが理由でしょうけど、プロ野球の人気そのものが落ちているのですから、そろそろ方向転換する時期ではないでしょうか。

今大会のMVP候補に選出され、ブレイクしたといっていい有吉佐織が、所属の日テレ・ベレーザとはアマチュア契約で、普段はフットサル場の受付として働いているという報道は、世間を驚かせるものでした。
女子サッカーでは日本代表に選ばれるような選手でもそういう環境なのか…。
なでしこリーグは2010年に2部制に、2015年からは3部制になり、チームも増え、観客数も増え、いい方向に向かっているのは間違いありません。
ただ、観客数(1部)は代表の大きな大会の前後にわっーと伸びて、人気チームだと1万人を超えたりするものの、なにもないと2、3千に減り、代表選手がいないチームだと千人も入らないというんです…。

カナダ大会後に日本サッカー協会は女子選手の待遇改善を口にしていましたけど、クラブチームは独立採算が基本です。
一般に関心を持ってもらって、”文化”にならなければ、プロ契約の選手が増えるはずもありません。
昨日7日の夜、テレビに生出演していたなでしこたちは口々になでしこリーグへの来場を呼び掛けていました。
宮間の言葉といい、私もなんだか申し訳ない気持ちになったほどです…。

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