夏休みだからこそ安全確認を

全国的にも多くの学校が18日(土)から夏休みに入り、昨日19日には甲信越地方も梅雨明けをしたとのことで、私も気持ちがちょっとウキウキしていたのですが、静岡県西伊豆町で起きた獣除けの電気柵による死亡事故は、それが一気に冷めるような思いがしました。

各種報道によると、神奈川県から親戚の家を訪れていたというふた家族が、7月19日の夕方に川で遊んでいた際、感電事故に巻き込まれ、男性2名が死亡、女性3名と小学生男児2名が病院に搬送されたというのです。
川辺には紫陽花畑とそれを獣から守る電気柵が設置されていたので、19日夜の一報では家族の誰かがそれに触れ、気を失ったところを助けようと次々と感電してしまったという内容でしたが、20日に入って警察の調べが進んでくると、納屋から電気柵に通じる電線が切れていたことがわかり、それが何らかの拍子に川に入ってしまったことで多重事故に繋がったというふうに報道も変わってきました。

この”電気柵”というのは一般的には馴染みの薄いものでしょうし、私の住む長野県には有害鳥獣対策の会社もけっこうあって(テレビCMも)、農地に電気柵が設置されているのもよく見かけます。長野県は日本でも有数の獣害地域ですし、それを逆手に官民挙げてジビエ料理を推進しているくらいですからね。
そういう身近な状況があるので、私も今回の西伊豆の事故がどうしても気になってしまうのです。
もちろん長野県を訪れるみなさまにも、長野県の子供たちにもぜひ気をつけて欲しいですからね。

ただ、この西伊豆の事故を見ている限り、これは気をつけていても防げない事故だったように思えて仕方ありません。
報道によると、電気柵の設置者は紫陽花畑とは川を挟んで建っていた納屋から電線を伸ばしていて、それが切れていたというのですから、事故に合った方々は危険に気づきようがないはずです。誰かの畑に勝手に入って電気柵に触れてしまった、というのとは違うわけですからね。

しかも、電気柵に関する農林水産省の省令には、
1.電気さくの電気を30ボルト以上の電源(コンセント用の交流100ボルト等)から供給するときは、電気用品安全法(昭和36年法律第234号)の適用を受ける電源装置(電気用品安全法の技術基準を満たす、電気さく用電源装置)を使用すること。
2.上記1.の場合において、公道沿いなどの人が容易に立ち入る場所に施設する場合は、危険防止のために、15ミリアンペア以上の漏電が起こったときに0.1秒以内に電気を遮断する漏電遮断器を施設すること。
3.電気さくを施設する場合は、周囲の人が容易に視認できる位置や間隔、見やすい文字で危険表示を行うこと。
と書いてあるにも関わらず、設置者は100ボルトの家庭用電源を利用していた上に、漏電防止の処置もしていなかったんです。
ましてや”公共の川”を跨いで電線を伸ばしていたのですから責任は重いとしかいいようがありません。
(※電気柵の設置方法事態が省令違反なので、電線を引くのも公的な許可を取っていない可能性が高いです。)

ただ、おそらく電気柵の設置者も悪気があったわけではないと思うんです。
自分が長年住んでいる地域で、川だって公共のものという意識は薄くなるでしょうし、電気柵に関する省令を知っているとも限りませんし、電線が切れているかどうかだって頻繁にチェックしているとも思えません。
こういう農家さん、もしくは一般のご家庭はここだけではないはずです。
痛ましい事故を教訓に自分の周りをもう一度確認して欲しいものです。
これは川だけではなく、山でも海でも似たような事故が起こりうるものです。
事故というのは被害者も加害者も不幸にします。

せっかくの夏休みにこういうニュースは聞きたくありません。
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