パチンコは友達じゃない!

現在公開中の映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』もそうですけど、最近のハリウッドはシリーズ物や過去のヒット作の焼き直しが多くて勢いが感じられませんよね。日本がそうであるように先進国はどこも少子高齢化が進んでいるので、新しい客層を開拓するよりも、前からのお客さんを大切にするということでしょうか、”守りに入っている”としかいいようがありませんよね。

私がこれと似た勢いのなさを感じるのは日本の漫画です。
20年前、30年前に少年誌で連載されていた作品が舞台を青年誌に移して続編を連載していることのなんと多いことか。
誰でも知っているような有名作でいうと、『キン肉マン』、『北斗の拳』、『シティーハンター』、『聖闘士星矢』、『金田一少年の事件簿』、『GTO』などの”続編”がそこそこヒットしているのですから一定の需要があることはあるのでしょう。
ちなみに少女漫画でも『ときめきトゥナイト』や『ママレード・ボーイ』の続き物があります。
三つ子の魂百までではありませんが、いま(2015年)の30代、40代にとって漫画というのはそれだけ心に染み込んだものなのでしょうけど、はたしていまの子供たちにそういう作品があるのかどうか…。
近い将来、漫画や年寄りだけのものになっていたりして。

また、そんな大人たちの漫画への愛着を利用しているのが”パチンコ”で、過去のヒット作が数えきれないほどパチンコ機になっています。
遊んでいるのはもう大人とはいえ、少年漫画(アニメ)原作のパチンコというのはどうしたって違和感を覚えて仕方ありません。
パチンコというのは風営法では遊技場ということになっていますが、現実は賭博場、それも違法性がかなり強いものです。
私はなぜ少年漫画の原作者が自分の作品をパチンコ屋に売るのかわかりません。
パチンコ化するくさいの作品ですから、過去にはそれでかなり稼いだでしょうし(アニメ化や玩具化も)、いまだって少しは稼ぎ続けているかもしれないわけですから、「お金に困っている」なんてことはないと思うんです。
手塚治虫先生(ご遺族)や鳥山明先生のように、作品を”少年少女のもの”として頑なに守っておられる姿勢に私は感銘を受けますし、それがまた作品の価値を高めているのではないでしょうか。

その意味で最近がっかりしたのは『キャプテン翼』のパチンコ化です。
知名度は抜群ですし、サッカーボールとパチンコは両方タマですし、多くの人気キャラクターがそれぞれ必殺シュートのようなものを持っているので、パチンコメーカーからしたら舌なめずりをするような作品ですが、2015年までパチンコ化しなかったのですから、原作の高橋陽一先生も話を断ってきたはずです。お金だって唸るほど持っているでしょうし。
それなのになぜ、と思って報道を追っていると、やはりオファーは以前からあったものの、「子供向けのキャプテン翼はギャンブルであるパチンコにはそぐわない」と反対していたそうなんです。
ところが、3・11大震災が起きて、高橋先生も被災地を訪れてみると、パチンコ店がたいへんに繁盛していて、それを見た先生は「みんなの励みになるのだったら」と許可したそうなんです。

これだけ聞いていると”いい話”のように思えますが、これは絶対に間違っています。
高橋先生は大きな勘違いをなさっていますよ。
パチンコが被災者の慰めになっているというのを私も全面的に否定はしませんが、パチンコというのはお金がかかるギャンブルであり、職を失い、保証金や義援金に頼った生活をしているひとにとっては”浪費”という意味でも、”依存”という意味でも危険極まりないものです。
新聞などでも被災地のパチンコ熱を危惧する報道がなされています。

おそらく、高橋先生のもとにもパチンコが決して被災地のためにならない、という声は届いていると思うんです。
どうかそれで考え直して欲しい、もう契約をしてしまっているでしょうけど、1回限りにして欲しい、私もそう強く願ってやみません。
高橋先生は千葉県柏市でチャリティ少年フットサル大会をもうなんども開催なされているといいますし、それを広げてゆくだけではダメなんなんでしょうか。たとえば被災地で大会を開くとか。
子供だって、お父さんやお母さんにはパチンコ屋にこもるのではなく、一緒にボールを蹴ったり、ピッチの横から声援を送って欲しいはずです。

パチンコ狂の親から翼くんは生まれません!
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