ドラマを低視聴率から救うには

7月27日に定例の記者会見を行った日本テレビの専務が、「他局を含めて内容が良いドラマが多いと思うが、視聴率が伸びていないのは意外だ。理由をこちらが教えて欲しいくらいだ」と語っていたように、この2015年の夏ドラマは28日現在まで平均2桁をキープしているのが3本(全14本)という体たらく。
夏季は他にレジャーが多いせいかドラマの視聴率は伸びない傾向にありますが、今年は昨年同時期に比べても全体的に低調です。
しかも、忘れてはならないことに、この1年でTBSが月曜8時、フジテレビが火曜9時という”不採算ドラマ枠”を廃止しているのですから、全体の視聴率が下げ止まらないという事実は深刻です。

その理由については私も日テレの専務同様まったくわかりませんが、ドラマだけではなくテレビ全体の視聴率が落ちていることの影響は確かにあるでしょう。いわゆる”テレビ離れ”というやつです。新聞やインターネットのサイトが行ったアンケートでもここ数年はテレビが「つまらない」と答えているひとが75%ほどになっています。
特に若い世代ではテレビよりも携帯電話(スマホ)やインターネットを利用している時間が長く、テレビ離れの傾向が顕著になっていて、そのせいでテレビ局側も若者向けのドラマを制作しなくなっているのですから、負のスパイラルといってもいいでしょう。
今クールでも純粋に若者向けといっていい作品は、フジテレビの『恋仲』とTBSの『表参道高校合唱部!』しかありませんが、その2本ともに1桁スタートなのですからテレビ局側も制作意欲を失いそうですよね。

また、『恋仲』は伝統の”月9”枠としては史上初の初回1桁、9.8%ということで大きくメディアにも取り上げられました。
ある意味それが宣伝になって2話目は伸ばすかと思われたものの、それも惜しくも9.9%。
月9の最低平均視聴率は2014年の『極悪がんぼ』が記録した9.9%なので、今後はそれとの戦いになるでしょう。

私もドラマの視聴率がどうしたら上がるのか、自分なりに考えていたんですけど、そういえば全盛期の月9って、そのとき人気の俳優さんや女優さんを使い倒していましたよね。
80年代~90年代は田原俊彦さんや三上博史さん、浅野ゆう子さんや浅野温子さんや安田成美さん。
90年代~00年代は鈴木保奈美さんや中山美穂さん和久井映見さん、江口洋介さんや竹野内豊さんや反町隆史さん。
何度も何度も起用して、薹が立ったら”卒業”、そんな繰り返しだったように思います。
(※木村拓哉さんや福山雅治さんのようにいまだに卒業しないモンスター級の俳優もいます。)
もちろん、脚本や演出(音楽も含め)も良かったのでしょうけど、そのとき輝いている役者さんの個人的魅力こそが高視聴率の主要因だったはずです。
彼らの人気は作られたものではなく、ひとびとに求められた結果でした。

ですから、私はいまのドラマも真の人気者を使い倒せばいいと思うんです。
もっとも、テレビ局側もそんなことはわかっていますよね。
米倉涼子さん(39歳)や堺雅人さん(41歳)、綾瀬はるかさん(30歳)や杏さん(29歳)なんてそれで成功していますしね。
ただ、残念ながらどの方ももう”若手”ではありません。
上に挙げた役者さんたちが使い倒されていたのは”20代”の頃です。
ようするにいま20代の人気者を使い倒せばいいんです。

ところが現実にやられていることはというと、さして人気のない役者さんの使い回しなのですから、テレビ局というのは自殺願望でもあるのかと疑ってしまいます。
その方の名誉もあるので名前は出しませんが、主演で低視聴率を連発していてもまた仕事がくるのですから私もわけがわかりません。今クールだけでもそういうひとが何人もいますし、若手といっていいひとがそのうち半分を占めています。

ただ、”現在人気の若手役者に主演を任せればいい”とはいっても、本当の人気、つまりは視聴率や映画・舞台の観客動員力を持っている若手ってすごく少ないですよね。
私もずいぶん頭を捻ったんですけど、佐藤健さんくらいしか思い浮かびませんでした。
そんな佐藤健さんですら誰でも知っているようなビッグヒット作があるわけでもありませんし、いまは本当に若手の駒不足です。

そんな状況にあって、私はある女優さんに希望を託しています。
それは能年玲奈さん。
ただ、2013年の朝ドラ『あまちゃん』で国民的人気者になった彼女ですが、その後は2本の映画と短編ドラマ1本の主演しかしていないのですから、なんとももったいない。
ゴシップ紙の報道によれば、所属事務所は仕事を絞るのが方針なのに対し、能年さん本人はそれに不満を抱え、事務所からの独立を計画しているというんです。
ことの真偽は私にはわかりませんが、能年さんのTwitterを見る限り、本人は仕事への意欲は存分にあるようですし、それが実現しないということは、事務所になんらかの問題があると考える方が自然です。

私は能年玲奈がもっと観たいですし、多くのひとがそう思っているはずです。
どこの事務所に所属しているかなんて関係ありません、ただの能年玲奈が観たいのです。
しかし、日本の芸能界はとにかく事務所のチカラが強い。
低視聴率を連発していても主演を張り続けられるのもそのせいでしょう。
テレビ局との癒着、バーターとしか思えません。
私はテレビ離れの原因のひとつはそんな”事務所システム”にあると思っています。

しかし、”ピンチはチャンス”ともいいます。
テレビが低迷しているいまだからこそ、日本もタレント個人が代理人を使って仕事を取る形に変わればいいんです。
制作サイドもオーディションを盛んに行い、その仕事に合ったひとを雇って、結果を重視する。
そういう当たり前のことをすべきです。

”ごり押し”なんて、本当は誰も得をしないのですから。
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