東京五輪追加種目ヒアリングの偏向報道

昨日8月7日に行われた東京五輪の追加種目選定ヒアリングには、野球・ソフト、空手、ボウリング、ローラースポーツ、スポーツクライミング、スカッシュ、サーフィン、武術の8競技が参加したわけですが、”報道量”だけを見れば、野球・ソフトの圧勝でした。
説明役があの王貞治さんだったこともありますし、日本の野球は。プロもアマもマスコミとの結びつきが強いですからねえ。
テレビや新聞では、野球が、”国民的人気”と”既存施設活用”、そして収入面でも入場料だけで”最大4500万ドル”が見込めるとアピールしたことくらいしか知ることができませんでした。

そのように報道が偏っていたので、仕方なしに東京五輪組織委員会のHPをのぞいてみると、さすがに格競技が何をアピールしたかが簡単に書いてありました(野球・ソフトは上にあるような感じ)。

まず、ボウリングですが、ここは身近なスポーツであること、そして東南アジアや中近東では女性に最も人気があるスポーツだといって、これから伸びてゆく競技だと強調していました。アジアでの競技レベルも高いそうです。

空手は世界1億人の競技人口、それに競技者の80%が19歳以下であり、女性の競技人口が35%もあるのだそうです。
また、日本らしく礼儀を貴ぶ競技であり、それが世界平和にも貢献するとのことでした。
空手は現役の世界女王が演武を披露したとのことで、ここはマスコミにも多少は取り上げられていましたよね。

ローラースポーツは他とはちょっと他とは毛色が違って、スポーツの枠を超えたエンターテイメント性をアピールしていました。
おそらく”やるスポーツ”ではなく、”見るスポーツ”として。将来的には商業的なメリットが拡大してゆくということなのでしょうね。

スポーツクライミングは、”より高く・より早く・より強く”という五輪と同じ理念が、どちらが先に頂点に辿りつくかという、シンプルなルールのなかで体現されているいう、わかりやすいアピール。
しかも、会場設備にはお金がかからないとのことで、他競技との共用ならば25万ドル程度で済むというのですから驚きです。

スカッシュは世界185ヶ国で楽しまれていること、それを全面ガラス張りのコートで行えば、見るスポーツとしてもいままでにないものになるとアピール。若々しく現代的な競技だということでしょうね。
コートも小さくて済み、低コストで行えることも強みだそうです。

サーフィンは日本だけではなく世界でも若者に人気があるということを強調。
そしてそのパフォーマンスをデジタル技術を駆使して、映像としても世界の人々に楽しんでもらうとのこと。
そして”ウェーブパーク技術”という、おそらく人工的に波を作る技術でしょうか、それは次世代にも持続的に利用されるコスト効果の高いものだそうです。

武術は100年の歴史と1億人の愛好者を持ち、アジア大会、ユニバーシアード、ワールドゲームズの種目という安定感が持ち味みたいです。
武具や器具を使うことでビジュアル的にも魅力的なので若者のファンを獲得できると自信を見せていました。
既存の体育館などでできるのでコストも低いとのことです。

この追加種目は9月末までに東京五輪組織委員会が国際オリンピック委員会(IOC)に提案して、その後に正式決定するのですが、その基準についてIOCは、競技人口、人気、組織運営、ビジネスモデル、トップ選手の参加、反ドーピング、五輪運動への貢献などといった計35項目を公表しています。
おそらく組織員会もそれに即した基準なのでしょうけど、委員会がとりわけ強調してきたのは”若者へのアピール”です。
そのため、ほとんどの競技団体がそこを重視したプレゼンテーションを行っていました。

そんななか、野球・ソフトだけが”若者”についてはほとんどふれていません。彼らがいうのは日本国内で人気があって、利益が出るということだけです。
そもそも野球・ソフトは数々の問題があって、五輪から除外された競技です。
しかもその問題はほとんど解決されてはいません。
世界的な広がり、トップ選手(メジャーリーガー)の参加、ドーピングなどがそうです。
このままでは仮に東京五輪で復活したとしても、次の五輪ではまた除外されてしまうのは確実です。
私はそういうところが報道されないのが不思議でなりません。
逆にいえば報道されないから改善されないのかもしれませんよね。
これもまた偏向報道の害悪でしょう。

マスコミにとって野球は金のなる木なのでしょうけど、私は一過性のお金稼ぎに五輪種目が使われることに反対です。
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